2006年に創業したi3DESIGN(以下、アイスリーデザイン)は、クライアントのデジタルシフトを支援し、デザイン思考でサービスを創造している企業です。
今回は会社のベテラン社員である、二人に話を伺います。一人目は入社9年目のソリューションアーキテクト/エンジニアリングマネージャーである久保星哉。そしてもう一人は入社7年目のSE兼PM(アプリ−−サーバーサイド)/ シニアマネージャーである増井英昭です。
以前、アイスリーデザイン社長である芝と同じ職場で働いていた経験を持つ二人は、どのような想いを持ってアイスリーデザインに入社し、そして会社をともに成長させてきたのでしょうか?
大企業のしがらみや安定よりも、新しい挑戦を求めてアイスリーデザインへ
−−今日はアイスリーデザインの中でもベテランであるお二人に話をお伺いしました。まずはそれぞれどんな仕事をされているのかを教えていただけますか?
増井:私はネイティブアプリやウェブアプリ案件のSE及びPMを担当しています。もともとPMでしたが、今後PMは若手に任せていく方向です。
久保:一般的なシステム会社だと「SEが成長してPMになる」というイメージだと思うんですけど、うちは逆なんですよね。上位ランクの人を充てているというのがアイスリーデザインの特徴だと思います。
増井:PMがプロジェクトのハンドリングなどディレクター的な仕事をして、SEがそこに対してシステム的な知識をもってサポートするというかたちです。
久保:私はエンジニアリングマネージャーとして、エンジニアたちの面倒を見る仕事をしています。それとソリューションアーキテクトというもう一つの肩書も持っていて、そこではセールス段階でお客さんの話を聞いて、どうすればそれを実現できるのかを考えるという仕事をしています。
−−お二人はアイスリーデザイン以前に芝社長と同じ会社で働いていたとか。
久保:そうです。自分は当時駆け出しだったのですが、芝さんはそこで当時副社長をやっていましたね。
増井:2005年頃、芝さんは当初その会社に営業部長として入社してきたんですけど、その頃まだあまり知られていないCMSに妙に詳しくて驚かされたのを覚えています。「営業の人がなんでCMSに詳しいんだ!?」って。
−−芝さんは学生時代にプロバイダを経営していたというキャリアの持ち主ですが、さすがに伊達じゃないですね(笑)
増井:アイスリーデザインを立ち上げて第二創業期に入った今もそこは変わっていないですね。テクノロジーに敏感で、いろんな新しいものを見つけてきては取り入れようとする姿勢は健在です。あとは経営者として信頼できるなと感じます。
久保:そうですね。私は前職ではあまり関わりがなかったのですが、アイスリーに入ってからずっと一緒に仕事をしています。そこで思うのは経営者としてすごいということ。芝さんについては、当時ソフトバンクグループ最年少役員だったとかそういう経歴が話題にされがちですが、経営者としての手腕は尊敬しています。
−−ちなみにお二人はアイスリーデザインに入社する前、それぞれ別の会社に在籍されていたそうですが、アイスリーデザインにジョインした理由とは?
久保:私たちが元々いた会社は、大手企業に吸収される形となったのですが、そうした大企業での仕事があんまり合わなかったんです。「ベンチャーの方が肌に合うな」と思って、アイスリーデザインに入りました。
増井:私の場合も似たような部分があります。アイスリーの前の職場はすごく古い体質の会社で、新しいことが一切なかったんですよね。
−−新しいこと?
増井:7割くらいの力で1日の仕事が終わって、すぐに帰れるんです。仕事は楽でちゃんと給料がもらえるという職場だったのですが、すぐに飽きてきて「本当にこれでいいのか?」と思った時に芝さんのことを思い出しました。「芝さんのところなら仕事はハードだろうけど新しいことができるだろう」と。
−−なるほど。
増井:そこを天秤にかけて「エンジニアとして生きるならチャレンジし続けるしかない」と思い、踏み出しました。
アイスリーデザインでは、業種を超えて切磋琢磨する日々が待っていた
−−アイスリーデザインでの仕事で印象深いものを教えていただけますか?
久保:いやー、辛い思いはたくさんありますね(笑)
増井:予想した通り新しいチャレンジができる反面、ハードな仕事が多かったですね(笑)
大規模サイトのリニューアルで「こっちのバグを直せばこっちのバグが復活する」という状況に陥って、リリース一週間前まで満足に動かないこともありました…。というか、大変じゃなかったプロジェクトの方が少ないので、思い返せば大変だったプロジェクトばかりです(笑)
−−大手クライアントが多いアイスリーデザインならではの悩みかもしれないですね。
久保:そうですね。アイスリーデザインはクライアントに恵まれていて、直取引で大手とやらせてもらう仕事が多いです。そういえば、以前とある大手企業さんから相当ハードなスケジュールでお願いされた案件があったのですが、思ったよりもすんなり上手く行って、バグも少なくスケジュール通りに進行できて、すごく感謝されたという案件もありました。たまにはそういうラッキーな仕事もありますね(笑)
増井:それでも大変じゃないプロジェクトなんて、滅多にないですけどね(笑)直近だとブロックチェーンを使った生産管理システムを作ったんですけど、詰めれば詰めるほど仕様が難しくなっていって大変でしたよ。普通のWebシステムでやるのは簡単だけどブロックチェーンでやるのは難しくて、しかもブロックチェーン部分はウクライナチームが実装するので、複雑な仕様を理解して彼らにそれを伝えるのは非常に困難でした。自分は英語の読み書きはできるけど話をするのは苦手なので、そこの翻訳には芝さんが入ってやってくれました。
−−ブロックチェーンはまだ絵に描いた餅のようなイメージでしたが、もう実際に活用している案件もあるのですね。
増井:そうですね。今後どんどんこの手の案件は増やしていきたいと思っています。
−−アイスリーデザインはエンジニアとデザイナーが肩を並べて仕事しているのが特徴でもありますが、その点についてはいかがですか?
増井:私はエンジニアですが、デザイナーはデザイナーで成長して新しいものを吸収して良いUIを作ってくれるので、そこにはすごく助けられていますね。それと同時に、彼らに置いていかれないように私も勉強しないといけないなと感じて仕事を受けています。双方で切磋琢磨できる環境だと思います。
久保:デザイナーがどんどん勉強して新しいUIのトレンドを吸収し、エンジニアがそれをどう実現できるのかを考えるという良い循環がありますね。組織体系としてフラットな構造のホラクラシーを採用していますし、オフィスもフリーアドレス制度を導入していて、非常にオープンな会社になっていると思います。社長室もないからみんな芝さんに話しかけに行けますし、ちゃんと相談に乗ってくれるので、これは会社として大きなポイントだと思います。
現状に疑問を持つ人、既存組織に囚われたくない人はぜひアイスリーデザインへ
−−アイスリーデザインは社員の教育制度にも力を入れ始めていますが、ベテラン二人からそこについて伺えますが?
久保:エンジニアの場合、1ヶ月から2ヶ月程度は研修という教育の時間を設けています。とはいえ教育専門のスタッフを割けるほど大きな会社ではないので、基本的にはオンラインで教育プログラムを受け、そこで学んだものを発表してもらったり、仕事に応用してもらい、その後はOJTで実践しながら学んでいくというかたちを採っています。
増井:技術的なことはいくらでもカリキュラムで教えられるけど、エンジニアとして仕事をする価値観を学ぶのは難しいんですよね。だから、そうした精神的な部分は一緒に仕事しながら共有できればと思っています。アイスリーデザインでの仕事を通して、顧客の成功にモチベーションを感じてくれるような若者に育ってくれたらなと思っています。実際、私が入社した頃に入ってきた新卒が、今では主戦力になっているので、実際に若手が育ってきたという実績もあると言えますね。
久保:プログラム言語なんかは時代とともに変わり行くものだからその都度新しいものを身につければいいんです。だから根本的な考え方をインプットしてあげたいなと思っていますね。
−−では最後に、どんな人にアイスリーデザインに入社して欲しいですか?
久保:基本的にはチャレンジしたい人を求めています。それと現状に疑問を持っている人ですね。プログラマーは「今、存在しないシステムを作る人」という観点ではとてもクリエイティブな仕事なので、与えられた仕事をしたいという人には向いていないと思います。
増井:ホラクラシーを導入してフラットな組織体系が実現されているので、階層のヒエラルキーが作られたガチガチの組織が嫌な人はうちに合うと思うので、ぜひ入ってきて欲しいですね。そしてクライアントワークは新しいことをどんどん取り込んでいかないといけない仕事なので、常にチャレンジができる環境が待っていると思いますよ。仕事の内容は業界のトレンドによって変わって行きますが、アイスリーデザインが目指しているのは常に「世の中がより豊かになることをしたい」という目標です。今日より明日が少しでも便利になるように、新しい仕事をしていきたいですね。