ローカルプロダクトの流通DXを手掛けるIT企業を目指し、全国の“地元”からお客様に“地元エナジー”を届けるカタログギフトを展開している地元カンパニー。
エントリー時に必読のマンガ『児玉社長がバグってる』でおなじみの児玉社長とともに働いているのは、いったいどんな人なのでしょうか。
今回は、システムエンジニアとして社内のさまざまなシステムを開発してきた金子惇也さんです。
名前:金子惇也
出身:長野県上田市
入社:2021年6月
目次
【入社前~入社当初】インターンの提案を受け入れる柔軟さに驚く
【入社後~現在】エンジニアは、コードを書く手前の仕事が大事!
【地元カンパニーらしさとは?】さまざまな意見を聞いてアウトプットする場がある

【入社前~入社当初】インターンの提案を受け入れる柔軟さに驚く
――金子さんは新卒で地元カンパニーに入社されています。
現在4年目です。高校まで上田にいて、一度東京に出たくて情報系の大学に進学しました。プログラムを学んでいたのでシステムエンジニア(以下、SE)になろうと思ったのと、やっぱり地元に戻りたい気持ちもあって、こちらで仕事を探しました。SEの仕事は東京に集中していて上田ではあまり求人がなく、インターンで検索しました。数少ないインターン受け入れ企業の中に、地元カンパニーを見つけました。それまでは、地元カンパニーのことは知らなかったんです。
――地元カンパニーにインターンで入ってみて、いかがでしたか?
大学を卒業してからインターンになったんですが、まだ仕事をした経験がなかったので、自分が持っていたSEのイメージも、上からつくれと言われたものをつくるという感じでした。それが地元カンパニーでは、インターンの自分が「こうしたらいいと思うんですが……」と提案すると、「いいね」「やってみよう」と受け入れてくれました。インターンのように経験の浅い者の意見でも、いいと思えば受け入れる場面を目の当たりにして、仕事のイメージが変わりました。それで、ここで働きたいと思うようになりました。幸い、地元カンパニー側も採用したいと思ってくれたので、そのまま社員になりました。
――SEは専門性が強い仕事ですが、いざ現場に入った時のギャップはありましたか?
面接の時に軽くプログラムを書くので、ある程度能力は見られていると思います。とはいえ、大学を出てすぐに役立てるかと言われるとそうでもなく、入社してから学んだことのほうが多いです。ただ、大学で基礎的な理論や通信の仕組みなどの物理的な部分を学んできているので、新しい技術もイメージがしやすいということはありました。
【入社後~現在】エンジニアは、コードを書く手前の仕事が大事!
――大学時代の同級生はほとんどSEになったそうですが、卒業後にやりとりする中で、他社のSEと地元カンパニーのSEで違いを感じることはありますか?
大手企業に就職した友人は、専門的な部分を深くやっていることが多い印象ですね。それと比べて僕は、幅広く経験させてもらっていると感じます。規模は小さいながらも、プロジェクトマネジャーをやらせてもらうこともあります。

社内打ち合わせの様子
若手からマネージャーに提言することが多い
――SEがプロジェクトマネジャーをやるんですか?
システム担当としてプロジェクトマネジャーになることもありますし、やりたいことが出てきた時に、ほかの部署との連携も含めて務めることもあります。
これまでの仕事の中だと、「じもカード」のデザイン変更でプロジェクトマネジャー的な関わり方をしました。じもカードというのは、カタログギフト用に生産者の写真やストーリーを載せたものです。製造する際のシステムや機能をどう構築するかを考えるために、製造に携わっている社員からヒアリングして、デザイナーとやりとりをしていました。
SEでありながら他部署とのコミュニケーションやタスクとスケジュール管理も必要で、他の同級生たちがなかなかやっていないことをやらせてもらっているんじゃないかと思います。いち働き手としての視野も広がるし、地元カンパニーの業務の全体像も見えます。
業務のシステムをつくる上では、その業務を理解することはすごく大事です。何に困っていてどう改善したいのかを実際に使う人から聞いて理解しないと、どんな機能をつくったらいいか定義して設計することはできません。SEという職種自体、単にプログラムを組めばいいという仕事ではありません。ただ地元カンパニーでSEをしていると、コミュニケーションがより一層重要だと感じます。
――入社前と後で、地元カンパニーに対するイメージの変化はありましたか?
入社した当時の地元カンパニーはカタログギフト事業が中心で、システム開発は事業のメインではなかったんです。SEも2〜3人と少数でした。新卒という立場で、システム開発がメインではない会社に入って本当に大丈夫だろうか、という不安はありました。やっぱり、規模が大きくて研修もしっかりしているようなところに入ったほうが、SEとして成長できるんじゃないかと。実際は、人数が少ないからこそ任せてもらえる仕事の領域が大きく、幅広い経験をさせてもらえることが分かりました。入社前の不安はなくなりましたし、自分自身がすごく成長できている実感があります。
あとは、コードを書いている時間が短いのも意外な点でした。学生の時は、SEはひたすらコードをたくさん書くイメージだったんですが、実は話を聞いたり考えたりしている時間のほうが圧倒的に長いです。実際にコードを書いている時間は、今は2割くらいじゃないでしょうか。逆に言うと、仕事の8割は書く前の段階で終わる感じです。もちろん、思った通りに動いていないとなると、そこでまだ考えることになります。
――これまでやってきた仕事の中で、印象に残っているものはありますか?
カタログギフトのハガキでの申し込みの処理を改善した仕事です。うちのカタログギフトの注文方法は、ウェブとハガキの2種類あります。ウェブだとそのままシステムに注文が入りますが、ハガキ注文に関しては、社員が手入力でシステムに入れていたんです。2~3年前からハガキの数が増えてきたのと、当然日によってバラつきがあるので、手入力では追いつかなくなっていました。そこで、OCRという文字認識技術を活用したら手作業が減るんじゃないかということで、設計からコードを書くところまでやらせてもらうことになりました。
当時入社2年目で、僕にとっては難易度が高めの仕事でした。技術的にもスキル的にもまだまだで、いろいろ調べたり、先輩に相談したりしながらやっていました。
OCRは精度が100パーセントではないので人の目で確認する作業は必要ですが、手入力の手間は大幅に減りました。実際、すごく効果を感じましたし、自分がやった仕事で会社に貢献できたという点でも実感が大きく、達成感がありました。しかも、その機能を使う人が近くにいますから、感想をフィードバックしてくれたり感謝を伝えられたりして、すごく嬉しくてやりがいを感じましたね。
【地元カンパニーらしさとは?】さまざまな意見を聞いてアウトプットする場がある

春は上田市城跡公園で花見をしています
――働く中で、地元カンパニーらしいと思う仕事のやり方や業務はありますか?
地元カンパニーは、企画から営業、製造、販売をひと通り社内でやっていることもあって、仕事のスピードが速いと感じます。それに、疑問や気になることが出てきた時に、直接担当者に聞きに行ってその場で解決することがよくあるので、のんびりやってられないなと(笑)。こんなふうにスピード感がある会社は、意外とないんじゃないかなと思いますね。僕自身、わからないものをそのままにするのが気になってしまうタイプなので、自分のペースにも合っていると感じます。
――地元カンパニーは残業ゼロで土日も完全休業です。プライベートはどんなふうに過ごしていますか?
最近は本を読むのにハマっています。ビジネス書や技術書も読みますし、身の回りの物事の理由や仕組みがわかるような本をよく読んでいます。前は本を読むのがむしろ苦手だったんですが、仕事をはじめてからは、仕事に活かせるような知恵や知識を本から得られることが分かって、読むのが面白くなりました。
――社内の「朝会」では、社長の児玉さんが読んだ本について話すこともありますね。
「今、こういう本を読んでいる」という話は時々していますね。朝会では、いろんな話をします。児玉さんが話したテーマについてどう思ったかとか、自分ならどうするかをグループで話すこともあって、普段の雑談とは違う会話の場になっています。人の話を聞くだけだと、自分の中で感想を持っても、アウトプットしないままのことも多いですよね。会話して深掘りしていくと、アウトプットできるし、いろんな意見も聞けます。たしかに、そういう機会があるというのも地元カンパニーならではかもしれませんね。社長が話して終わり、という会社も多いと思うので。
――ご自分を振り返って、または周りの方を見ていて、地元カンパニーらしい企業文化や企業風土を感じるシーンはありますか?
今はそんなに珍しくないかもしれませんが、スーツを着ている人がいなくてみんな私服という点でしょうか。あと、オフィスに音楽が流れているのも地元カンパニーらしいです。カチッとしたスーツを着て、シーンとした職場で働くとなると緊張してしまいそうです。そうじゃない環境が、リラックスして働けることにつながっているんじゃないでしょうか。それに、意見を言いやすい空気にもつながっている気がします。
――金子さんから見て、地元カンパニーはどんな人が多くて、どんな人がフィットすると思いますか?
いろんな意見を持っている人がいて、多様性があります。先ほど触れた朝会でも、いろんな視点から意見が出ることが多いし、誰かの意見に触発されて別の意見を持つきっかけにもなります。仕事以外の場でも多様性があります。
どんな人がフィットするかというと自分で考えることが好きな人、意見を言える人、「なぜなのか」を普段の業務で考えられるような人が合うんじゃないかと思います。地元カンパニーでは意見を求められることが多いし、それに伴ってよく考えることも必要なので。
――金子さんはこれから、どんなことにチャレンジしていきたいですか?
システムの枠を超えて様々なことを提案していきたいですね。「こんなもの売れるんじゃない?」とか、「ここのデザインこうしたらいいんじゃない?」と言った感じで。たとえ検討はずれな意見で否定されても構いません。考えて提案し続けることが大切だと思うので(笑)。
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