2024年11月1日に公開したプレスリリースの内容をご紹介します。
株式会社IRODORI(東京都文京区)は、App Inventor Foundation(アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジ)と共催、文部科学省と全国の自治体の後援のもと「Japan Wagamama Awards2025」を開催します。本アワードでは、10代の若者たちが地域の”ワガママ”をアプリ開発を通じて叶えることで、地域課題にデジタル技術で挑みます。優勝者と地域から選ばれた若者たちはスポンサー支援を受け、2025年7月にMITが主催するMIT AI & Education Summitで世界に向けて自らのプロジェクトを発信します。
Japan Wagamama Awards 2025 開催背景
日本は少子高齢化や地方の人口減少、地域経済の停滞といった深刻な課題に直面しています。こうした状況を打開するために私たちIRODORIは、次世代を担う若者たちが、地元で挑戦する機会を増やすこと、それが世界中の仲間たちとつながる経験をすることが重要だと考えています。
Japan Wagamama Awardsは、地域の10代の若者たちが地域で暮らす”たったひとり”ワガママを叶えるアプリを開発し、デジタル技術を活用した新しい解決策を提案します。優勝者と地域スポンサーを募った地域の子どもたちは、2025年7月にMITが主催しマサチューセッツ州ケンブリッジで開催するMIT AI & Education Summitに参加し、世界へ挑戦する機会を得ることができます。
このアワードを通じて、若者たちが地元を知り、地元の大人たちから応援されていると実感しながら挑戦をする。それが海外の仲間たちにも讃えられ、繋がり、自分の世界が広がる経験を通じて、日本全体の未来を切り拓く力を育むことを目的としています。
※Japan Wagamama Awardsにおける”ワガママ”の定義は、日々の暮らしの中であきらめていることや我慢していること、こうなったらいいなという願いを示しています。”たったひとり”のワガママを叶えることが、結果的に地域全体が良くなるインパクトを起こすという設計思想を軸に据えてプログラムが構築されています。
App Inventor Foundationとの共催、文部科学省と全国の自治体が後援にて開催が決定
▼マサチューセッツ工科大学が提供する、MIT App Inventorを活用したデジタル技術の習得
本アワードは、App Inventor Foundationとの共催により実施します。App Inventor Foundationは、MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発したプログラミングツール「MIT App Inventor」を世界中に広げることを使命とした非営利団体です。
MIT App Inventorは、ブラウザ上でブロックを組み合わせるようにしてスマートフォンアプリをつくることができるプラットフォームです。コーディングやテクノロジーに知識がない人でも、誰もが、実社会に大きな影響を与える課題の解決者になれる世界を実現したい、という思想で開発されています。200を超える国と地域で、2100万のユーザーに使われています。日本では過去3年で年間19,000人のアクティブな学習者がいます。
▼全国の自治体と連携して実施
「Japan Wagamama Awards」は文部科学省の後援を受け、日本全国の自治体などと連携して実施されます。
現在は、福島県須賀川市、福島県須賀川市教育委員会、茨城県鉾田市、栃木県真岡市、千葉県柏市社会福祉協議会、静岡県南伊豆町、兵庫県洲本市、岡山県津山市が後援決定。
群馬県嬬恋村、大阪府阪南市などの自治体が後援を予定しており、今後もさらに多くの自治体との連携を予定しています。
地元の大人たちから応援され、子どもたちがグローバルな舞台へ挑戦する仕組みを構築
▼地元の大人たちが子どもたちの挑戦を応援
Japan Wagamama Awardsの重要な要素は、地元の若者を地元の大人たちが支える仕組みづくりです。地域の事業者や企業、個人からスポンサーを募り、その資金を子どもたちのボストンへの渡航費に充てることで、若者たちが世界に挑戦する機会を提供します。
この取り組みは、単に若者たちを経済的に支援するだけでなく、地域全体が一体となって子どもたちの挑戦を後押しする仕組みを構築することを目的としています。
地元の大人たちに応援されることで若者たちは励まされ、驚くほどの革新的な挑戦を仕掛けることができます。それが結果的にグローバルな課題への挑戦につながり、地域に誇りと新たな希望をもたらす存在へと成長していきます。
Japan Wagamama Awardsでは優勝者以外に、地元のスポンサードを募った地域の子どもたちは地域枠としてMIT AI & Education Summitに参加することができます。1人あたり50万円ほどで渡航をすることができます。
▼グローバルへ発信できる舞台「MIT AI & Education Summit」でのプレゼンテーション
Japan Wagamama Awardsの優勝者には、マサチューセッツ州ケンブリッジで開催されるMIT AI & Education Summitでのプレゼンテーションの機会が与えられます。MIT AI & Education Summitは世界中の技術者や研究者が集まり、最先端の技術やアイデアが共有される場です。
このグローバルな舞台で自らが開発したアプリを発表する経験を通じて、若者たちは自らのアイデアが世界でも評価されるという自信を得るだけでなく、国際的な視点での問題解決に挑戦するためのスキルを磨くことができます。
地域から発信された小さなアクションが、世界に通じる大きなインパクトを生む瞬間を体験することで、さらなる挑戦への意欲が高まることを期待しています。
スケジュールと参加要項
▼連携自治体での体験会の開催
実施期間は2024年11月16日から12月31日で、後援自治体と連携して現地もしくはオンライン体験会を実施します。
参加者は最大3名のチームを組み、自分が暮らす地域の課題を「たったひとりのワガママを叶える」アプローチで解決する方法について議論していきます。その成果物としてアプリとポスターセッションを作成し、Japan Wagamama Awards2025に応募します。またプログラム中には、参加者が暮らす行政職員が地域課題についての情報提供を行い、開発したアプリの有効活用についても検討していきます。
過去のJapan Wagamama Awardsに参加した大学生や高校生メンターが技術指導や進路相談に寄り添い、単発ではなく継続的な関係を構築できるプログラムとして参加することができます。
参加対象:
・連携自治体との主催の場合、その自治体にゆかりのある10代
・ワガママLab自主開催の場合、10代ならどなたでも
体験会の日程が確定した場合、Japan Wagamama AwardsホームページとワガママLabのInstagramアカウントにて随時発信します。
▼体験会予定
・福島県須賀川市
【日程】2024年11月23日(土)13:00~16:00
【会場】須賀川みらいラボ (福島県須賀川市本町33 須賀川ビル)
【詳細】https://wagamamalab.jp/posts/jwa2025_sukagawa1day/
・栃木県真岡市
【日程】2024年11月24日(日)13:00~16:00
【会場】真岡市役所4階会議室(栃木県真岡市荒町5191)
【詳細】https://wagamamalab.jp/posts/jwa2025_moka1day/
・兵庫県洲本市
【日程】2024年12月1日(日)14:00〜17:00
【会場】S BRICK(兵庫県洲本市塩屋1丁目1-8)
【詳細】https://wagamamalab.jp/posts/jwa2025_sumoto1day/
・茨城県鉾田市
【日程】2024年12月22日 (日) 9:00~12:00
【会場】鉾田市福祉事務所2階(茨城県鉾田市鉾田1444-1)
【詳細】https://wagamamalab.jp/posts/jwa2025_hokota1day/
▼応募資格・備考について
応募資格
・たったひとりを笑顔にするアプリをつくることに情熱を傾けられること
・日本国内に在住の2025年2月時点で12歳以上、19歳以下であること
・2025年2月に伴走支援を受けるためにオンライン環境での活動時間を確保できること
・2025年2月末日に東京で開催されるJapan Wagamama Awardsに参加できること(やむを得ない理由の場合はオンライン参加可能)
・優勝した場合、2025年7月に開催されるMIT AI & Education Summitへ参加すること(渡航期間は5日程度)
備考
・おひとりでの参加、3人以下のチームでの参加いずれも可能です
・参加者の費用負担は無し
▼エントリー期間
2025年2月に開催するJapan Wagamama Awardsで発表するまでには、一次予選として書類選考を行います。通過者には2回のオンライン講座と、ワガママLabサポーターによる伴走を経て、当日のプレゼンテーションとアプリ開発に臨みます。優勝者と地域スポンサード対象エリアの学生たちは、2025年7月にマサチューセッツ工科大学へ訪問し、MIT AI & Education Summitへ参加します。
①エントリー書類の提出
期間:2024年12月9日~2025年1月19日
結果の通知:1月下旬
②Japan Wagamama Awards(国内予選)までのプロセス
2025年2月:ブラッシュアップ期間
オンラインにて講座 2回、中間発表1回
随時、サポーターによる伴走支援
2025年2月末日:Japan Wagamama awards実施
東京開催
原則として東京にきて実施。やむを得ない理由の場合はオンライン参加可能
③国内予選通過者向けプログラム・2025年3月中旬 MIT AI & Education Summit にむけて伴走支援開始
・2025年5月 地域でのアプリ実証開始
・2025年7月 マサチューセッツ州ケンブリッジで開催されるMIT AI & Education Summit に参加
・2025年8月 地元での報告会の実施
Japan Wagamama Awardsで目指す世界
「Japan Wagamama Awards」を通じて、日本の10代の若者たちは、自分や大切な人のワガママを叶えるプロセスを通じて、地域課題に対する意識を高め、グローバルな視点での解決策を模索します。地元の課題解決に取り組むことは、世界に通用する挑戦となる。若者たちがそう実感し、世界を見据えた挑戦を行うことで、日本全体の発展にもつながる人材を育成することを目指しています。
また、地元の大人たちとの連携により、地域社会全体が若者を応援し、彼らの成長を支える文化が育まれることを目指しています。このアワードは、地域社会の中で若者が自らの力を発揮し、世界に通じるスキルを身につける貴重な機会を提供するだけでなく、地域全体が一体となって未来を築いていくきっかけとなります。
■主催企業:株式会社IRODORIとは
株式会社IRODORIは「誰もが持っている自分にしかない色を活かした多様な挑戦ができるまちをつくる」をビジョンに据え、全国の自治体や企業とともに新しい価値をつくる事業の創造や、社会課題の解決につなげる仕組みの開発を行なっています。市民が楽しんで政策策定に関わり対話する場づくりツール「ローカルダイアログ」を活用した行政支援では、全国の市町村の総合計画策定など各種政策の策定に市民が関わる新しい仕組みとして提供を行なっています。その他、地域で暮らす市民が自らスマートフォンアプリを開発して地域課題を解決する仕組み「ワガママLab」、地域をフィールドに社会課題の解決に挑戦するエンジニアを育てる「デジタル人材育成支援」、地域おこし協力隊の募集前の段階から地域住民と共同で活動を構築する「地域リビングラボ」「地域おこし協力隊着任前インターンシップ」「地域おこし協力隊着任後研修」など、数々の地方創生プロジェクトを展開しています。