今回は、プログラマティックDOOH(以下、pDOOH)(Web広告ライクに屋外広告を配信・運用する仕組み)を中心に、HR・バックオフィスなどを横断して動く、プロデューサーの小林優奈さんに話を聞きました。
初期は資料作成・セールス中心の業務を担当したのち、フルタイムでの勤務を経て、現在は新規事業の前線で活躍しています。2本指タイピングだった頃から、怪獣8号やガチアクタの案件を進める側へ――その変化の裏には、たくさんの失敗と学びがありました。
未経験から広告・OOHの世界に飛び込みたい人、スタートアップで早く成長したい人、そして具体的な働き方をのぞいてみたい人にこそ、読んでほしい内容です!!
目次
1| これまでの経歴と、現在の立ち位置
2|仕事内容:pDOOHを軸に、提案→申請→進行まで
3|代表案件:はじめて「主体」で動いた経験
4|仕事の向き合い方と身についたスキル
6|チームとカルチャー:若いのにプロフェッショナル
【インタビューを通じて感じた事】
1| これまでの経歴と、現在の立ち位置
ー まずは自己紹介と、担当している領域を教えてください。
プロデューサーの小林優奈です。
現在は、新規事業であるプログラマティックDOOHの領域を中心に、HR業務やバックオフィス周りなども担当しています。
業務の種類・幅はかなり広いです!(笑)
以前は、halfwaytheirが運営しているポスタージャックメディアのオペレーションやプロジェクト単位でのプロデューサーとしての業務が中心でしたが、現在は新規事業の推進に向けて取り組んでおります!
ー 会社全体の中で、ご自身の役割をどう捉えていますか?
正直、「この役割です」と言い切れるものはないなと思っています。
既存の案件では、プロデューサーとして動くことも多いですが、新規事業に関しては、体感としてセールス寄りの役割が一番大きいです。
「プロデューサー」「セールス」といった肩書き通りの仕事をそれぞれきっちり分けてやっているというよりは、必要に応じて、本当にいろいろなことを横断的にやらせてもらっている、という感覚が近いですね。
2|仕事内容:pDOOHを軸に、提案→申請→進行まで
ー 日々の業務内容を教えてください。
日々の業務としては、クライアント向けの提案資料作成 / 営業・アプローチ関連 / PR業務 などがあります。
案件単位で見ると、一番時間を割いているのはプログラマティックOOHですね。
ー プログラマティックOOHについて、簡単に教えてください。
Web広告のような仕組みで、OOH広告を出稿できるイメージです。
SSPやDSPといったプラットフォームを通して出稿することで、これまで人手がかかっていた部分をテクノロジーで楽にできる。
時間帯や天気、気温に合わせてクリエイティブを切り替えられるのも特徴です。
『IMPressive』
データ × ダイナミッククリエイティブで、インプレッシブなOOHへ。
ー やりがいや楽しさについて教えてください。
新規事業についていえば、どんどん新しいことを吸収しながら仕事をしている感覚が楽しいですね。
pDOOHの領域は、難しい用語やシステムの話が多く、分からないことだらけだったので、当初は楽しいという感覚よりも、ついていくので精一杯でした。
でも、少しずつ分かることが増えてきて、「これはこういうことなんだ」と理解できる瞬間が出てくると、だんだん面白いなと思えるようになりました。
分からない状態からスタートして、理解できる言葉や仕組みが増えていく過程そのものが、今の仕事のやりがいになっていると思います。
ー OOH広告の魅力はどこにあると思いますか?
OOHは、意識して見に行かなくても、街の中で自然と目に入ってくるところが魅力だと思っています。ふと目にしたときに、見ていてワクワクする感覚があるというか、日常の中で体験として受け取ってもらえるところが、OOHならではだなと感じています。
全然知らない一般の人に対しても、一方的に情報を押し出すのではなく、
街の中で偶然出会って、体験として届けられる広告設計ができる。
そういう距離感だからこそ、比較的ネガティブな印象を持たれにくい広告なんじゃないかなと思っています。
ー 案件はどんな流れで進むことが多いですか?
営業から始まることが多いですね。そこから相談をもらって、投げ返しをしているうちに、少しずつ案件の確度が高まっていきます。
内容が固まってくると、入稿作業や各所との調整が始まります。
案件によっては、製作会社の方と密にコミュニケーションを取りながら、
進行を進めていくこともあります。
状況に応じて確認や調整を重ねつつ、最終的に納品まで対応する、という流れです。
ー その中で、優奈さん自身はどこを担当していますか?
主に、案件の進行や納品、各種調整を担当しています。案件はセールスチーム経由で相談をいただくことが多く、そこからプロジェクトを前に進めていく役割を担っています。
企画をゼロから考えることはあまり多くありませんが、案件の状況に応じて、進行管理や納品対応、関係各所との調整など、実務面を中心に幅広く関わっています。
ー 関わる人(社内・クライアント・製作・協力会社)との役割分担は、どのようになっていますか?
案件ごとに関わる人は変わりますが、クライアントの方と直接やり取りする場合と、代理店の方を挟む場合とで、役割分担や関わり方は少し変わります。
クライアントの方と直接お仕事をするときは、比較的裁量が大きくて、「この時期にここに広告を出したい」といった相談をもとに、具体的に出せそうな場所をこちらから提案することが多いです。
一方で、代理店の方と進める案件の場合は、もう少し具体的な相談ベースでやり取りすることが多くなります。丸投げというよりは、条件や要件をすり合わせながら、一緒に詰めていくイメージです。
案件によっては、製作会社や協力会社の方と直接コミュニケーションを取り、進行や調整を行うこともあります。その際は、自分が間に立って、関係各所と連携しながら進めていく役割になります。
ー 入社当初と今で、任される範囲は変わりましたか?
かなり変わったと思います!
入社当初は、大学に通いながら働いていたので、関われる時間や業務量も限られていました。その頃は、資料作成や営業などを中心に関わっていて、仕事の一部分を担当する形が多かったです。
フルタイムで働くようになってからは、任される仕事の幅が一気に広がりました。
新規事業を含めて、本当にいろいろな業務に関わるようになり、進行や調整、納品対応なども含めて担当しています。
3|代表案件:はじめて「主体」で動いた経験
ー 特に印象に残っている仕事はありますか?
『怪獣8号』の仕事が、一番印象に残っています。
それまでは、太成さん(CEO)や芳輝さん(COO)から振っていただいたタスクに対して答える形でしたが、この案件は、自分が主体になって進めた初めての仕事でした。
その案件で、初めてアドタイ(広告業界向けの情報メディア)の記事に自分の名前が載ったのも、すごく嬉しかったです。
怪獣8号「怪獣来ル」
ー 難しかった点はどこでしたか?
一番難しかったのは、クライアントとの「握り」の部分ですね。
期日が決まっているなら、実際よりも前倒しで伝えるとか、起こりうるリスクや障害を漏れなく共有するとか。
期待感だけを先に上げてしまって、結果的に「やっぱりできませんでした」ってなるのは、信頼を下げてしまうので、そこはすごく気をつけていました。
ー ヒヤッとした失敗もありましたか?
ありますね。駅のポスター案件で掲出場所と、実際に貼れる場所が違っていたことがありました。
当時、駅の仕事を担当するのが初めてで、事前にちゃんと場所を教えてもらえていなかった部分もあったんですが、自分としても、もらった資料を見て「これはこの場所のものなんだ」と思い込んでしまって、そのまま進めてしまっていて。
あとから違うことが分かって、「これはまずい…」と、かなり焦りました。
確認の仕方や思い込みの怖さは、強く印象に残っていて、そこから学べた部分がたくさんありました。(最終的には問題なく掲出が出来ましたが、、)
ー 逆に、楽しかった仕事は?
「ガチアクタ」の仕事は、すごく楽しかったです。
実際に工場に行って、製作の過程に立ち会えたのが、印象に残っています。
それまで、製作会社の方とあそこまで密に関わる経験がなかったので、
実際にものを作っている現場を見ること自体が、初めてに近かったんですよね。
製作に入る前の段階から時間をかけて進めていた分、実際に現場を見たときは思い入れも強くて。チームで一緒に作っている感じがあったことも、楽しかった理由の一つです!
ガチアクタ ミューラルアート制作過程
4|仕事の向き合い方と身についたスキル
ー 外部パートナーと仕事をする上で、意識していることは?
自分で引いたスケジュールを必ず守ることです。
特にポスタージャックなどは自分が主体で進めるので、スケジュールが遅れると製作サイドに迷惑がかかってしまいます。だからこちらから声をかけたり、期限をはっきり伝えたりすることを意識しています
ー 仕事を通じて身についたスキル・視点はありますか?
仕事に対する向き合い方の視点は、大きく変わったと思います。
仕事は、多ければ多いほどいい、という感覚を持つようになりました。
最初は、自分にできることも少なく、会社としても今ほど案件が多い状態ではありませんでした。でも、仕事の量が増えていく中で、一つひとつのタスクに向き合う経験自体が、自分にとっての学びになっていったと思っています。
今は忙しくて、タスクも多いですが、その分、仕事をしている実感や充実感があります。
仕事量が増えることで、少しずつ視野や考え方も広がってきたと感じています。
ー 以前はできなかったけれど、今はできるようになったことは?
本当に初歩的なところなんですけど、入社した頃は、パソコンをほとんど触れませんでした。キーボードもずっと2本指で打っていて、「ぽちぽち」って感じで(笑)。
それが今では、ちゃんと10本指でタイピングできるようになって、電話対応も含めて、社会人として当たり前と言われるようなことを一つずつできるようになりました。
当時を振り返ると、「よくそこからスタートしたな」と思うんですけど、本当に基礎の基礎から、一から鍛えてもらった感覚があります。
ー 成長のために、意識している習慣はありますか?
太成さんや芳輝さんに言われたことは、基本的にメモするようにしています。
自分は言語化するのがあまり得意じゃないので、
その場では分かったつもりでも、あとから忘れてしまうことが多くて。
だから、忘れないために残しておく、という感覚に近いです!
あと、同じようなミスをしたときに、
「前にも同じこと言われてたな」と振り返れるので、
メモ自体が、そのまま振り返りの材料にもなっています。
ー 印象に残っている言葉はありますか?
太成さんに言われた
「コーンフレークになるな」という言葉が、すごく印象に残っています。
コーンフレークの箱の裏にある栄養成分表って、五角形のチャートで、五大栄養素が全部バランスよく入っているじゃないですか。それを目指すんじゃなくて、全部平均点を取ろうとするよりも、まずは一つ、ちゃんと尖ったものを作った方がいい、という話でした。
ー 落ち込んだときや、うまくいかなかったときはどうしていますか?
自分から相談することもありますが、太成さんの方から声をかけてくれることも多いです。
落ち込むことも普通にありますし、そういうときに話を聞いてもらうと、「じゃあ、また頑張ろう」って思えるんですよね。
言語化が得意な二人に、自分の考えを文字にしてもらっている、という感覚に近いかもしれません。自分の中で気持ちや考えが整理できていない状態でも、話しているうちに、「自分って、こう思ってたんだ」と気づくことも多いです。
ー 新規事業で、社長と2人のチームになることに重圧はありませんか?
プレッシャーは、少しあるかもしれません、、!(笑)
でも、既存の仕事で、他のみなさんがちゃんと売り上げを作ってくれているからこそ、新規事業にチャレンジできている、という意識があります。
だから、ここでちゃんと頑張らないといけないな、と思っています。
これからチームメンバーも大幅に入社してきてくれると思うので、負けないように頑張ります!
6|チームとカルチャー:若いのにプロフェッショナル
ー halfwaytheirの強みは何だと思いますか?
若さを生かしつつ、プロフェッショナルであることです。
若さに甘えないという感じですかね!
朝まで飲んでも次の日ちゃんと時間通りにオフィスに来るし、遊びも仕事も両立している。
それと、断らない姿勢。halfwaytheirには、We don't say No. というカルチャーがあって、どんな仕事にもレスポンスを返して、関係性を築こうとしています。まだまだ少数精鋭だからこそ、みんなが何をしているか分かるのもありがたいです。
ー これから挑戦したいことは?
スピードと数です。
新規事業なので、営業をかけなければ売上は立ちません。スピードと数を意識しながら、事業も前に進めていきたいです!
ー どんな人と一緒に働きたいですか?
「素直で、いい人」「雰囲気が合う人」の2つがある方を採用していることが多い印象です!!
HRのお仕事も担当する中で、うちの採用基準って、特別なスキルがあるかどうかよりも、「素直でいい人かどうか」だと思っていて。
実際、仕事をしていても、分からないことを分からないと言える人、ちゃんと人の話を聞ける人の方が、結果的に伸びているなと感じます。
チームディナーでの1コマ
【インタビューを通じて感じた事】
インタビュアーの伊藤です。今回は、プロデューサーの優奈さんにインタビューをさせていただきました。お話を伺っていて印象的だったのは、普段からどんどん仕事を前に進めている優奈さんが、「まだまだ半人前」と率直に話されていたことです。
その謙虚さと、学び続ける姿勢があるからこそ、この1年半でここまで大きく成長されてきたのだなと感じました。私も見習って頑張りたいと思います!お忙しい中、ありがとうございました!