株式会社HOGUGUテクノロジーズは、アプリを使った出張リラクゼーションサービス『HOGUGU』を展開するベンチャー企業です。
手軽にセラピストを予約できるマッチングプラットフォームは利用者数を伸ばし、ご応募いただいた20,000人のセラピストから技術審査と面談を通過した3,000人が掲載され、アプリインストール数は30万人を越えました(2024年8月時点)。
今回は、成長著しい事業をリードする当社代表の花岡にインタビュー。
当社設立までの道のりや日頃の業務、HOGUGUの強み、今後の展望や求める人材などを広く聞きました。
株式会社HOGUGUテクノロジーズ
代表取締役 花岡 賢一
兵庫県出身。
20歳から大手通信事業会社の関連企業で3年間勤務し、カナダに語学留学。帰国後は海外不動産の投資事業を展開する企業に就職し、主にアジア各国を行き来する日々を過ごす。
入社3年目には、故郷・大阪での支店開設に伴い異動。この頃には海外に渡航する機会が減り、時間に余裕が生まれたことから知人が運営する出張マッサージ店を手伝うことに。
その後、副業としてEC事業もスタート。5年間勤めた不動産会社を退職して独立後、マッサージ店の事業承継を経てリラクゼーション事業に注力。2018年12月に、35歳でHOGUGUテクノロジーズを設立した。
プライベートでは4歳と1歳の子を持つパパとして、子育てにも奮闘中。
海外を舞台に活躍。縁で繋がった新たな道
ーーまずは、これまでのキャリアを教えてください。
小中高ではスポーツに力を入れていました。小学校ではサッカーを、中学校・高校ではテニスに打ち込む日々でしたね。
大学は1年で中退して、20歳を迎えた頃から大手通信事業会社の関連企業で働き始めました。はじめはインターネット回線の切り替え工事に関わる業務を2年ほど担当して部署を異動し、内線電話に必要なPBX(電話交換機)と呼ばれる装置の法人営業サポートを3年ほど務めました。主な役割は、最新機種への切り替えや利用料を低減する提案です。
約5年間勤務して退社し、貯めた資金を元手に念願だった海外留学に行くことにしました。カナダで1年間語学を学ぶうちに「海外と携わる仕事がしたい」という思いが芽生えて、帰国後は海外不動産への投資事業を展開する東京の企業に入社しました。
当時は1ドル100円以下と円高で、海外への投資も積極的に行われていたんですね。入社後は、中国・フィリピン・マレーシア・タイ・ベトナム・カンボジアなど、毎月各国に渡航する生活を送っていました。
ーーリラクゼーション業界との出会いは?
入社3年目には故郷である大阪に新拠点を開設することが決まり、そのタイミングで大阪に転勤しました。ただ、転勤後には海外に渡航する機会が無くなりました。毎日17時や18時には仕事が終わるようになり、時間的な余裕が生まれたんですね。
そうした状況で、知人が運営していた大阪の出張マッサージ店をアルバイトで手伝うことになりました。私は電話の受付をしていたのですが、そのお店は1日100件近く電話が入るような人気店でして。「出張マッサージには大きなニーズがある」と、肌で感じていました。
▶左からカナダ留学中の単独ショット、ホストファミリー、学校の先生
リラクゼーション業界に大きな可能性を感じて
ーー副業として新たなキャリアを築いたんですね。
当時はアルバイトと並行して、ECサイト事業も立ち上げました。具体的には、Tシャツや雑貨をタイや中国から仕入れてAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった販売するビジネスです。次第にECサイトのビジネスが軌道に乗り、5年ほど勤めた不動産会社を退職して独立しました。
マッサージ店については独立後も関わっていたのですが、オーナーさんから「事業を売却しようと考えている」という話を聞きました。
その頃、私は資金的にも余裕があったので買収を決意しました。やはり、リラクゼーション業界に可能性を感じていたことが大きな理由です。
ーー大きな決断ですね。その後、どのように事業を展開したのですか。
2015年の買収後、ECとリラクゼーションを主な事業として展開する中で状況が変わりました。次第に為替が円安にシフトして仕入れ価格が上がり、EC事業は利益が出にくい状況に直面しました。
そこで、次第にリラクゼーション事業に力を入れるようになります。大阪から全国に向けて店舗を拡大し始め、2018年12月に株式会社HOGUGUテクノロジーズを設立しました。
UberをはじめとしたCtoCサービスが生活に定着し始める中で、近い将来にリラクゼーション業界にもその波が来ると考えていましたし、自分でプラットフォームを作りたいという思いが膨らんだことが設立の動機です。
設立後に開発を進め、2019年には『HOGUGU』を大阪でテストリリースしました。しかし、思うように利用者が増えなかったんですね。そこで、思い切って東京もエリアに含めて正式リリースしたところ、多くのセラピストが集まりまして。利用者の増加に合わせて、東京支社を開設しました。
1日のスケジュール|社長業と子育てを両立
7:00|起床。家事をしながら2人の子どもの登園準備
8:00|子どもを保育園に送り届ける
9:00|残りの家事を片付けた後にオフィスへ
10:00|出社。午前はメールやチャットへの返信がメイン。引き継ぎ事項やお問い合わせにも対応
12:00|昼食。行きつけの店をローテーションして楽しむ
13:00|開発会社とのオンライン打ち合わせ
14:00|自社マーケ部門や広告代理店とのオンライン打ち合わせ
15:00|社内各部署とのミーティング。現状の課題共有や施策の検討
17:00|税理士とオンライン打ち合わせ。月次資料の整理などを実施
18:00|銀行とオンライン打ち合わせ
19:00|退社後、帰宅。夕食後は子どものお風呂に入り、寝かしつけも担当。あっという間に1日が終わります。
ーー日々の仕事で心がけていることはありますか。
仕事を進める中で大切にしていることは、やはり人間関係ですね。
できるかぎりコミュニケーションをとりながら、お互いに何を考え、どのように仕事を進めていくかを共有することで、円滑に仕事が進められます。
▶大阪オフィスメンバーです!
HOGUGUに魅力を感じたセラピストが集う
ーーHOGUGUには、多数のセラピストにご登録いただいています。
HOGUGUに登録するセラピストは全員面談と技術チェックを行います。
当初は私が面談も技術チェックも担当しておりましたが、今は全国に数十人いるスタッフが面談と技術チェックを担当するようになりました。
出張マッサージ店は店舗内にオペレーターやドライバーがおり、ドライバーがセラピストをお客様のもとに送迎するという流れが一般的です。
HOGUGUはセラピストとお客様がダイレクトにマッチングするので、セラピストは自らお客様のもとに向かいます
セラピストは個人のほかにも、共同で店舗を経営されている方も登録しています。
店舗で空きがある際に、HOGUGU経由で予約をいただいて店舗からお客様のもとに向かう方もいますね。
ーーセラピストのスキルアップについては、どうお考えですか。
当社設立時には、一般社団法人リラクゼーションセラピスト支援協会も立ち上げ、セラピストの育成にも注力しています。
例えば「今はもみほぐしのみ対応できるけれど、オイルマッサージも学びたい」というスキルアップのニーズにも応えられる点は、セラピストにとって魅力となるポイントです。
当初、セラピストの募集は主にGoogle広告やYahoo!広告、Facebook広告などを通じて実施していました。
ただ、ある時にそうした求人目的の広告を止めても応募者の数が変わらないと気づいたんですね。
HOGUGUに登録したセラピストに話を聞くと、集客目的のサービス紹介広告を見て「こんなサービスがあるんだ」「利用者が増えているなら私も登録したい」と考えて、応募してくださる方が多かったんです。
新規エリアでHOGUGUをリリースする際には、先にセラピストを募集した後にリリースしていますが、良いサービスを届けられるように取り組んでいけば、お客さまもセラピストも集まるのだと実感しました。
▶イベント風景!
業界の働き方を変革できる可能性を手に
ーーHOGUGUは着実に利用者を伸ばしています。どのような強みがあるのでしょうか。
HOGUGUは、現在26都道府県にサービスを展開しています。まずは人口100万人以上の政令指定都市、その次は50万人以上の都市とエリアを見定めながらリリースを進めている状況です。
出張マッサージの店舗は全国各地にありますが、アプリ経由でお客様とセラピストが直接マッチングするダイレクトマッチングプラットフォームは国内に1つもありません。本当に日本初のサービスなんですね。
その要因は、業界自体がニッチで知見やノウハウを持つ方が少なく、参入障壁が高い点が挙げられます。例えば、セラピストが直接お客様のご自宅に訪れることにリスクを考える方は少なくないと思うんですね。
その点、私は10年以上この業界にいるので、事前にどう対処すべきかを考えたうえでサービスを設計できます。そうした経験を強みに、思い切ってこのサービスを立ち上げられたという背景があります。
ーー花岡さんは、今後HOGUGUをどのようなサービスに育てたいですか?
私は、リラクゼーション業界で働き方改革を巻き起こしたいと考えています。セラピストの仕事は相当な肉体労働ですが、かなり過酷な労働条件で働かれている方が非常に多い現状です。
HOGUGUを通じて、働きたい時に働きたいエリアで自由に働ける環境をつくることで、より多くのセラピストに安定して働ける環境を提供したいですね。セラピストが納得感のある報酬を受け取ることで、自分の仕事に価値があることをしっかりと感じてほしいと願っています。
業界を変革する『HOGUGU』というサービスに、私は誇りを持っています。
アプリマーケティングのスキルが存分に発揮できる場所
ーー現在は、どのポジションを中心に採用を考えていますか。
今後はHOGUGUの利用者数拡大を目指しており、さらなるグロースを実現するためにアプリでのマーケティングの知見を持つ方を採用したいと考えております。具体的には、特にスマホアプリの運営会社で集客面を担うマーケターやディレクターを務めた方がベストですね。
これまで、Web集客を強みにする方にジョインしていただいたこともありました。しかし、思うように結果を出せなかった面もあり、やはりスマホアプリでの経験者を迎えたいと今は考えています。これからも成長するポテンシャルの高いサービスに携わりながら、ぜひご経験やスキルを存分に活かしていただけたら嬉しいですね。
ーー最後にメッセージをお願いします!
面接には私も参加します。ぜひ、あなたのこれまでの経験や思いを聞かせていただければと思います。もちろん、質問も歓迎です!少しでも気になった方は、ぜひエントリーしてください。あなたとお会いできる日を楽しみにしています。