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ITの知見を活かし、お客さまの「やりたい」を叶える。プロジェクトデザインこそ自分の天職だと感じています

「自社に開発チームをもたず、常に“背水の陣”状態。だからこそ大きな達成感とやりがいが得られます」

大学を卒業後、SESの派遣会社に入社。7年ほどスキルを磨いたのちに、フリーランスになった原田慶一さん。当時は、業務委託で客先に常駐しながら個人的な案件も受け、さまざまな開発を手がけていたという。Grrowの代表である光部智幸さんとの出会いは、2014年のこと。光部さんが取り組む開発プロジェクトを一緒に手がけるようになったのだ。その2年後にGrrowの立ち上げに参加、現在はフリーランスの立場で同社のプロジェクトデザイナーを務めている。

そこで今回、「プロジェクトデザイナー」という肩書きを名乗る想いや、Grrowへ参画して働く醍醐味などについて原田さんに伺った。

【原田慶一】プロジェクトデザイナー

Grrow立ち上げ当時に手がけていたのは、Wi-Fiのレンタルを取り扱うシステム。今でこそ一般的になった「eSIM」だが、当時は最先端の技術だった。原田さんは光部さんとともに、このeSIMをいち早く活用した商品の販売サイトを構築していたという。

原田:開発を進めながらGrrowへ参画していたのですが、徐々に開発よりもマネジメントを手がける比重が多くなっていきました。現在は、バックエンドの開発からインフラ構築まで、幅広いシステムのプロジェクトマネジメントを担当。お客さまとのコミュニケーションから、見積もり・予算管理、アーキテクチャ設計まで、プロジェクト全体に関わっています。

エンジニア時代は、人とコミュニケーションをとるのがあまり得意ではなかったそう。ただし、プロジェクトデザイナーとしてクライアントとやりとりを続ける中、「この仕事が自分の適職なのでは?」と思うようになった。

原田:「IT」という自分の得意分野を活かしながら、お客さまの問題を解決することにとてもやりがいを感じています。今では人前で話すことも、まったく苦ではなくなりました。「プロジェクトデザイナー」という肩書きは、一般的なPMとは違うということを知ってもらいたくて名乗っています。業務内容はプロジェクトのマネジメントなのですが、お客さまとコミュニケーションを重ねて、そこから汲み取った要望を仕組みとして構築し、実際のシステムへ落とし込む。「クライアントのやりたいことを具現化し、プロジェクト全体をデザイン(設計)する」ことが、私たちのミッションなのです。

その「やりたい」を実現するために必要な予算やフローを考え、予算を確保してもらった上で開発スタッフを集め、プロジェクトを進行していく。お客さまに技術的なアドバイスを行うなど、コンサルタントに近い役割も担っているという。

原田:お客さまの持っているイメージを具体的に提案し、ご納得いただいて実際にプロジェクトとして動き出すタイミングが一番楽しいところ。コンペで他社と競うことがあるのですが、自分たちが作ったシステムの仕組みが認められて、案件が獲得できたときは、大きなやりがいを感じられます。

Grrowの特徴は、プロジェクトマネジメントに特化していること。自社で開発専任スタッフを抱えていないため、開発会社やスタッフを自分で選定し、マネジメントしていく必要があるのだ。

原田:社内に開発専任スタッフがいないため、自分で作ったアーキテクチャや見積もりにズレがあると、すべて自分で解決しないといけません。一般的なシステム会社なら「部下に修正を依頼する」ことが可能かもしれませんが、Grrowでは出来ない。あえてこうした“背水の陣”状態に身を置くことで、より精度の高いマネジメントができると考えています。

外部の開発スタッフは、光部代表や原田さんのこれまでの人脈から集めることがほとんどだ。

原田:開発会社にお願いすることもありますが、フリーランスをたくさん集めてきて開発チームを作るケースもあります。光部さんは以前、別の開発会社を経営していたこともあり、優秀なエンジニアを大勢知っているんですよ。また、交流会で出会った方にお願いするケースも。そういう場合は、小さい案件を積み重ねて信頼関係を築き、大きな案件を任せるようにしています。

「Grrowは、より上位レイヤーでマネジメントに関わりたいエンジニアに最適な環境です」

エンジニアからPMになるためには、10~20年もの下積み期間が必要なのが一般的。スキルと経験を身につけたが、ポストが詰まっているためなかなかマネジメントに携われない、というエンジニアは多いはずだ。

原田:私の場合、光部さんと出会ったことでマネジメントに携わることができました。それまで全くの未経験でしたし、当時のままだったらずっと“いちエンジニア”として開発を続けていたでしょう。見積もり作成や開発会社の選定などを通じて、経営感覚が身についたことは大きな収穫ですね。また、お客さまに説明し納得してもらうスキルも得られました。やはり自分が「これは良い!」と確信できていないと、相手の了解を得るのは難しい。そういうことを身をもって学べるのは、Grrowで働く大きなメリットだと思います。

Grrowで活躍するプロジェクトデザイナーは、みな10年以上のエンジニア経験を持つという。

原田:全員が元エンジニアで、少なくとも10年のキャリアを持つ方ばかり。コストや工数の管理はできても、技術的な問題が起こると開発会社に頼るという「なんちゃってPM」は一人もいません。プロジェクトが順調に進まないときも、原因を突き止めて改善策をきちんと顧客に説明できるメンバーばかり。問題箇所を前もって予測して、リスクヘッジを取ることも可能です。ですから、クライアントからの信頼を獲得しやすいのでしょう。

個人事業主として常に契約しているのは原田さんだけで、ほかのメンバーはフリーランスの立場で働いているとか。Grrowは、フリーのエンジニアがプロジェクト毎にチームを組んで案件に取り組む“ギルド”的な役割も担っているのだ。

原田:当社は、マネジメントに挑戦したいエンジニアにとって理想的な会社。ここで実績を積んで信頼を得れば、次々と仕事が舞い込んでくるようになるでしょう。まだ経験が浅い方や、将来的にPMを目指したいという方にも最適な環境だと思いますよ。

Grrowで働くもうひとつのメリットは、日々さまざまなエンジニアと交流できることだという。凄腕のフリーランスエンジニアと共にプロジェクトに携われることは、テクニカルスキルを磨くうえでとても有益だ。

原田:自分が今まで専門外だった分野のエキスパートと組めるなど、刺激的で楽しいシーンもたくさんありますね。

CTOをこなしながらCEOとして君臨している光部代表のサポートを続けながら、CTOとしてのスキルを磨いていきたいと話す原田さん。

原田:経営者的な視点とエンジニア目線を両立させながら、プロジェクトデザインを突き詰めていきたい。もともとGrrowは、マネジメントに関心のあるエンジニアを育成し派遣することを目指している会社。今後独立して個人事業主としてやっていきたい、もっと上位レイヤーから携わっていきたいという方なら、きっと活躍できると思います。ぜひ一緒に、ひとつ上のステージを目指していきましょう。ただ、マネジメント経験が無い方でもプロジェクトに放り込まれるので、そこは覚悟しておいてください(笑)。

プライベートでは、10年ほど住んだ東京を離れ、夫婦で茅ヶ崎に引っ越したとか。今は海の近くの街で、自然に囲まれて過ごしている。

原田:「もうコンクリートジャングルはいいかな」と思い、引っ越しを決めました。一軒家で賃貸的な制約がないので、犬を1匹、猫を3匹飼っています。休日は犬と海岸を散歩したり、趣味の料理をしたり。料理はハンバーグとかカレーなどのメインからデザートまで、ひと通り作れます。料理って、普段の仕事と全く違う思考を使うんですよ。だから、すごくリフレッシュになります。東京は仕事で行く場所。住む場所を切り離したことで、よりメリハリをつけて働けるようになりました。

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