こんにちは。伊東商会の人材・組織開発室 田畑です。「ITOの強み」とも言える、油圧の知識。 今回は当社のソリューション推進室の技術スペシャリスト保岡さんに油圧について教えていただきました。
油圧とは?
油圧とは何か?簡単に言うと「油の圧力を利用した技術」のことです。閉ざされた空間に油を封じ込め、その圧力を離れた場所に伝え、その力をコントロールして、人間の何倍もの力を出すことが可能になります。
大きな力を出すことができる油圧
小さな力を大きな力に変えることができ、ジャッキや自動車のブレーキ、パワーショベル、エレベータなど、さまざまな装置や機械で利用されています。
油圧誕生
油圧のルーツは水圧でした。皆さんがよくご存じのロンドンタワーブリッジは、水圧で持ち上げられていました。日本でも川の流れを利用し、水車を使って小麦粉が作られていました。 ダム工事、水力発電など、川の流れを上流から下流に、流体を利用することは今でも続いています。水力は再生可能エネルギーとして使い続けられます。 しかし、水にも欠点があります。水は鉄を一緒にすると鉄は錆びて動かなくなってしまいます。また、寒いと水は凍って流れなくなります。そのような水の欠点を補い、効率の良い方法はとして油圧に変わっていきました。18世紀は水圧プレスの発明で油圧装置の原型をなりました。20世紀初頭に石油精製技術が発達して良い作動油ができました。それから油圧装置が発達してきました。
小さいけれど力持ちの油圧
油圧が使われる最大の理由は、小型で軽量だけれども大きな力を出せるからです。動力を伝達する部分へホースさえつなげばエネルギーを持っていけるため簡素化でき、小型で場所もとりません。また、簡単に力を制御することができ、力をコントロールすることができます。 当初の機械式ショベルカーの設計は複雑なつくりでしたが、油圧シリンダーを使うことでスリムに簡素化されました。設計も油圧を使うことでわかりやすくなりました。 油圧の特徴をそのまま使っているのが車のブレーキになります。内径約5mmという細いブレーキパイプを通って力が伝わり、少し踏んだだけの力が、ものすごく大きな力を産むことが可能になります。油圧だから簡単に動力が伝わり、車を止める力に変えることができるのです。
油圧講座をする保岡さん
油圧回路と人間の体
油圧回路は人間の体の働きと良く似ていると私は思います。 油は血液と考え、油圧ポンプ(心臓)より油の圧力エネルギーを与えられて圧油管(動脈)を経て油圧制御弁(運動神経系)に行きます。制御弁は制御指令(脳)を受けて動作します。 私たちが1年に一回定期健診をするように、油圧回路もメンテナンスが必要です。 長く使っていると傷むので交換し油もきれいにしてあげないといけません。繊細さもあり、無理もしないようにしないといけないと思います。
未来の油圧
今のロボットは鉄の塊で出来ているような感じです。これからの未来アンドロイドのようなロボットができるときは、人間の体の仕組みに似た油圧の知識が役立つと思います。油圧の知識豊富な私たち伊東商会がそのようなロボットを作る一翼を担う日が来ると私は思います。
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