2021年4月〜5月にかけて実施した「プログラミングに関する調査」で学びたい言語を調査した結果、副次的に60歳以上のエンジニアは45歳〜60歳の層に比べて学習意欲が高く、45歳以下の層と同程度の学習意欲を持つことが分かりました。
https://gmor-sys.com/2021/07/30/engineer-research/
確かにGMOリサーチのシステム部にいる廣橋さんも、学習したことを勉強会の場でよく共有してくれているけど・・どういったモチベーションで学習を続けているんだろう?
気になったので、インタビューしてきました!
<インタビュアー>
益山(右上):GMOリサーチ株式会社システム部所属。技術広報もうすぐ3年目、通称ちはっぴー!主な仕事内容は、開発ブログの運営やSNSの更新、インタビュー記事の執筆など。鹿児島県霧島市出身。食欲の秋って言い訳しようとしたら、寒すぎてこれはもう冬ですね。
<インタビュイー>
廣橋(写真左):GMOリサーチ株式会社 ITセキュリティ&品質管理部所属。主な業務は、情報セキュリティの維持/強化です。業務終了後は、結構、Kaggleのコンペに参加しています。Kaggle Expert(2021年10月時点のランク : 302位)
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--今日はよろしくお願いいたします。と・・ところで、その飛んでいる鳥は一体何者ですか・・?
廣橋:ああ、これは「FlappyBirdゲーム」っていう有名なレトロゲームを、土管にぶつからないように強化学習させたものをキャプチャして、背景にして使っている感じです。
--なるほど。廣橋さんの背景はよく変わるので、どこから持ってきているのか前から気になっていたんです!1つ教えてもらえて嬉しいです(笑)
それでは本題に入らせていただきますね!
GMOリサーチではITセキュリティチームに所属、最近はISMS取得を担当
--廣橋さんは今、GMOリサーチ何年目ですか?
廣橋:GMOリサーチは7年か8年目くらいだと思います。以前からマーケティング系の事業に興味があったので、ずっと務めていた会社を定年退職して、即日、GMOリサーチに入社しました。
--入社当時からこれまで、どんな仕事をされてきましたか?
廣橋:初めはインフラをやっていて、データセンターにおいてあったサーバーをクラウドに移行し、一部は別のデータセンターに移行するっていう作業が大きかったです。開発メンバーは、ほぼ全員が関わる必要があり、サーバの数が多かったのですごく大変でした。
今はITセキュリティ&品質管理部にいて、セキュリティ関連のことをやっています。最近だとISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得などを、他のメンバーと一緒に進めました。
応用物理学専攻から電機メーカー、そしてGMOリサーチヘ
--私、2年間一緒に働いているはずなのに、廣橋さんの過去を全然知らないことに気が付きました。よかったら、これまで何をされてきたのか教えてください!
廣橋:何から話せばいいんでしょう(笑)とりあえず大学で言うと、応用物理学を専攻していました。当時は情報工学なんてものはあまりなくて、コンピュータは物理学を応用した機械という位置付けでした。ソフトウェアもありましたけど、紙テープとか使ってて・・。
--紙テープ?
廣橋:紙テープに、文字コードに対応した穴をパチパチ開けまして。そちらをコンピュータに読み込ませて、計算してもらっていました。もちろんもう少しちゃんとしたコンピュータもあったんですけどね。
--教科書で習ったみたいなやつだ!大学卒業後はどうされたんですか?
廣橋:大手の電機会社に就職しました。と言っても、私はコンピュータがやりたくて入ったので、同級生や教授からは「コンピュータなんてただの算盤じゃん」、「モノ好きなやつ」ってバカにされてましたね。
--え、当時はそんな扱いだったんだ・・!じゃあどうしてコンピュータ関連の仕事に就こうと思ったんですか?
廣橋:高校が理数科で、そこにコンピュータが置いてあって。本当に簡単なプログラムしか書けなかったけど、当時からコンピュータを動かすことに興味があったんです。数学が好きだったからかもしれないですねえ。
--なるほど。コンピュータが出始めた頃から興味を持っていたんですね。
電機メーカーではコンピュータ以外の仕事に関わることも
--新卒で入社した会社ではどんなお仕事をされていたのでしょうか?
廣橋:定年までいたので、かなり色々やりましたよ。入社してしばらくは、汎用コンピュータのOSの研究開発をしていました。その後は、UNIXワークステーションやアプライアンスの開発やったり、情報セキュリティのソフト開発やったり、かな漢字の変換ソフトを作ったり、携帯電話OSやったり・・他にも色々。途中からはマネージャー的な役割だったので、自分で手を動かすって感じではなかったですけど。
--その中だと何が1番楽しかったですか?
廣橋:やっぱりコンピュータがやりたくて入社したので、最初に汎用コンピュータのOS作ってた時が1番楽しかったですねえ・・。
あとは一時期「いいものを外から買ってきて、自分の会社を通して売る」商社的な働きをしていたことがあって、その時は裁量が大きくてすごく楽しかったです。良い!と思う製品を見つけてきて、交渉して、値付けして売るっていうプロセスをほぼ独断で決行できたので。
基本的にマネージャーになってからは残業ばかりで苦しかった記憶がほとんどですけど・・(笑)
プライベートでは、趣味で始めた「Kaggle」でエキスパートランクに!
--前の職場からGMOリサーチに転職してきて、何か変わったことはありますか?
廣橋:前職の時は仕事以外の時間は中々取れなかったけど、今は、業務終了後、趣味でマシンラーニングの勉強をしたり、kaggleを触ったりしています。
--kaggle!以前システム研修(※https://gmor-sys.com/2020/08/19/system-training2/)でも紹介されてましたね。
廣橋:そうですね。kaggleは、色々な機械学習に関するお題が用意されていて、そのお題を解くコードの優秀さを競うようなサイトです。企業がスポンサーで出しているお題は賞金総額1000万とかのものもたくさんあって、1番高額なものだと1億円のものも見たことがあるのですが・・。
ほぼ毎日1時間くらいやり続けていたら、kaggleエキスパートまでランクが上がって、ついに世界ランク310位になりました。多分日本人の中だと、30位以内くらいじゃないかと。
--めちゃくちゃすごい。kaggleや機械学習には元から興味があったのでしょうか?
廣橋:確か、有名なゲームプラットフォーム会社でやってるみたいな話を聞いて興味を持ちました。今とはやってる内容がかなり違いますけど、機械学習とか人工知能的なことには学生時代から興味がありました。当時は、高性能なコンピュータが自由に使えないと難しかったですが、今は、コンピュータの性能向上のおかげで、個人のPCやKaggleのようなクラウドで、機械学習をやってみることができるようになったので、世の中進歩したなーと思いますねえ。
今後の目標はkaggleで更に高みを目指し、マスターへ
--最後に、今後の目標があれば教えてください!
廣橋:今は早くkaggleマスター(エキスパートの上のランク)になりたいです。ハードル高いですけど、さらに上にグランドマスターも控えているので頑張りたいです!