長年追い求めた夢を病気であきらめ、大きな挫折を経験したSさん。「何もする気が起きなかった」と語る彼女を支えたのは撮影体験だったのだとか。最初はユーザーとしてGOOPASSを利用していたSさんは、やがてカメラブに入社し、現在はUXチームサブマネージャ―として活躍しています。チームメンバーからは「仕事が正確、他部署への配慮も怠らない大黒柱」と称されるSさんを突き動かす原動力や、現在の仕事について伺いました。
立ち直れないかもしれない……そんな自分を救った出会い
-声優を目指していたとお聞きしました、当時のお話しを聞かせてください。
私は声優になるのが長年の夢だったので、大学を卒業後、専門学校・養成所で声優の勉強をしていました。「人を感動させる世界観をつくりたい」と思い、経験をつんでいたのですが養成所へ通う2年目で体調の異変に気付きました。
病院に行くと、良性の脳腫瘍がみつかったと聞かされました。手術で無事摘出できたものの、後遺症が声帯におよび、思うように声が出せなくなりました。なんとか喉の手術で改善したのですが、声優業に必要なバラエティ豊かな声色は出なくなりました。声優になることしか考えていなかった私は、行き先を絶たれたような気持ちになり絶望感で何も手がつかない状態になりました。
前向きに働く意欲が湧いてこなかったものの、生活のために派遣会社で事務の仕事をはじめました。派遣先は統合による体制変更で混乱をきたしていたため、想像以上に業務量がありました。疲れた日であっても、今まで自分をいやしてきたエンタメ系コンテンツは挫折した心に向き合うような気がして、みる気になれませんでした。
しばらくして、たまたま足を運んだテーマパークで目の当たりにした景色から、私の生活すべてが変わったように思います。ショーパフォーマンスに目がくぎ付けになり、辛い気持ちを忘れられるような、幸せな時間を体験しました。
-エンターテインメントの世界に救われたんですね。そこからカメラに関心が向くんですか。
そうですね。テーマパークで目にしたパフォーマーの姿、幸せを感じる瞬間を残したいと思い、何度もテーマパークに足を運んで撮影していました。だんだん、もっと鮮明に撮影したいと思うようになり、レンズを借りようと調べていたところ、2019年の冬ごろにGOOPASSをみつけました。
-もともとGOOPASSユーザーだったのですね、そこからどういった経由でカメラブに入社されるんですか。
ある日、GOOPASSカスタマーサクセスの高崎さんから機材レンタルのサポ―トで連絡がありました。あたたかい対応に会話がはずみ、メルマガに記載されていた求人について質問をしたのがきっかけです。面接に進ませてもらい、2021年4月、私にとって初めて正社員採用でカメラブに入社しました。
仕事に没頭したからこそ気付いたやりがい
-カメラブに入社した際の様子について教えてください。
入社した当時、カメラブは急成長のフェーズということもあり、上司が多大な業務量をこなしていました。サービス登録時の審査、チャット対応、FAQ作成、他部署連携、施策立案など、ユーザーと直接関わる部署だからこそ質を下げずに量をこなす必要があります。
少しでも上司の負担を軽減しようとマニュアルをつくったり、上司の仕事を巻きとったりと、できることは全部やろうと動いていました。正直、メンバーが増えた当初は教育やサポートを同時進行でやっていたので休む暇もなくパンクしかけたときがありました。
仕事に穴をあけないためにも、ユーザーのためにも、まずは自分を大切にして楽しむ気持ちを持とうと、身をもって感じました。1人で解決しようとせずに、仕組み化や協力体制を構築しようと心がけるようになりました。最近はマニュアルも機能してメンバー1人ひとりの活躍と成長のおかげで業務が最適化してきています。
-UXチームは連帯感があるようにみえます。
UXチームは基本的にリモートで働いているので、意識的にコミュニケーションをとってチームワークを高めるよう努めています。困ったときにすぐに相談ができる雰囲気づくりや、毎日オンラインで顔を合わせる際には、仕事だけでなくプライベートで楽しかった事などもお互いに共有してもらっています。一方で、ユーザーのためにならないと判断したときは目的や背景を説明したうえでしっかり指摘もするので、バランスが大事だと思っています。
-チームメンバーとのやりとりで嬉しかった瞬間などありますか。
判断に自信がもてなかったチームメンバーが自分で判断するようになることや、自主的に毎日目標をつくってクリアしている姿をみて成長のスピードに驚くことがあります。チーム全体が自分たちで判断をして動ける体制がどんどん進んでいるので、そういった1人ひとりの努力や頑張りをみるとうれしくなりますね。
生きがいや思い出をつくる事業に貢献したい
- 常に誰かのために頑張っている印象がありますね。
たしかに、カメラブに入ってからは「上司を楽にしたい」「ユーザーに快適な状態でサービスを楽しんでもらいたい」という気持ちから仕事にまい進している気がします。夢中で働けているのは、経験が浅い自分を正社員として採用してくれた会社への感謝と、一生懸命働いているメンバー、そしてカメラブへの事業に対する共感だと思います。
- 最後にひとことお願いします。
コロナ禍で、楽しみにしていたパフォーマンスが開催されないなど自分の心を支えていたライフワークが奪われたかのような気持ちを体験しました。そういった経験からも、カメラブの目指す「カメラと人の新たな関係をつくり心が動く景色を次の世代へ。」というパーパスはとても価値があるものだと思っています。撮影機会を中心とした、人の思い出に残る体験づくりを広めるうえで引き続きUXチーム一丸となってユーザー体験の向上を目指していきます。
Sさんの好きなカメラブバリュー
「ユーザーとともに」
UXチームはGOOPASS利用時のお困りごとにお答えするなど、ご要望を伺い、サービス利用体験の向上を目指しています。ユーザーとの距離が近く、生の声を聞いているからこそサービスの改善点や強みがみえてきます。ユーザーの思い出つくり、体験価値の向上のために、ユーザーと一緒にサービスをよりよくしている実感が湧く部署にいるため、日ごろから「ユーザーとともに」を意識しています。自分自身、メンバーが楽しく働くことでユーザーにも快適にサービスを使っていただけるので、チームにもユーザーにもやさしいサービスを他部署と連携しながらつくっています。