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老舗メーカー営業で感じた違和感。自分の介在価値を発揮できる仕事へのキャリアチェンジ

大手老舗メーカーの営業で働いていて感じた違和感から、人材紹介エージェントへのキャリアチェンジ。今はとても仕事に納得感をもてているという糸井さんの転職動機とそれによって変化したことについて聞きました!

「自分が、会社に生かされている」という違和感を脱したいと思っていた

- 糸井さんはGoorillaに入社して1年半くらい(取材当時)なんですね。

そうですね、新卒でワコールに入って丸3年働き、この会社に出会いました。転職活動をしているときに、弊社の米谷にエージェントとして出会ったことがきっかけです。

-なぜGoorillaに入社を決めたんですか?

もともと、家が裕福なほうではなかったのですが、スポーツをしていた関係で私立高校に通わせてもらったりと、わがままをさせてもらっていました。だから家に恩返したい、加えて自分自身で使えるお金も多く稼ぎたいという気持ちが強くあったのですが、一社目のメーカーでは、目に見える商品がある以上、商品ありきになってしまい顧客への提案幅が限定されてしまうと感じました。また原価がかかり、在庫リスクも発生するビジネスなので、モデル上そもそも大きく稼いでいくのは難しいなと思って、無形商材の人材サービスかIT業界への転職を考えていました。

その中で、相手が本当に求めていることや、人の人生にインパクトを与えられる仕事がしたいなと思って、人材業をやろうと最終的に決断しました。

-なるほど。給料をあげたいという気持ちはあっても、大手メーカーから転職するのは勇気のある決断ではないかと思うんですが、どんな心境だったんでしょうか?

転職までは、あまり深く物事を考えてこなかったなと思ったんですよ。小学校から大学卒業までは人並み程度に得意だったアメフトをとにかく続けて、社会人になってからの自分の人生を考えたこともなく、就職活動でもとりあえず部活の先輩が在籍している会社を受けていました。自分のキャラクター的に営業かなと漠然と思っていて、当時は自分の会社でつくっている商品を売る方がやる気がでるかなという想いからメーカーを10 社くらい受けて。

学生の頃は、出身地の関西から絶対出たくなくて。ワコールは本社が京都で、知っている範囲の先輩がみんな京都だったのでいいなと。

―それが1年目から東京配属だったんですね。

そうなんです。1年目は東京で百貨店への営業をしていました。実はその体験が今につながっていると感じています。最初は東京勤務が嫌だったんですけど、実際に働いていると、関西が本社でも営業として動かしている数字は東京の方が大きいことに気づき、この先働いていくなら東京で頑張りたいなと思うようになりました。

でも、その後1年で京都に異動になったんです。百貨店や専門店への営業という仕事は同じでも、取り扱う数字の大きさや情報の質が違うことにモヤッとする気持ちがあって、転職するなら東京と思っていました。

あと、大きな会社だったこともあり、自分の力で生きている実感がなくて。そのとき初めて、ちゃんと自分の人生を考えずに生きてきたことを後悔し始めたんです。

― 少人数の企業に転職する不安はなかったですか?

むしろ小さい会社がいいなと思っていました。

大手企業だとどうしても保守的になりがちなので、必ずしも正しいことが通るというわけではなかったりとか、なにかをやろうと声をあげても決裁権のある人間までの距離が遠いためスピード感が遅くなかなか決まらないということもありますし。

もちろん倍率の高い大企業に入社すること自体はすごいことであると思います。誰もが知るブランドを取り扱ったり、大手にいる自分に誇りを持てるという側面もありました。

ただ営業としては、ある程度の企業規模だと、発想が「どうやって前年と同じ数字をつくるか」になったり、企業のネームバリューがあれば誰が担当しても大差なく売れるということも感じていたので、小さい会社のほうが、個人として介在する価値を発揮しやすいと思っています。

意志をもっている「人」を転職に導いていく難しさ

-Goorillaではじめて紹介エージェントの仕事を始めて苦労したことはありますか?

入社して一番苦労したのは、今までは営業として意志を持たない商品を提供していたところから、意志をもつ人を扱うようになったということです。

根本的な価値観や、企業に求めているもの等、ひとりひとり違って複合的だなと思っていて。アパレルであれば、こういう柄やサイズが欲しいと言われたら提供できる。広告だったら、これくらい集客したいなら広告費をこれくらいかければいいというロジックがある。

でも人材は複合的にいろいろな要素が絡んでいて、応募者も企業もが本質的に何を求めているかを見極めることが大事だと思います。内定が出ても、最終的にどんな判断軸で決めるのかとか、聞くことは無限にあると思っていて。パターンが決まっているわけじゃないので。

また、これまで扱ってきた商材は基本的に、提案したその日に数字になるものだったので、極論、サボっている期間があっても月末に気合いで営業すれば数字が達成できるモデルでした。一方で人材ビジネスは成約までにかかる時間が人それぞれで変動するので、毎日きちんとコツコツやり続けないと1ヶ月後・2ヶ月後にツケが回ってくる。当たり前のことかもしれませんが、「毎日コツコツやり続ける」ことにも苦労しています。

―はじめはどのように仕事を覚えていったんですか?

人材のデータベースを活用してアポをとりはじめて、その後面談に同席させてもらって、どんな流れですすめていくかを吸収しました。3ヶ月ほどで一人で仕事をするようになりました。

今回、業界を変える転職だったので、ゼロベースでやろうと腹をくくっていたところもあり、売上をあげている人を真似をするのは一番早いと思っているので、その点は意識をしています。もちろん、そこで自分の意見を伝えることもできますし、バランスはとてもいいと思います。

―今は1日どのくらい働いていますか?

勤務時間は10時~19時です。夜に面談が入ることもあるので、残業は発生しやすいと思いますが、自分の予定がある日は面談を入れないとか、自分で管理しやすいです。たとえば予定があるので19時きっかりに帰る日もあれば、21時から面談をして22時に終えるということもあります。

―エージェントとして仕事をする上で、強みや経験が活きていると感じることはありますか?

自分の転職経験ですね。例えば一社目に大手企業にいて、ベンチャー企業に行きたいと思っている人が、本当に環境を変えるべきなのか、次のキャリアで何を得たいのかに合わせて、大手とベンチャーの違いとそれぞれの良さの実際のところを話せることは活かせていると思います。

ほかにも、知り合いが比較的多いので、転職者を紹介してもらえることが多かったり、法人側では知人が経営や人事をしている企業からも声をかけてもらえているので、そのあたりも活かせているかなと思います。

友人の転職をサポートできて、あらためて感じた仕事の魅力

― 印象に残っている仕事はありますか?

親しい友人の転職を支援したことです。いくつかの選択肢がある中で、各企業の長所や短所の説明をしながら、納得できる転職のサポートができました。

入社後も食事に行って、友人が楽しそうに働いているのを見ると良かったなと思いますし、入社した企業の人事の方からも友人の活躍に対して感謝の言葉をいただいたりと、個人の人生を左右できる提案ができて、かつ企業の課題を「ヒト」を通して解決できる、この仕事の魅力をあらためて感じました。

― 大手企業で感じていた、「自分の力で生きていない感じ」はもうないですか?

まったく無いですね。自分の足で歩いている感じがします。今の仕事は、インセンティブもあるので、成果を反映した報酬がありますし。これから先の人生が自分次第で変わっていくと感じられる環境なので、納得感がすごくあります。

― Goorillaの良いところ、もっと改善していきたいと感じるところをそれぞれ教えて下さい。

いいなと思うことはたくさんあります。やりたいことを受け入れてくれる環境でもありますし、知人の数を生かして、「変わるきっかけをつくる」という会社の方向性に沿った形での交流会の企画も任せてもらっているし。メンバーの年齢も近くて男性だけなので、恐縮したりすることもなく変なストレスがありません。

改善したいのは、まだベンチャーなので仕組みが整っていないところです。クライアント企業の求人の方が求職者に比べて圧倒的に多く、全部を把握しきれていない部分があるので、求人を整理する仕組みをつくっていきたいと思っています。

今は仕事のやり方が属人化しているので、新しい人が現メンバーと同じことができるようになるには、しっかり教育の仕組みが出来ている会社よりは時間がかかるかもしれません。

だからこそ教わることも多いですが、筋が通っていることは自由にやらせてもらえたり、給与面では成果に応じた報酬が受け取れるなどの自由が与えられています。ただしその分、自分で仕事を取りに行かないと成長できない環境ではあるかなと思います。

― 今後はどうなっていきたいですか?

通常業務もしっかりとやりつつ、人材データベース以外で転職希望者にアプローチする活動など、自分の得意なところはプラス要素として活かしていきたいと思っています。

いずれ会社がもっと大きくなったら関西支店をつくって、地元関西でも働ける場ができたらいいですね!軸足は東京に置きつつ、自分のネットワークももっと活かせると思うので。

― キャリアをシフトしながら、自分の強みを活かせて納得感をもてる仕事や環境を見つけていった軌跡が感じられました。糸井さんありがとうございました!(終)

プロフィール 
糸井 拓己(いとい たくみ)Goorilla株式会社 採用コンサルティング部
同志社大学を卒業後、2014年4月に新卒で株式会社ワコールに入社。自社製品のスポーツウェアや水着、婦人靴などの担当として首都圏の百貨店や西日本全域の百貨店・専門店向けの法人営業と店舗運営に従事。2017年7月にGoorilla株式会社に入社。20代若手〜30代マネジメント層まで幅広く転職支援を行う。


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