― 飲食という仕事。Vol.2 ―
朝の情報番組を見ていて、
「これ、おいしそう!」
「このお店、行ってみたい!」
と思ったことはありませんか?
SNSで見つけた料理を保存したり、友達に「今度ココ行こう!」と送ったり。
私たち飲食店で働く人間にとって、この「行ってみたい!」をつくることも、大切な仕事のひとつです。
でも実は、その仕掛けづくりは思っている以上に奥が深い。
「かっこいい」「おしゃれ」「映える」。
もちろん、それも大切です。
でも、その前に考えることがあります。
このお店は、どんなお客様に来てほしいのか。
学生さんなのか、会社員なのか。
友人同士なのか、デートなのか、大切な接待なのか。
その人たちは何を求めていて、何をしたら喜んでくれるのか。
そして、その企画やメニューは本当に“このお店らしい”のか。
ターゲットやニーズを分析し、商品を考え、価格を決め、見せ方を考え、写真を撮り、SNSや店頭で発信する。
さらに私たちが考えたいのは、来店していただいた“その先”です。
「行ってみたい!」と思って来てくださったお客様に、どうしたら「また来たい!」と思っていただけるのか。
ここまでつながって、初めてひとつの仕掛けになると思っています。
爆発的な流行をつくることだけが、正解ではありません。
一度だけ話題になるより、じわじわでもいい。
何度も足を運んでくださるお客様が増えて、いつの間にかその店のファンになっている。
私たちがつくりたいのは、そんな“長く愛されるお店”です。
飲食店の仕事というと、料理をつくることや接客することを思い浮かべるかもしれません。
でも実際には、企画、マーケティング、商品開発、販売促進、SNS、数字の分析など、さまざまな仕事があります。
そして店舗で働くスタッフだからこそ気づけることも、たくさんあります。
「最近、このメニューを頼む人が増えたな」
「こんな写真ならもっと魅力が伝わるかも」
「次はこんなイベントをやったら、お客様が喜んでくれそう」
そんな小さな気づきが、次の仕掛けの始まりになることもあります。
誰かの「行ってみたい!」をつくり、その先の「また来たい!」へつなげていく。
そんな仕掛けを考えられることも、飲食という仕事のおもしろさだと思っています。