IT機器のリユース事業を展開するリングロー株式会社さんにお声がけいただき、閉校した校舎を再生・利活用するリングローさん独自の活動「おかえり集学校プロジェクト」の第2弾として、4月に開校する「長南集学校」の改修設計をヒトカラメディアが担当しています！

おかえり集学校プロジェクトとは？

リングロー株式会社が事業主体となり、全国各地の閉校をパソコン・スマートフォンなどのITを活用して再生し、雇用創出を含めた様々な面から持続可能な地域づくりに取り組んでいこうというもの。長南集学校は、2017年4月に開校した長沢集学校（山形県舟形町）に続く第2校目。今後2020年までに全国30都道府県での展開を目指しているそうです。

緑豊かな自然に囲まれた校舎の中にある大きな黒板には、「卒業」という文字が残っていました。

千葉県のまんなか！旧長南小学校

千葉県の中央部に位置する、文化財も多く歴史の深い長生郡長南町。町立旧長南小学校は、1873年に開校し、2017年3月で144年の歴史に終止符を打ちました。

旧長南小学校は地上3階建て、敷地面積は12,366㎡。本校舎（1972年築）は新耐震基準に適合しており、地域住民による草刈りなど、定期的に環境美化作業も行われているため保存状態も良好です。

閉校後、地域活性化のために活用したいという長南町に、1校目の長沢集学校のIT活用と地域活性化の実績を支持され、2018年12月6日に長南町議会にて旧長南小学校の本校舎を「長南集学校」として再生させる案（無償貸付）が議決されました。

“子どもと出勤もOK”新しい働き方「長南集学校」

「長南集学校」の新たなテーマは“雇用”。リングローさんのコールセンターを一部移設し、長南町にて求人の募集を行っています。1校目の長沢集学校と同様、本校舎1階の旧校長室を「今日室（きょうしつ）」と名付けたIT教室に。そして旧職員室をワークエリアとキッズスペースにします。ワークエリアにあるコールセンターは窓がついた壁で仕切られていて、目の届く範囲にキッズスペースがあり“子どもと出勤もOK”とする新しいコールセンターとなります。キッズスペースだけでなく授乳室も設置し、働く母親のために環境を整えたIT・交流施設を目指します。ヒトカラメディアでは、コールセンターの社員の方々、ITを学びたい地域の人たち、ご近所さんたち、それぞれの立場で小学校を利用したい人たちをイメージして空間をプランニングさせていただきました。

開校まであと少し！地域のみなさんに知ってもらうために

今回、「おかえり集学校プロジェクト」活動をしているリングローさん、改修設計を担当するヒトカラメディア、内装工事を担当している工務店のクレヴァーさん、「集学校新聞」を作成している佐藤さん、タペストリーやポスターデザインをしている松本さん、さまざまな方々が協力しあって開校を進めています。しかし、肝心の地域の方々と関わる時間がありません・・！そこでKUMIKI PROJECT株式会社様に協力いただきヒトカラメディアからご提案させていただいたのが、地域のみなさんを交えたDITワークショップ企画です！

KUMIKIPROJECTさんはDIYを共に楽しむものにしていくという想いから、Do it togetherを略した「DIT」をプロデュースしています。今回もDIT企画を通して、愛着のある「学校」という場所を地域のみなさんと交流したいと考えています。

この取り組みを地域のみなさまに少しでも知っていただきたいという思いから発行されている「集学校新聞」

みんなでつくる長南集学校！あなたも一緒にDIYに挑戦しませんか？

自身が通っていた人、子どもが通っていた人、いつも近くを通っていた人、たくさんの人たちの思い出が詰まった旧長南小学校。より愛される場所になってほしい、何度でも訪れる場所になってほしい、とKUMIKI PROJECT株式会社さんにご協力いただきながら、校舎内の壁を真っ白に塗り、デスクやシンボルツリーを組み立てる3日間のDIYワークショップを開催します。長南小学校が大好きだった方も、ものづくりに興味がある方も、DIYに挑戦してみたい方も。みんなで、塗ったり、作ったりを楽しみながら、旧長南小学校を蘇らせる3日間です。

詳細・申し込み方法はこちら。みなさまのご参加を心よりお待ちしています！
http://kumiki.in/dit-56/

今回のプロジェクト
主催：リングロー株式会社 「おかえり集学校プロジェクト」
改修設計：株式会社ヒトカラメディア
改修施工：クレヴァー株式会社
DIY企画協力：KUMIKI PROJECT
「長南集新聞」制作：BFI 佐藤さん
タペストリーやポスターデザイン：モトモト松本さん