◆宮末さんについて◆
今回は、Hostyを手伝ってくれている宮末さんを招いて、「エンジニアとしてHostyに関わる魅力って何だろう?」について話し合ってみました!
宮末さんの本業は、株式会社ベガコーポレーションにて家具のEC事業に関わっている研究開発系のITエンジニア。「LOWYA AR」や「LOWYA 360」という最新鋭のサービスをリリースしています。他にも、技術イベントへ登壇者として出席されたりと、いろいろとやられているITエンジニアさんです。
◆宮末さんとHostyとの接点
織井
これを見てくれている方に向けて、改めて宮末さんが僕たちと関わっていただくことになった経緯を教えてもらえますか?
宮末
そうですね。もともと前島さんと繋がっていた友人を通じて、オフィス訪問させて頂いたことがきっかけです。
織井
そこから僕たちのラッキーが始まったわけですね。最初にここに来てくれたんでしたっけ...?(@Hosty福岡オフィス)
宮末
そうです。オフィスに伺ってお話を聞いて「うお、すごい面白い事業!」って思ったんです。
織井
そこで前島が切なる願いを色々吐露したって感じか。
宮末
そうそう、「一人で開発やっていて、ここで寝てるんですよー」と聞いて。「なるほどー・・」みたいな。笑
◆出張に行くとアパホテルにしか泊まらない理由?
織井
具体的にはHostyのどの辺を面白い!と思われたんですか?
宮末
ホテルのIT化が進むと私の生活がよくなると思ったことですね。
織井
なるほど。
宮末
私は宿泊する際、基本的にアパホテルにしか泊まりません。なぜなら宿帳を書きたくないのです。アパホテルはスマフォかざすだけでチェックインできますし、チェックアウトもカードキーを回収BOXに入れるだけ。純粋にそういう理由で、出張は基本的にアパホテルです。
織井
なるほど!
宮末
どちらかというとホテルは全体的に、今のところIT化されてなさすぎるのかも知れません。予約時に名前は入力しているはずなのに、ホテルに着いてまた書かないといけないのだろう?と思うんですよね。Hostyさんのような「ホテル×IT」な会社さんだったらそこを解決してくれるかもしれないって。色んな場所にそういうホテルがあったら私の生活がよくなるなと最初に思いました。私もITエンジニアなので、何かお手伝いできることがあるかも知れないなと。
織井
それこそうちの山口(代表)とかの想いと同じですね。ホテルに行って、疲れている中でフロントでわざわざコミュニケーション取ることに、ストレスを感じていたんです。
宮末
そうそう。とにかく、さっと入りたい!
織井
そうですよね、そうですよね。
宮末
特に海外だと私は日本語以外下手なので、アメリカとか行くともう伝わらなさすぎて嫌なんですよね。
織井
確かに。
前島
宿泊するだけなら、言葉は必ずしも必要ないですしね。
宮末
寝るだけですからね。この手の問題はITで解決できると思うのですが、それをやろうって会社さんは今まであまりなかった。それをHostyさんがやると言うので、「この事業は来る!」と思ったんですよね。
織井
ありがとうございます。最終的には顔認証とかスマートミラーの開発を進めようとしてるから、今宮末さんが言ってくれた流れになりつつはあるかなーと思います。
前島
なろうとしていますよね。
◆”リアル”と”テック”の融合が、エンジニアとしてHostyに携わる最大の魅力
宮末
あとは物理的に物があるっていうのが、面白いところですね。ホテルって絶対部屋があるじゃないですか。ということは、ハードウェアが置ける。ハードウェアって近年どんどん安く高性能になっていっている。ということは、もっともっと便利になっていくはずなんです。さっきの話で顔認証とか、センサー類なんかでもっともっと快適な宿泊ができるんじゃないかと。純粋なサーバーサイドの技術によって、当日に「今から泊まりたい」というニーズにもサクサク応えられる予約方法も実現できるんじゃないか、というところで興味を持ちました。
織井
ありがとうございます。確かに、ずっと宮末さん”リアル”があるのがめちゃくちゃ良いって言ってくれてますよね。
宮末
私がベガに入社したのも、実はリアルがあるっていうところだったんですよね!
織井
へー!
前島
そうなんですか!
宮末
その前の仕事まではコンテンツプロバイダやMDM業界にいて、リアルってなかったんですよ。端末の中でしか表現ができないことをもどかしくも感じていたので、そこにハード(Hostyさんでは部屋!)がそこに乗ってくる。こんなに面白いことはない。
織井
はいはい、確かに。
宮末
えっ、部屋も!?みたいな。笑
織井
確かに、ハードの大きさが違いますよね。
宮末
やりたい放題じゃないか!的な感じが、面白いですね。
織井
なるほどですね。ありがとうございます!
宮末
あと、iOSエンジニアとしては最近NFCが解放されましたし、Bluetooth Low Energyなんかもありますのでさらに面白い。端末一つで色々できる便利な世の中を実装できてしまう時代に入って来た感じですね。
◆いま、まさに開発中のプロダクトに関して
宮末
ところで今メインで開発しているものって何ですか?
前島
無人チェックインのためのプロダクト開発ですね。具体的にいうと、タブレットを使った無人チェックインのためのスマートミラーの開発です。世の中にチェックイン用のタブレットはありますが、これまで顔認証でのチェックインは存在しませんでした。その開発を行なっています。ポイントは、最小限のコストで最大限の宿泊体験を提供するためのチェックインの実現ですね。
織井
スマートミラーの他には、mizukaで利用される開発としてのスマートロックですよね。これも顔認証に紐付けられるようなプロダクトを目指して動いています。
他にも、予約システムや清掃システムなどの社内システム開発を並行して走らせていますね。
◆宿泊予約の”リアルタイム感”が実現する未来
織井
「Hostyがテックの会社に見えない」ってよく言われるんですよ。この事業自体がなんでテックに見え辛いんですかね?確かにWebサイトなんか開発して売ってるわけじゃないんですが...
宮末
それはおそらくリアルタイム感、いわゆる「Uberレベルのリアルタイム」の予約ができないからです。多分、最終的に目指すべきはそこなんですよ。今、この部屋が空いてる→今予約すると料金がいくら→予約ボタンを押す・押さない→押そうとしたら誰かに押された……これぐらいのリアルタイム感がでるとテック感が出てくるかなと。
織井
なるほど、なるほどですね。
宮末
コロコロ変わる。むしろ画面を見てて空くのを待ってるみたいな、そういうリアルタイム性みたいなのはテックっぽいかなっていう感じです。
前島
今って検索して、空いてる部屋のリストがただ文字で出るだけが一般的。それを視覚的にグラフィックを用いて見せるのっていうのもありですよね。
宮末
そうです。それでいうと10年前の旅行予約サイトから基本は変わってないじゃないですか?旅行の予約って基本的には変わらないと思うんですよ。日程と部屋ぐらいじゃないですか?追加要素としてご飯つけるとかはありますけど。そういう契約の根本から変えれると、それっぽくなってくるかなと思いますね。基本的にゲストの方と空室のマッチングなので、空き状況により自動的に宿泊費が変動していくと、効率の良いホテル業が出来るかと思います。
◆良い開発環境とは、ツールを「選べる」環境
織井
「良い開発環境」ってどんな環境だと思いますか?
宮末
自分に合った開発環境だと思います。例えば、料理人だと「この包丁を使って」と指定されるよりは、自分が長年使っている包丁がいいと思うんです。開発環境はいわゆるツールですので、逆にツールを「選べる」ことが良い開発環境の条件だと思っていますね。
◆ホテル予約のリアルタイム性を取り入れる世界はもう近いかもしれない?
織井
うちだとモバイルとか社内ツールとか開発していますが、開発者として客室に置けるアプリケーションや社内の業務システムの開発で宿泊業界ならではで面白いよねなどのご意見ありますか?
宮末
それぞれ面白そうなポイントがあって、まずサーバーサイド的な話で行くと、リアルタイム性が結局最終的にお金を産むわけじゃないですか。例えば、明確な時間はわからないですけど、21時に空いてる部屋と23時に空いてる部屋って本来値段が変わるべきだと僕は思うんですよ。そこを突き詰めると、本当に無駄がないものが作れる。21時だと7,000円だけど23時だと5,000円で泊まれるよってのがきちんと組めれば。
前島
それってまだホテル業界やってなくて。日時までなんですよね。
宮末
そう、まだ無いはずなんですよ。そこが攻められると、空室率って下がりそうないじゃないですか。そういうリアルタイム性って業界にないけど、ユーザーが求めてるものとしてありますよね。そこはサーバーサイドエンジニアとして面白い点だと思います。ここまでがサーバーサイドの話で、アプリでいうと、ユーザーさんの直接部屋に置くものって表現が難しいんですよね。特に海外からの方が多いはずなので、万人にわかる、IKEAの説明書みたいなものが必要。文字はないけどイラストでわかる、というイメージ。国際的な開発ができるというのは面白みがありますよね。あとはハードウェアですよね。先ほども出てきたNFCやBluetooth、センサー等を使って、ゲストさん用に便利なアプリケーションを作るってのは一つの面白いポイントだと思っています。