ローカルプロダクトの流通DXを手掛けるIT企業を目指し、全国の“地元”からお客様に“地元エナジー”を届けるカタログギフトを展開している地元カンパニー。
エントリー時に必読のマンガ『児玉社長がバグってる』でおなじみの児玉社長とともに働いているのは、いったいどんな人なのでしょうか。
今回は、入社3年目で現在WEB担当の谷口早希さんです。
名前:谷口早希
出身:長野県小諸市
入社:2021年12月
笑顔はじける谷口さん
【入社~入社当初】“地元推し”と公式マンガが決め手に
——谷口さんが地元カンパニーに入社するまでを教えてください。
高校は北海道の美術工芸高校へ進学しました。卒業後は東京でギターづくりの専門学校に入りましたが、一旦長野に帰って家具店に勤めます。会社のSNSに描いていたイラストを見た友人から「漫画家になったんだけど、アシスタントにならない?」と声をかけられ、面白そうだなと思って友人がいる群馬に引っ越しました。
その後、コロナ禍で再び長野に戻ることにしました。求人サイトで初めて地元カンパニーを知り、変わった名前の会社だなと。しばらく経ってもう一度求人サイト見たらお給料が上がっているのを発見して、「頑張っている成長企業なんだな」と思い応募を決めました。
――その他に地元カンパニーに魅力を感じた点はありますか?
“地元推し”なところがいいなと思いました。北海道の高校があった音威子府村で、地元愛にすごく共感を覚えていました。限界集落で、産業がなくなってしまう危機感が身近だったんですね。地元カンパニーは中小の事業者さんを応援する会社なので、なじめそうだなと感じました。
あとは、公式noteに掲載している“マンガ”ですね。このマンガを読むのがエントリーの条件で、マンガの内容もですけど企業理念をマンガで表現すること自体が面白いなと思いました。
「児玉社長がバグってる第102話-みんなで乗り切るギフト③から一部抜粋」
【入社後~現在】さまざまな知見やスキルが身につく
――カスタマーサポートに異動した後のお仕事は、どんな感じだったのでしょうか。
カスタマーサポートは1年ほどやって、それからは他の業務も並行します。外部の受託案件を担当し、同時にWEBの業務も少しずつ振られるようになりました。WEB業務については、マンガのアシスタントの時にデザインツールは少し触っていたんですが、基本的には入社してから覚えました。社内にデザイナーがいて、勉強会を開いてくれていたので学ぶ機会はふんだんにあります。私は新しいもの好きなので、新しいツールを使うのは楽しいし、いろんな業務を並行してやるのも飽きることがなくてよかったです。
そもそも、地元カンパニーではひとつの業務をずっとやっている人はとても少ないです。同時に複数の職種をやっていたり、在籍している中で別の職種に異動したりしているので、働き手としてさまざまな知見とスキルが得られます。
――2024年10月からはWEB担当になりました。
ランディングページ(LP)の制作や、自社ECサイトの改修のディレクションなどをやっています。これまでの仕事と変わったことと言えば、初めて外部の方に依頼したことです。今までは依頼される立場だったので、いろんな気づきがありました。思ったよりすり合わせに時間がかかって、打ち合わせを重ねてつくられていることが分かりました。最終的にはクライアントも喜んでくれて、いい方向にまとまったと思います。
――これまで、印象に残っているお仕事はありますか?
たくさんあるんですが、今のWEB担当につながるという点では、初めてLPを制作した時ですね。外部からの委託でキャンペーンの事務局を担当することになり、「LPもやってみない?」と上司から言われました。未経験ながらいきなり実戦に立たせてもらって、その時はもう、いろんな人に聞きまくってなんとか完成させました。最初はドキドキしていたんですが、聞ける人はいっぱいいるからいけるかも、という感覚はありました。
――聞ける人がいっぱいいる、というところをもう少し教えてください。
地元カンパニーでは、スケジュールをカレンダーアプリで全員が共有しています。空いている時間が一目瞭然なので、相手のカレンダーに「15分相談させてください」とワンクリックでお願いできるんです。部署を越えて相談したい人に相談できるし、相談しやすい仕組みができていますね。カレンダーアプリは、みんなかなり細かく予定を入れています。社外の方には、細かすぎて驚かれるかもしれません。
カレンダーアプリ
細かい使い方は個人によるが、ちょっとした相談も気軽に誘いやすい
思い返せば、カスタマーサポートの時も、カタログを受け取ったお客様からのクレームについて、ひとりで悩むことはありませんでした。すぐに周りに相談して「どうする?」と会議がはじまるのが当たり前だったので。忙しくて余裕がなくなりそう時も、業務をお互いにパスし合える環境ができています。おかげで、早めにヘルプを出す力がつきました。それに何度救われたことか……。
仕事で失敗しても怒られることはほとんどなくて、「仕組み」を変える方向で話が進みます。「このチェックの仕方だとミスが出ることが分かったから、仕組みを変えよう」という感じですね。仕事の属人化を避ける意味でもすごく生産的だと思います。
【地元カンパニーらしさとは?】残業ゼロも繁忙期も楽しみながら
谷口さんがいるチームの様子
――谷口さんから見て、地元カンパニーらしい業務や仕事のやり方はありますか?
先ほどお話しした相談のハードルが低いことと、それにともなって短時間のミーティングが多いのは特徴かもしれません。
もうひとつは、実践しながら学ぶところ。営業の担当者から「こんな案件あるんですけど、できますかね?」と言われたら、できない理由を考える方向には行かず、「やってみよう」と実践しながら形にしていきます。
あとは、タイムマネジメント力。初めてLPをつくった時も、残業なし、土日休みで仕上げられました。残業しないことが決まっているからこそ、時間の意識がとても強いんです。今日のタスクと優先順位、かける時間について、みんながいろんなやり方で試行錯誤してきているので、その知見が社内に蓄積されています。時間管理についてはかなり研究しているので、毎日タイムアタックしている感じですね(笑)。他の会社だったら、ここまで時間管理の意識もスキルも身につかなかっただろうなと思います。
(業務の)マネジメントでいうと、社内チャットに自分のトークルームがあって、それをみんなが見られる状態にしていることも一つです。この場をメモやタスク管理用に使う人もいたり、ここで文章を考えている人もいます。みんなが見えることで、あの人は今こんな仕事をしているとか、こんなことを考えているんだとか、ちょっと大変そうだなといったことが共有できます。先ほど話した業務をパスし合える環境というのは、こういう仕組みがあるから生まれているんじゃないかなと思っています。
――入社前と後で、印象が変わったところはありますか?
入社前は、マンガでも描かれていた残業がないとか自主性に任せた社風について、「本当かな?」と思っていました。本当だとしたら理想的すぎるというか、話を盛っているのでは? と疑う気持ちが正直あったんですが、入社後に「たしかにその通りだった!」と疑念が解けました。むしろ、残業なしのイメージがかなり変わりましたね。入社前は「楽そう」というイメージしかなかったのが、「残業なしは“つくる”もの」なのだと気づきました。
社長の児玉さんの第一印象は「マンガと本当によく似てる!」が第一印象です(笑)。あとは、今から思えば初対面の時から、結構はっきり言う人だなとか、質問がクリティカルでズバッと聞いてくるなといった点で、児玉さんらしさを感じていたなと思います。
と言うとアグレッシブに聞こえるかもしれませんが、地元カンパニーのメンバーはみんなのびのびしています。お昼休みにヨガや筋トレをやっている人もいれば、おしゃべりしている人もいて、みんなバラバラ。思い思いの昼休みを過ごしている時、地元カンパニーっぽいなと思います。休みを取ることについても、ポジティブな空気があります。
地元カンパニーの繁忙期は決まっていなくて、大きな案件が入って忙しくなる時が繁忙期なんですが、みんな「祭り」って呼んでいます。それぞれの個性を尊重して、大変なこと、逆境、挑戦を楽しもうとする人が多いですね。
2024年10月「ルーキー・オブ・ザ・イヤー2024 in LOCAL 長野県大会」
当日はスタッフとして参加
――谷口さんのこれからのビジョンや、やりたいことを教えてください。
今はカタログギフトの販売ページを改修していて、より分かりやすく、商品の魅力がしっかりと伝わるような内容にすることを目指して取り組んでいます。
贈り物を選ぶときって、「相手に喜んでもらいたい」という気持ちから、何を選ぶべきか悩まれる方も多いと思うんです。そういった方に安心して地元のギフトを選んでいただけるページにしたいと思っています。
将来的には、見る人の心を動かすようなデザインを製作したり、多くの人に届けられるような仕事ができる人になりたいと思っています。
あと、今は会社の文化や助け合える仕組みに支えられることが多いのですが、これからは私も先輩後輩関わらず支える事ができる立場になっていきたいと考えています。