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転職における会社選びでは、何をやるか(仕事内容)だけでなく、働く環境や誰とやるか(一緒に働く人)も大事なポイントです。
そこで今回はCEO 兼 Innovation Producerの小坂に、評価制度から立ち上げたばかりの新規事業まで、イノベーションプラスの「今」と「これから」について聞いてみました。
◆イノベーションプラスについて
2007年設立。企業や地域の新規事業をサポートする事業を展開。ユーザーエクスペリエンス、ITプラットフォーム、アプリ開発、コンサルティングなど、ITの分野を中心に多岐にわたる支援ができることが強み。
Be Innovation(イノベーションを生み出せ)をミッションに掲げ、「ひとりでもすごい、集まったらもっとすごい、そんな仲間と共に世界をイノベーションする」ために常に期待を超え続ける存在になることを目指している。
会社ホームページ:https://www.innovationplus.jp/
目標は毎年、変えることに意味がある
――いきなりですが、どんな会社にしたいですか?
外の人から見たときに「みなさんが楽しそうに働いている会社」だと言われたいですね。でも仕事は楽しいことばかりじゃない。むずかしい仕事をしているときでも、みんなの顔が輝いていると「あ、楽しんでるな」ってわかるんです。
もうちょっと具体的にいうと、がんばっていたり、意欲がみなぎっているのが「輝いている」状態ですね。
――なるほど。評価でもそういった要素を取り入れているんですか?
そうですね。うちは営業でも売上での評価はしていなくて、プロジェクト単位と個人単位の2つでしています。プロジェクト評価っていうのは、お客さまと約束した予算、スケジュール、品質とっていうのをみんなできちんと守れるようにしていきましょう、ということですね。
でも、これだけだと困っちゃうじゃないですか。新卒でうちに入ってきて40歳とか50歳になってもずっと同じというわけにはいかないですよね。だから、自分なりの3年後とか5年後の目標をつくってもらうんです。その目標を1ヶ月、半年、1年の単位に落とし込んで、毎月きちんと上司からレビューしてもらう。これが半年ごとの評価につながります。
――会社から与えられるのではなく、自分で自分の目標を決める。慣れてくれば目標設定そのものを楽しめそうですが、最初は難しそうです。
いきなり目標を書けって言われても、そりゃあ無理ですよね。僕だって3年後、5年後なんてわからないですし、「目標」として約束してしまうのもちょっと…って思いますよね。
べつにそんなに重たく考えなくてよくて、来年また変えればいいんです。1年後に成長した自分が去年と同じ目標ということのほうが変ですし、そもそも目標の方向性自体が変わることだってある。
でも、それでいいんです。
大切なのは、目標をつくること。だって目標がなければ、超えられないし、超えようとも思わないですから。
もうひとつ大事なのが目標の高さですね。高すぎるとクリアできなくてマイナスの評価になってモチベーションが下がってしまうこともあります。一方で低くしすぎると成長がないし、つまらない。
――その見極めがけっこう重要なんですね。
そうですね。次につながる、チャレンジできる目標で、がんばれば達成できるラインを設定する。口では簡単に言えますが、実際はなかなか難しいですよね。ここを一緒に考えたり、導いてあげるのが、上司とか会社の役割だと思ってます。
ITの力で、スポーツの可能性をもっと広げたい
――チャレンジといえばスポーツの新会社を設立されましたよね。
「Sports Base X」ですね。2020年9月4日にできたばかりの会社です。
*Sports Base Xのホームページ:https://www.sportsbasex.com/
――どうしてスポーツ事業をすることにしたのでしょうか?
そうですね、いきなり「スポーツ事業をやろう!」とぶち上げたわけではなくって、もともとはご相談がきっかけだったんです。
コロナでスポーツイベントにお客さんがこないからコミュニティをつくりたい、っていうところから話がはじまって、アメリカでは子どもにシーズンごとに違うスポーツを経験させると聞けば「じゃあ、日本でもスポーツ教育をしよう」という感じで話が広がって。
となると次は、子どもだけじゃなくてお年寄りにもスポーツって必要だよね。健康寿命(*)を延ばすことにもつながるし。で、そんな話をいろんな人としているうちに元オリンピック選手ともつながりができたりして。
*健康寿命…自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと
こうやって考えてみると、スポーツって意外と人生にかかわってるよね。じゃあ、人生を左右するスポーツという意味で「Sports is LIFE」というビジョンで会社をつくろうか、ということになったんです。
――そう言われてみればそうですね。でもスポーツ事業って、ITとはなんの関係もないような…。
ここからですよ、ここから。さきほど出た元オリンピック選手が体操を公開してるんですよ。オンラインで。それこそ幼稚園くらいの子どもからお年寄りまでできる簡単な体操なのですが、教室を開いて一人ひとりに教えて…なんていうのは、お金も時間もかかってしまう。オンラインだからこそ簡単にできるし、みんなにすぐ試してもらえるというわけです。
こんなふうにITの力でスポーツをサポートしたり、盛り上げていける事業をしていきたいと思っています。
(後編へ続く)