こんにちは。ホットリンクです。
ホットリンクでは、大学などの研究機関と企業をつなげ、研究成果が実社会で活用される仕組みづくりに積極的に取り組んでいます。
そこで、本日は、開発本部研究開発グループ(R&Dチーム)マネージャー榊さんをご紹介します。
榊さんの専門分野は、『人工知能』『自然言語処理』『Webマイニング』『ネットワーク分析』。
ホットリンクのソーシャル・ビッグデータ分析ツール「クチコミ@係長」の開発に携わる一方、東京大学工学系研究科坂田・森研究室の客員研究員でもあります。また、工知能学会員・言語処理学会員・言語理解とコミュニケーション研究会副委員長・計算社会科学研究会 幹事。知能システム研究会 幹事と大活躍されています!
▼榊さんの研究業績もぜひ合わせてご覧ください▼
https://www.hottolink.co.jp/company/research-achievement
では、社内でみんなから「博士」と呼ばれる榊さんにインタビューをしてみました。
人工知能(AI)の分野で、ソーシャル・ビッグデータに何を期待していますか?
ソーシャル・ビッグデータというのは、人間の行動や思考の蓄積であり、社会全体の一部を切り出したデータであると言えます。つまり、見方を変えれば、ソーシャル・ビッグデータを通じて、人工知能が社会の一部を観測することが可能になる、と考えることもできます。人工知能が人間の社会を観測できるようになることで、人間では捉えることが難しい社会現象を分析し、人間にとって役立つ知識や情報を抽出できるようになるかもしれません。自分としては、ソーシャル・ビッグデータと人工知能技術を組み合わせることで、今よりも優れた世論調査やマーケティング分析を実現したいと考えています。
現在、榊さんが取り組まれている研究や開発はなんですか?
上記の話とも関連するのですが、今は計算社会科学という、最近欧米を中心に興りつつある分野に取り組んでいます。今まで、社会現象はアンケートや社会調査を通じてしか分析することはできませんでした。しかし、ビッグデータに人工知能技術を用いることで、データから社会現象を観測し、そのメカニズムを明らかにすることが可能となってきました。私自身は炎上や流行現象など、ソーシャルネットワーク上でどのように情報が拡散していくメカニズムをデータ分析から明らかにしようとしています。将来的には、その研究結果を応用して炎上を防止する技術、流行の予兆を検知する技術などを開発していきたいですね。
最後に、ホットリンクのいいところを教えてください!
会社員として考えると、裁量が大きいところですね!自分が最初に就職した企業は大企業でしたが、その時代からは考えられないくらい自分のやりたいように仕事を進められています。やりたいことが明確で、モチベーションが高い人にとっては、非常にやりがいがある労働環境だと思います。あとは、社員の働き方にメリハリがあることですね。皆、勤務時間中に集中して働き、業務時間を過ぎたら帰宅する方が多いです。
研究者として考えると、まずは大規模なデータが自由に扱えることです。これだけ大規模なデータを自由に扱える研究環境は、大学や研究所でもそう多くはありません。また先ほどの裁量の件もあり、学会・研究会への参加や対外発表・論文投稿もあまり制限なく行えるのがよいですね。あとはなんといってもR&Dの価値を認めて貰えているところです。多くの企業においてR&Dはコスト部門とされていることが多いですが、弊社では「R&Dが生み出す独自技術が、自社の強みである」と考えているため、他社のR&Dと比べても期待され、優遇されていると感じます。そのような環境のおかげで、我々R&Dは実際の製品に役立つ、地に足のついた研究開発が行えています。これは本当にありがたい状況だと思います。
人工知能×ソーシャル・ビッグデータで実現される世界、とても楽しみですね。ホットリンクの強みの一つである「R&Dが生み出す独自技術」にこれからも期待しています!
次回社員紹介をお楽しみに。