1
/
5

負債をつくるときは、どう返済するかもセットで考える

タスクを進めていく中で小さな課題がポツポツ見えてくることはよくありませんか?実際、僕もこれまで何度か経験してきました。

既存機能に対する課題もあれば、追加機能を画面にどう落とし込むか?を検討する上でトレードオフが起こって課題が浮き彫りになることもあります。

メンバーがそれぞれ言わずに思っていた「このグローバルナビ、汎用性ないよな〜」「もし修正やるならこのパーツも一緒に解決したいな〜」みたいな課題感も、ユーザーからのフィードバックで同じような内容が出てくると確信に変わり、課題共有により拍車がかかる。

これ自体はとても良いことだけれど、課題が見えてきても「今回のタスクのゴールには関係ないのでやらない」という選択をすることが多々あって。そう、デザイン負債が溜まっていくんです。

こうやって思わぬ借金が溜まっていく

大体のケースは、「今回のスコープからは外れるので別スコープに切り出してやりましょう」「一旦ここは現状のままで進めましょう」となる事が多いです。

僕が担当しているプロジェクトでは、タスク遂行時にスコープから外れた課題や理想はNotionにストックしておく場所を作って貯めています。

しかし、そのとき話したことは議事録には残してあるけど、すぐに具体的なネクストアクションを設定するわけでもないので、結局忘れ去られてしまうことがよくあります。

こういった小さなやり残しが積み重なると、少しずつプロダクトの世界観や使いづらさに影響が及ぶので、気づいた頃にはもう取り返しのつかないところまで負債(課題)が膨れ上がり、返済(課題を改修)するのにめちゃくちゃ時間が必要になる、ということが起こりがちです。

大事なのは「意図的に借金を貯める判断」

ポツポツ出てきた課題の中には、しばしば理想が紛れています。

理想を突き詰めて一気に変えていくことは、運営側からするとたくさんの課題に対応できて一見良いことのように見えますよね。だけど、ユーザーにとってはいきなり画面の構造が変わったりして、混乱を招きかねないので、慎重に検討しないといけません。

大事なことは、まずは当初決めたゴールを達成するために必要なものだけ検討し、それ以外は一旦負債として貯めておくこと。そして、貯めるときはきちんと意図を持ち、返済はちょっとずつしていく。負債して貯めるときは後で振り返られるように、「なぜ貯めておく判断をしたのか」を残しておくことも徹底したいですね。

借金が膨れないために

負債を貯めておくだけだと仕組みとして運用されず、結局実行に移せないケースが多いです。

それを避けるために、貯めた場所へアクセスしやすくし、定期的に振り返る時間をとって、取り組む優先度を決めると良さそうですよね。

既存プロダクトの改善に関わっているデザイナーであれば負債と向き合うことが多いと思いますが、しっかり返済できるように、振り返れる仕組みを取り入れて、ちょっと時間ができたタイミングですぐに取り掛かれるように準備をしておきたいですね!

rootでは共にビジョン実現できる仲間を探しています!

rootでは、Visionである「Design Doing for More〜デザインの実践を個から組織・事業へ〜」の実現のため、様々な背景をもつメンバーが日々デザインと向き合っています。UIデザイン経験者はもちろん、これからUIデザイナーになりたい!という方も、挑戦できるしくみや体制になっています。ぜひ一度カジュアルにお話してみませんか?ご連絡お待ちしています!

ジュニアUIデザイナー/未経験
UIデザイナーに挑戦!デザインファームでチャンジしてみませんか?
私たちは「Design Doing for More〜デザインの実践を個から組織・事業へ〜」をビジョンに、 事業と組織の成長を共に実現するデザインパートナーです。 人の想いを形に変え社会へ届ける行為である、デザインの根源的な力をより多くの人々、より多くのものごとへ活用することで、世界をより良く前進させたいと考えます。 そのために「芯を問い、成長に貢献する」ことをミッションに、高い解像度で成長過程や未来図を構築することで、クライアントと共に事業の本質(芯)を見出し、事業本来の価値をユーザーに届けていきます。
root Inc.
root Inc.'s job postings
10 Likes
10 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from root Inc.
If this story triggered your interest, have a chat with the team?