マネジメントの第一歩は“話し合い”
あなたの仕事や役割は何ですか。
私はベトナムラボのマネジメントを担当しています。
チーム全体がスムーズに仕事を進められるよう、各メンバーをサポートするのが私の仕事です。それぞれが抱える課題に対し技術的な解決策を提案したり、精神的な支えにもなれるよう努めています。
ベトナムのチーム内はもちろん、日本のチームとも日々意見を出し合いながら、プロジェクトの進捗や今後の進め方などを確認し、プロダクトとチームの両方をよりよいものにするべく取り組んでいます。
“チーム”として、どう働くか
チームで働くにあたり、心がけていることは
互いに助け合える、それがチームのメリットです。わからないことは積極的に質問し、問題があれば共有する。それを、チーム全体で解決していきたいと考えています。
同時に、メンバーそれぞれの意見を尊重することも大切です。個々の考えを取り入れながら、チームとしての意思決定をする。強いチームづくりには、それが重要です。
また、プロジェクトだけでなくチームビルディングについても、日本チームと定期的に意見を交換しながら進めています。
ラボのメンバーにはどのような人がいますか
C2Cラボには、若手からベテランまで幅広いメンバーが在籍しており、それぞれ経験値も異なります。だからこそ必要なのが、いかにメンバー同士をつなげるか。チームとして、一緒に働くための方法を確立しなくてはなりません。
私たちが目指すのは、知識を個人で独占しないチームです。皆が知識を共有することで、個々が成長し、結果としてより強いチームになることができるのです。
“人を導く”マネジメント
マネジメントの方針を教えてください
チームとして、未来を見据え、ひとりひとりの能力を最大限発揮できる環境を整えること。それがマネジメントです。
ある問題に対する解決法は、ひとつだけではありません。大切なのは、ゴールへの道順を示すことではなく、ゴールとヒントを与えること。メンバー自身が道を選び、ゴールに辿りつけるよう導くことが必要だと考えています。
ラボ立ち上げから4年、大変だったことは
ラボの立ち上げ時、メンバーは村上社長と私の2人だけでした。
仕事が増え、その内容がより複雑になる中で、マーケティングやデザインを担うメンバーが加わりました。チームは徐々に大きくなり、私はメンバーとのコミュニケーションに苦労するようになりました。
一方で日本チームとの連携にも、双方の認識のズレからトラブルが多発し、なかなかスムーズに進まない状態が続きました。チームの雰囲気は悪くなり、誰もが不満を抱え、チームを離れてしまったメンバーもいました。
当時の私は、その問題を解決できなかったのです。
立ち上げ時からの教訓はありますか
その経験を経て、私は「メンバーにとって最善の環境を整える」ことを課題とするようになりました。チームについて考え、状況を改善し、メンバーを導く。そのことに真摯に取り組んだ結果、現在、チームの状況は劇的に改善されています。
とはいえまだ私には、うまく問題を解決できないときもあります。その上で、私の強みは、その問題を指摘してくれるメンバーの声に耳を傾けられることだと思っています。
組織にとって、マネジメントは非常に重要な課題です。技術の向上を目指すだけでなく、人間らしさを活かせるような、よりよいマネジメントの方法をこれからも模索していきたいと考えています。
Evolable asia社のベトナムラボの2018年MVPに選ばれました。