研究開発事業部の藤本翔大(ふじもと しょうた)さんにインタビューを実施しました。是非最後までご一読ください!
Q.これまでのキャリアを含め簡単な自己紹介をお願いします。
大学では、遺伝子解析の結果を元にゲノム編集を行うことで、植物遺伝子の機能解析を研究していました。大学卒業後に、大手化学会社に入社し、大学との共同研究に従事した他、国内のバイオベンチャーとの微生物スクリーニングおよび育種プロジェクトを担当していました。
現在は、Green Carbonで、様々な大学と連携し、温室効果ガスの排出削減のための新たな技術の実用化に向けて共同研究を進めています。
Q.どのような仕事に携わっていますか?業務内容をお聞かせください。
私は主に大学との共同研究に携わっており、カーボンニュートラル技術の研究開発を行っています。現在は、水田を模した環境でイネを栽培し、温室効果ガス(GHG)排出量の正確な測定を通じて、GHG排出量をさらに抑制できる施策の検証を行っています。また、研究のさらなる発展を目指し、大学と連携して補助金の申請も行っています。
さらに、新規技術に関して、社内で回ってきた際に技術内容を確認するため、関連する知財や論文の情報収集も担当し、技術の有効性を評価することもありますね。
こうした活動を通じて、革新的な技術をいち早く実用化し、持続可能な未来に貢献できればと思っています。
Q.Green Carbonで働こうと思ったきっかけはなんですか?
環境先進国であるヨーロッパでの炭素税の導入や、「GHG排出量が少ない商品を購入したい」という消費者が増えているという話を聞き、運送距離がどうしても長くなることもあり日本の輸出産業の将来に漠然とした不安を感じていました。
そのため、少なくとも各社のカーボンニュートラル技術の革新までの間は、カーボンクレジットを利用することで、現地法人と同等の環境負荷で商品価値を競える場を提供できれば、国際競争力を維持できるのではないかと思っていました。
そんな中、「生命の力で地球を救う」というビジョンの下、カーボンクレジットを積極的に創出し、その取引を行う企業が存在することを知り、私のキャリアを活かして、それを実現できるのではないかと思ったのが、入社のきっかけになりました。
Q.今までに直面した課題はなんですか?
課題がないことの方が珍しいですが、一つ上げると、あまり知らない分野を担当することが多いことですかね。例えば、現在のイネの栽培試験では、土壌微生物に関する知識が不足しているため、専門の先生方から教えていただいたり、文献調査を通じて知識を深めています。
また、魅力的な技術があっても、企業経営としてのコストや人材効率の課題に直面することがあり、技術の実用化が難しい場合もあります。今後は、これらの課題の中から重要なポイントを見極め、効果的に解決していきたいと考えています。
Q.仕事のやりがいはなんですか?
実際の現場の条件や環境をうまく研究に落とし込むところが、非常に難しい作業です。完璧な再現は不可能なので、取捨選択や簡易化を行っていますが、それで回り始めると、大きなやりがいを感じますね。
また、予備実験の段階で予期しない技術的な問題が生じることもあり、本実験で起こらないように苦心しています。
Q.最後に、Green Carbonで働きたい人へメッセージをお願いします。
カーボンクレジットは現在、立ち上がりの時期にあって、まだまだ拡大していくと思ってます。だからこそ、今が一番楽しい時期なのではないでしょうか。まだまだ芽の段階ですが、結実まで一緒に育てていきましょう。皆さんと一緒にカーボンクレジット創出に取り組めることを楽しみにしています。