滝口さん(35)は9年間のフリーランスを経て、フロントエンジニアとしてカメラブに正社員入社しました。フリーランス時代、WEBサイト用の撮影が増えたのを理由にデザインからコーディングまで学ぶなど、クライアントのためと思ったスキルは積極的に習得してきたそうです。学びを得て進化するプロセスに大きなやりがいを感じるという滝口さんに対して、メンバーは「新しい経験につながることを積極的におこない、サービスの拡大に直接的に貢献してくれています」と絶賛しています。
フリーランスとしても十分活躍をされていたタイミングで入社を決めた理由には、GOOPASSのサービスとメンバーが大きく影響していました。現在カメラブ株式会社でフロントエンジニアとして活躍する滝口さんに詳しくお話しを伺います。
カメラマンから、いつの間にかエンジニアに転身
-滝口さんのご経歴を教えてください。
美術大学を卒業後、大学内にある写真施設に就職しました。大学で用いる撮影機材のメンテナンスや印刷、フィルム写真の現像など行いながら、プロカメラマンのアシスタントもしていました。
もともと風景撮影が好きで、撮影の仕事にやりがいをもって取り組んでいたところ、撮影依頼を定期的にいただくようになり独立を決意しました。
クライアントと関わり、デザインやクリエイティブにおける要望に応える過程で、デザインやコーディングの勉強を独学ではじめました。関われる案件の幅が広がると同時に、ウェブサイトの構築など写真撮影よりもITまわりの仕事が増えていき、いつの間にかエンジニアになっていきました(笑)。カメラブとの出会いも、知り合いの紹介でエンジニアとして業務委託をしたのがきっかけです。
人としても、エンジニアとしてもすぐれている人しかいない職場
-業務委託から正社員としてカメラブに入社した経緯を教えてください。
業務委託としてGOOPASSの開発に2年間ほどたずさわってきました。要件定義やデザイン、実装まで長期的に関わるなかで、価値があると思えるプロダクトの成長により深く関わりたいと思うようになりました。
-サービスの魅力について具体的に教えてください。
よりよい写真を撮りたいとなると、環境や被写体によって機材を見直す必要が出てきます。動物、スポーツシーン、景色、夜空などシーンによってレンズや機材を用意すると毎回高額機材を購入する必要があるので、機材を気軽にレンタルできるサービスは撮影機会を増やします。カメラを通じた思い出づくりがプロカメラマンやクリエイターのものだけでなく、皆にとって日常になるので価値があると思っています。
-入社の決め手にもなった開発メンバーはどのような人たちですか。
カメラブの開発メンバーは一人ひとり多忙な業務があるにも関わらず全員物腰柔らかで、常に気遣いをしてくれる方たちです。人間ができていると言いますか、尊敬できる人しかいません。
チーム内のコミュニケーションから学ぶ点が多くあります。相手に気持ちよく動いてもらうための気遣いや言い回しに長けている方、他部署と積極的に交流をして連携を進めている方、こちらが想定していなかった点に気付く方、業界の第一人者とも呼べる専門家など……いろいろなプロジェクトに関わってきたなかでもここまで豪華なメンバーと毎日一緒に仕事ができる環境はないと思います。カメラブのメンバーは人柄と技術力がとても高いので、こういった方々と一緒に働けるという、業務委託として2年間働いたからこそみえてきた魅力があります。
-休日に一緒に出かけることもあると聞きました。
一緒に飲みに出かけることもあれば、山登り好きなメンバーがいるので、他部署の方も交えて登山するときもあります。私も今まで2回皆と登山したり、ボルダリングに行ったりしました。各々の専門性を活かしてプロダクト開発を進める真剣な一面と、和気あいあいと交流する時間がある、メリハリがあるチームだと思っています。
出勤の度に原点回帰、働く環境と日々の業務
-現在の仕事内容を教えてください。
私はフロントエンジニアとしてGOOPASSにおけるUI(ユーザーインターフェース)の改善を主に担当しています。ユーザーがよりスムーズにGOOPASSを楽しんで使っていただけるように新しい機能を開発し、ユーザーの声を反映して改善を繰り返しています。
GOOPASSは2022年3月からリブランディングをおこなっています。エクスペリエンスアドバイザーとしてPREDUCTS 代表 / THE GUILD 共同創業者 UX DesignerのGo Ando(安藤剛) さんにお力添えをいただいています。安藤さんは、撮影機材は「モノ」として所有するだけでなく、体験や思い出をつくりだす「コト」の価値があるという、GOOPASSの価値形成に大きく関わっているクリエイターさんです。安藤さんのご意見を可能な限りデザインに取り入れていくのも私の役割です。
安藤さんから共有される情報には常に新しい学びがあります。例えば私はメルマガや広告から学びを得ようと考えた経験がないのですが、安藤さんはメールマガジンや広告などから独自の観点や気付きを共有してくれます。一緒に働くだけで自分の視野も広がります。
-カメラブは滝口さんにとって働きやすい環境ですか。
働きやすい環境です。最近は景観がよい場所にオフィス移転したので、定期的に出社もしています。オフィスがある北参道は便利でありながら、住宅地が広がっていて緑もあるおもしろいエリアです。歩くのが好きなので、通勤途中に散歩をしながら写真を撮って撮影体験の楽しさを実感できる、原点回帰の時間になっています。出社をすると他チームの方が気さくに話しかけてくれたり、一緒にランチをしたりと話をする機会があります。会社としても「シャッフルランチ」といってランダムでチーム分けされたグループで食事をする制度があります。予期せぬ話やその方の知られざる一面が知れる時間になるので話しかけやすい雰囲気や円滑なコミュニケーションの基盤になっています。
「企業に属したならば実現したい…」内に秘めた野望
-今後の展望を教えてください。
私はフロントエンジニアですが、サーバーサイドなど、サービスに関わる開発業務は広く習得していきたいです。カメラブは急激に変化して伸びている会社なので、トライ&エラーを繰り返す過程で自分も成長できると思います。2022年4月から、ビックデータやAIの黎明期にデータサイエンティストとして活躍されてきた大隅さんがCTO兼CDO・プロダクト部長としてジョインされたので、機械学習・ディープラーニングも学びたいです。GOOPASSが持つデータを有効活用していけるので今から楽しみです。
GOOPASSで使っている開発言語はそこまで新しい技術ではありません。これからシステム刷新をするタイミングですので、どのように最新技術を取り入れるか、上流工程から携わり、プロダクトの方向性に影響を与えることができます。GOOPASSのサービスが体験価値の提供にフォーカスしてきている今、事業コラボなどかなりサービスの広がりにも期待しています。
企業に属したからには結果を残して多くの方にGOOPASSを使ってもらいたいです。エンジニアとして携わったサービスが多くの人に届き、撮影を通した体験価値を広められるように貢献したいです。
滝口さんの好きなカメラブバリュー
「まずは楽しもう」
基本的にカメラマンもエンジニアも、楽しめることを優先して選択してきた職種だと思っています。常識から外れていても楽しそうな選択肢だったら、そちらを優先して進めて行こうと思っています!フリーランスが長かった分、何かに所属する/複数で構築する楽しさを今味わっているのかなと思います。