【実は違う?】エンジニアも混乱しがちな間違えやすいIT用語5選!
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IT業界にいると、「これ、実は別物なんだけど…」という言葉をよく耳にします。特に初心者や異業種から転職してきた人にとっては、紛らわしい用語のせいで混乱することも。
今回は、そんな間違えやすいIT用語を厳選してご紹介します!
え、JavaScriptとJavaは違う言語なのは、もう当たり前ですよね???
1. 「ライブラリ」と「フレームワーク」
✅ ライブラリ:特定の機能を実装するための部品(例:jQuery、Lodash)
✅ フレームワーク:アプリ全体の構造を決める枠組み(例:React、Vue.js)
ライブラリはあくまで**「ツールの一部」であり、自由に組み合わせて使えます。一方、フレームワークは「決められたルールの中で開発を進めるもの」**なので、ある程度の制約があります。
ライブラリはその名の通り、図書館を想像してもらえるとイメージしやすいかもしれません。たくさん本はありますが、その中から必要な本だけを読むことができます。同様にIT用語のライブラリも、たくさんの機能が詰まっていますが、その中から必要なものだけを選択して使用します。
💡 例えるなら…
ライブラリ → レゴブロック(好きなように組み合わせてOK)
フレームワーク → IKEAなどで買える家具セット(決まった設計の中で作る)
2. 「HTTP」と「HTTPS」
✅ HTTP(HyperText Transfer Protocol):Webで使われる通信プロトコル(暗号化なし)
✅ HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure):SSL/TLSによって通信を暗号化したHTTP
「s」が付いているだけで「安全な通信」が保証されます。つまり、HTTPSのサイトは暗号化されているので、盗聴や改ざんがしにくいという特徴があります。
簡単にそのサイトが安全かどうかがわかるので、インターネットでWebページを閲覧するときは、httpsになっているかどうかを確認するだけで、比較的安全にブラウジングできます。
しかし、これはあくまでもWebページとサーバーとのデータのやり取りを第三者が盗聴することに対しての機能なので、Webページ自体に悪意がないかどうかも気をつけるようにしましょう。
また、自身が管理しているページが暗号化されているかどうか確かめてみましょう。
💡 間違えがちポイント
HTTPでも「一応サイトは表示される」ので、セキュリティ意識が低いと違いを意識しにくいです。
ブラウザによっては暗号化されていればアドレスバーに「🔒鍵マーク」がつき、安全かどうか分かりやすくなっています。必ずアドレスを確認して情報漏えいのリスクを減らしましょう!
3. 「テスト」と「デバッグ」
✅ テスト:バグがないか確認する作業(単体テスト、結合テスト、UIテストなど)
✅ デバッグ:見つかったバグを修正する作業
テストは「問題があるかどうかを探す」作業で、デバッグは「見つかった問題を直す」作業です。この違いを知らずに「デバッグってどこまでやればいいの?」と悩む初心者は多いです。
デバッグは問題がないかを探す工程も含んでいるので、デバッグをすればテストもしていることになります。
💡 実務でありがちな間違い
機能追加の作業をした際に、「この機能、デバッグしました?」 → 本当は「テストしました?」が正解!
4. 「クラウド」と「サーバー」
✅ クラウド:インターネットを経由して提供されるコンピューター資源やネットワーク(AWS、GCPなど)
✅ サーバー:データを処理・提供するコンピューター(クラウド上にもある可能性がある)
💡 間違えがちポイント
クラウド = サーバーではなく、クラウドは「インターネットを通じてサーバーを利用する仕組み」です。
「うちのシステムはクラウドだからサーバーいらないよね?」→ いや、クラウドの裏にはサーバーがあります!
ちなみにサーバーを自前で用意して運用することを「オンプレミス」略してオンプレといいます。
5. 「Git」と「GitHub」
✅ Git:バージョン管理システム(ローカル環境でも使える)
✅ GitHub:Gitを使うためのクラウドサービス(Gitリポジトリをホスティングする場所)
GitHub以外にもGitLabやBitBucketなど、Gitを利用したサービスは他にもたくさんあります。
💡 間違えがちポイント
「GitHub使ってるからGitは知ってる」→ GitHubはあくまでGitを管理するためのプラットフォームなので、Gitの基本コマンドを知らないと大変になるかも!
まとめ
IT業界には、似たような言葉が多くて混乱しがちです。でも、ちょっとした違いを理解するだけで、エンジニアとしての基礎力がグッと上がるのも事実。
どの類似ワードも近い意味を持っていることが多いですが、小さなミスやヒューマンエラーを避けるためにも、適切に使うようにしましょう!
皆さんも「これ、違うんだ!」と思った用語があれば、誤用しないようにメモを取ってみるといいかもしれません!