「最初は、建設業にも通信業にも、ほとんど知識がありませんでした」そう話すのは、
池田建設工業で人事部長を務める森本健太さん。(以下、敬称略)
現在は採用活動を担当する一方で、通信工事の現場にも立ち続けています。
実は、もともと目指していたのはゲーム業界。東京の専門学校でCGを学び、建設業とはまったく異なる道を志していました。
では、なぜ池田建設工業に入社し、長年働き続けているのでしょうか。
未経験から仕事を覚えてきた経験や、現場と人事の両方に携わる理由、そして採用で大切にしていることをまとめました。
森本 健太|執行役員・人事部長
東京のCG専門学校を卒業後、故郷、帯広市Uターン、池田建設工業に入社。通信工事の現場で経験を積み、現在は人事部長として採用活動にも携わる。今も週の大半は現場に立ち、社員と同じ目線で働き続けている。
目次
1. ゲーム業界を目指していた僕が、建設会社に入社した理由
東京のCG専門学校に2年間通っていて、当時はゲーム会社など、クリエイティブな仕事に就きたいと思っていました。
ただ、ちょうど就職氷河期で、なかなか就職先が決まらなかったんです。
それで地元の帯広に戻り、知り合いのガソリンスタンドでアルバイトをしていました。
そんなとき、高校の同級生から「池田建設工業でもう一人募集しているよ」と声をかけてもらったんです。その同級生が先に入社していたこともあって、正社員として働くチャンスだと思い、入社を決めました。
社長からは「テレビの仕事だよ」と聞いていたんですが、実際に入ってみたら光回線の仕事だったんです。
建設業の知識も、通信工事の知識もほとんどない状態からのスタートでした。
父が土木作業員だったこともあって、資材置き場に行って工具について教えてもらうなど、本当に基本的なところから少しずつ仕事を覚えていきました。
そ「あの人より早く仕事ができるようになりたい」「いつかこの人を追い越したい」と、身近な先輩や同僚を目標にしていたんです。
最初から何でもできたわけではありません。でも、周りの人に教えてもらいながら、一つずつできることを増やしてきました。
2. 現場を知っているからこそ、社員の声が聞こえる
――現在は人事部長を務めながら、通信工事の現場にも出ていると伺いました。普段はどのような働き方をされているのでしょうか?
週2日は人事業務を行い、それ以外の日は現場にも出ています。採用する側としてだけでなく、現場で働く社員と同じ目線に立つことも大切にしています。
採用活動や研修の準備、会社説明会の資料作成なども担当しているので、現場から戻ってきてから資料をつくったり、連絡を取ったりすることもあります。
限られた時間の中で両方の仕事を進めるのは、なかなか大変ですね。
――人事の仕事に専念するのではなく、今も現場に立ち続けていることには、どんな意味があるのでしょうか?
やっぱり、現場にいないとわからないことがあるんです。
社員が普段どんなことを考えているのか、誰と誰がうまく連携できているのか。実際に一緒に仕事をしているからこそ、見えてくることがあります。
もし現場を知らずに人事だけを担当していたら、社員から「現場のことを知らないのに、何がわかるんだ」と思われることもあるかもしれません。
でも、自分も同じ現場で働いているから、社員の生の声を聞ける。その声を経営側に伝えたり、一人ひとりの相性を踏まえて人員配置を考えたりできるんです。
現場と人事の両方に関わっているからこそ、できることがあると思っています。
特に職人の世界では、人によって仕事の進め方や考え方が違います。
それぞれに経験があって、自分なりのやり方を持っているので、意見がぶつかることもあります。
そういうときは、お互いの話を聞いて、間に入って調整するようにしています。ただ、どちらにも考えがあるので、簡単ではないですね。
――そうした難しさがある中で、人事の仕事にやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
最初はうまくいかなかった人同士が、少しずつ協力できるようになったときですね。
それから、社員を見ていて「あの人、変わってきたな」と感じられるときも、うれしいです。
人間関係の調整は難しい仕事ですが、社員の変化や成長を近くで見られるのは、この仕事のやりがいだと思います。
3. 「楽しそうに働く姿を見せる」仕事で大切にしていること
――現場でも人事でも、さまざまな立場の社員と関わる森本さんですが、普段から意識していることはありますか?
以前、上司から言われた言葉で、ずっと大切にしているものがあります。
「部下に辛い顔を見せてはいけない。何があっても楽しそうに仕事をしている姿を見せるべきだ」という言葉です。
上司がいつも辛そうな顔をしていたら、部下も不安になりますよね。職場全体の雰囲気にも影響すると思うんです。
だから、自分もなるべく笑顔でいることや、周りの人が話しかけやすい雰囲気をつくることを意識しています。
会社のことを知ってもらうときに、「堅苦しそうだな」と思われるよりも、「この人、話しやすそうだな」「悪い人じゃなさそうだな」と感じてもらえたらうれしいですね(笑)。
就職活動というと、スーツを着て、緊張しながら面接を受けるようなイメージがあると思います。
でも、Wantedlyでは、もっと気軽に会社のことや働いている人の雰囲気を知ってもらいたいんです。
仕事は大変なこともありますし、毎日楽しいことばかりではありません。
だからこそ、一緒に働く人との関係は大切にしたい。お互いに気持ちよく働ける職場でありたいと思っています。
4. 採用で重視するのは、経験よりも「素直さ」と「愛嬌」
――「一緒に働きたい」と思うのは、どんな人ですか?
僕が一番大切にしているのは「素直さ」です。それから「愛嬌」も大事だと思っています。
最初から仕事ができる必要はありません。
教えてもらったことを素直にやってみる。うまくいかなかったら、そこから学んで次に生かす。
そういう姿勢がある人は、少しずつでも着実に成長していくと思います。
逆に、自分のやり方にこだわりすぎて、人の話を聞けないと、なかなか成長できないこともありますね。
――仕事の知識や経験以上に、学ぼうとする姿勢を見ているんですね。「愛嬌」についても、もう少し詳しく教えていただけますか?
素直さや愛嬌がある人って、周りも自然と応援したくなると思うんです。
「この人にはもっと教えてあげたいな」「頑張っているから応援したいな」と。
仕事って、一人で全部できるようになるものではないですよね。
いろいろな人に教えてもらったり、助けてもらったりしながら成長していくものだと思います。
だから、周りの人との関わり方はすごく大切だと感じています。
5. インタビューを終えて
今回、印象に残ったのは、建設業や通信業の知識がほとんどない状態から、少しずつ経験を積み重ねてきたということです。
もともとはゲーム業界を志していて、思い描いていた進路とは違う道に進みながらも、周りの人に教わり、自分なりの目標を持ち、一つずつできることを増やしてきました。
もう一つ心に残ったのが、「部下には楽しそうに働く姿を見せる」という言葉です。
就職活動では、資格や経験、自分の強みをどうアピールするかに意識が向きがちです。
しかし、「今、何ができるか」だけではなく、「これから何を学び、どう成長していきたいか」も大切なのだと感じました。
「最初から仕事ができる必要はない」
その言葉には、未経験から仕事を覚え、今も現場に立ち続けている森本さんだからこその説得力があります。
建設業や通信業に詳しくなくても、少し興味がある。新しいことに挑戦してみたい。
そんな方にこそ、まずは池田建設工業で働く人たちのことを知ってもらえたらうれしいです。
池田建設工業株式会社について
私たちは、北海道・十勝帯広を拠点に、通信工事や土木工事などを手がけています。
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