- 採用・教育
- Customer Support
- 社内SE、業務改善
- Other occupations (3)
- Development
- Business
- Other
devirockのブランドステートメントがローンチされて1年!
ブランドとしての変化だけでなく、働く社員の意識にも変化を感じられるようになりました。
今回は、ブランディング・商品企画・商品ページに携わる3名に、ステートメントができたことによる変化についてインタビューしました!
今回インタビューしたのは3名
■Yumi
ブランドマネジメントやプロモーションマネジメントに従事。ブランドアイデンティティを確立させるためのインナーブランディング/アウターブランディングを担当。またコミュニケーション戦略の立案や、コラボレーション企画・アンバサダーマーケティングのプロジェクトリーダーを担っている。
■Megu
devirockブランドの商品デザイン ディレクションに従事。商品の方向性の決定や、デザイン全般の監修に携わり、商品企画課としてものづくりを担っている。
■Miyu
コミュニケーション課のマネジメントに従事。商品ページや特集など、devirockサイト全般のクリエイティブの監修を担う。またスタイリストとしてモデル撮影のスタイリングや、撮影ディレクションにも携わっている。
ブランドステートメントができるまで
——ブランドステートメントができるまでどのような経緯がありましたか?
Yumi:
devirock は「お求めやすい価格と親しみやすいデザイン」を強みとし、EC専門の子ども服ブランドの先駆者として成長を続けてきました。ところがコロナ禍をきっかけに、ECでの売上拡大の取組みを強化する子ども服メーカーやブランドが増え、これまで以上にdevirock を選んでいただく理由を確立することが重要となりました。
そこで、改めてdevirock が置かれている現状を正しく理解するために顧客調査を実施しました。その結果これまで大きな強みとなっていた価格優位性を保つことができなくなっていることが明らかになったのです。「devirock にしかない価値」を新たに生み出すことが必要となり、ブランドアイデンティティを再構築しようと動き始めたのが最初のきっかけです。
Megu:
devirockがどのようなブランドになるべきか、という議論は以前からしていました。
過去の話し合いでは「価格以上の価値」という強みにとどまっており、企画する上で強みが不十分だと感じていました。
Yumi:
「devirock で買いたい」と思っていただくためには、お客様へ「devirock でしか得られない価値」を明確にお届けしなければなりません。そのために絶対不可欠だったのがインナーブランディング、つまりdevirock をつくり上げる社員全員が、devirock のあるべき姿・目指す姿を理解することでした。
『もっと親子になろう』というブランドステートメントは私たちの新たな決意表明として、また、社員のベクトルを合わせるための合言葉として生まれました。
——ブランドステートメントの第一印象は?
Yumi:
実は、ブランドステートメントが出来上がったとき、これで本当に社員のみんなや、お客様に真意が伝わるのかと少し不安でした。実際、社員から「もっと大人サイズを増やすの?」「親子リンクを増やすということ?」という声もあがり、より分かりやすいものに作り替える必要があるのでは、と何度も考えました。
ですが、ステートメントの言葉だけで分かってもらおうと考えること自体が間違いで、やるべきは『もっと親子になろう』という私たちの思いや姿勢を具現化することだと気づき、お客様に何をどう届けていくのか、みんなで解像度をあげていこうと決意したのを覚えています。
Megu:
私はブランドステートメントを最初に読んだとき、率直に「すごくお客様視点だな」と感じました。
もちろん今までも「どのようにしたらお客様に喜んでいただけるか」を考えていましたが、『かわいいもの・売れるものをつくる』ものづくりから、『もっと生活に入り込み課題解決の視点でつくる』ものづくりに変化しないといけないと感じました。そこで生まれたのが、【ひとりでたためるTシャツ】や、【どっちも前長袖パジャマ】という子育てのリアルな課題解決に直結した商品です。
改めて完全にお客様視点に立ち、それまでの企画の考え方とは180度くらい変わったという印象でした。
Miyu:
特に「親と子の関係に、子育てに、もっと幸せな時間をつくりたいのです」の一文を読んで、自分たちが目指す姿が明確になったと感じました。楽しい着かたやスタイリングはもちろん考えていますが、『幸せな時間を作る』という視点で変化がありました。
商品ページをよりわかりやすくし、必要な情報を簡潔に伝えることで、お客様の買い物時間や買い物へのストレスを減らし、親子の時間を作りたいと考えています。ブランドステートメントが言語化されてからは、いままで以上により意識して作ることができるようになりました。
ブランドステートメントができる前とできた後
——ブランドステートメントができてどのような変化がありましたか?
Miyu:
私は入社してから7年間、自分自身でスタイリングを組んできました。「売れるスタイリング」の正解がわからない状態で企画チームと相談しながら取り組んでいましたが、新しく入ってきたメンバーに「これがdevirock」というものを言語化して伝えることができませんでした。感覚で伝えるしかなく、そのことにずっと悩んでいました。
ブランドステートメントができてからは、企画チームからのアウトプットも、「この商品はこんな目的で、こんな課題を解決したい」「どのようなお客様をターゲットとしているか」など、より具体的なコミュニケーションが取れるようになり、スタイリングの根拠を明確に持つことができるようになりました。また、スタイリング以外の業務でも、チームメンバーへのフィードバックがやりやすくなったと感じています。
Megu:
実は、ステートメントができるまではdevirockでの自分の企画の正解が分からず、辛い時期もありました。なぜ売れたのか、どこが勝てた要因なのかがわからないままだったからです。ステートメントが生まれたことで商品の価値が言語化出来るようになり、私自身、企画に対する根拠を持つことができるようになりました。
解決しようとした課題に対して、お客様から「すごく助かっている」というポジティブなレビューも増えてきました。反対に、課題がブレていたこともレビューで答え合わせができ、手ごたえを感じられるようになりました。
Yumi:
「より顧客視点になった」というのが一番の大きな変化です。
ステートメントができたことで、商品を通してdevirock をどんなブランドだとお客様に感じてほしいのか、そのためにはどのような商品を、どのように伝えればよいか、常に「お客様に届ける」ことを前提に考えることができるようになりました。そうした商品企画やクリエイティブメンバーの変化を目にし、自分たちの存在意義を言語化することの重要性をあらためて感じました。
特に、ここ最近ではSNS でのお客様との相互コミュニケーションを積極的に行っているのですが、自分たちの届けたい想いが一方通行ではなく、きちんと伝わっていると感じることが増えました。
『もっと親子になろう』という新しいメッセージをローンチしたのは、2022 年9 月。準備は1 年ほどで、通常では考えられないスピード感でここまできましたが、商品企画とクリエイティブのリーダーであるMegu さんMiyu さん2 人がいち早く、積極的に一緒に取り組んでくれた結果だと感謝しています。
——最後に、今後の目標を教えてください!
Miyu:
『もっと親子になろう』のステートメントができて、どのようなことを大事にしていくべきか、伝える人、伝える軸があることの重要性を感じています。全ての企画において、どのポイントがブランドステートメントにつながっているかを丁寧に共有してもらえることで、クリエイティブ面での行動も明確になりました。
企画チームがつくった商品を自分たちがどのようにお客様に伝えるか、流れてくる情報をしっかりと受け止めるだけでなく、自分たちからも提案していきたいと考えています。お客様の意見や身近な親子、街中で見かける親子に対してもアンテナを張り、SNSでのお客様の声だけでなく潜在的な悩みもキャッチアップしていきたいです。
Megu:
いまでも商品づくりをしているなかで軸がブレることもありますが、Yumiさんが軸を戻してくれるタイミングがあることでとても助かっています。ステートメントを体現することは、一朝一夕で実現できるものではないので、日々アンテナを張ることが必要だと感じています。
また、親子がどのような点に課題を感じるかを全社で考えていくことが重要です。商品企画だけでも、クリエイティブだけでも実現することはできません。全社として考えていける環境をつくりたいと考えています。
Yumi:
新しくブランドステートメントをローンチして1 年。ようやく一歩踏み出せましたが、やるべきことはまだまだあります。インナーブランディングでは、目指せ金太郎あめ!「devirock が目指す姿」を全社員が同じレベルで語ることができるようにならなければ、と思っています。
そのためには、私がもっと発信をしていかないといけないので、今回Wantedly で、ブランドについて取り上げてもらえると聞いたときは、本当に嬉しかったです。
今後は、「認知の拡大」と「共感の醸成」を同時に行っていくことが重要だと思っています。より多くの方に知っていただけるようなコラボレーション企画や、商品をお客様と一緒に共同開発をするなど、devirock にしかできない取り組みを強化していく予定です。
そして、たくさんのママやパパ、お子さまたちが、今よりももっと幸せな時間を過ごせるようなお手伝いができるブランドになれるよう、これからもみんなで頑張っていきたいです。
今回は、ブランドステートメントができるまで、そしてできてからの変化についてインタビューをしました。私自身、採用現場で『もっと親子になろう』の社内外への浸透を実感する機会が増えています。
商品づくりだけでなく、私たち働くメンバーの指針としてこのブランドステートメントを理念同様に大事にしていき、『devirock』というブランドを社員全員で作っていきたいと改めて感じました!