―ユーザー起点で“モダンなFW開発”を楽しむチームのリアル
NatureのIoT製品「Nature Remo」や「Nature Remo E」を支える、ファームウェアエンジニアたち。
今回はファームチームのメンバーに集まってもらい、自己紹介からやりがい、チームの雰囲気までざっくばらんに話してもらいました。
目次
- 自己紹介
- Natureを選んだ理由
- やりがいを感じたプロジェクト
- 開発で大事にしていること
- Natureならではの開発スタイル
- 成長の機会
- チームの雰囲気
- 働きやすさ
- これから一緒に働く人へ
- おわりに
自己紹介
――まずは簡単に自己紹介をお願いします。中林さんから。
中林(写真左):大学ではCPUやハードを研究していました。ただ就職の時には「日本の半導体はもう厳しい」と思って(笑)、ソフトウェアの低レイヤーに進みました。組み込みエンジニアとしてキャリアをスタートし、Natureに入って5年。Nature RemoやRemo Eのファームを担当しています。
井田(写真中央):私も大学院ではCPUアーキテクチャ系の研究室だったので似た経歴ですね。新卒では産業用装置メーカーでワイヤーボンディング装置のファームや検査ツールを書いていました。その後FPGAの受託開発を経てNatureに入社して3年。Nature RemoやRemo Eのファーム開発のほか、Remo生産時の検査用プログラムの開発やメンテナンスも担当しています。
田井(写真右):僕は建築からロボット研究に進み、電気メーカーでカメラの開発に関わった後、エンタメやクリエイティブ系の会社を経てNatureに入社しました。Natureには3年前に入社して、今はファーム中心にいろんな人と一緒にサービスを作っています。
――ありがとうございます!
Natureを選んだ理由
――Natureへの入社の決め手や、印象に残ったことを教えてください。
井田:当時は受託開発の企業に勤めていた、「自社プロダクトを作りたい」という気持ちが強かったんです。ちょうど中林さんから誘いを受けて、「C向けのIoTならハードも含めて触れそうだな」と思って業務委託から始めました。実際に働いてみて雰囲気もよく、働きやすかったので、そのまま正社員になりました。
田井:僕は最初、Rustがきっかけでした(笑)。でも決め手になったのは、情報がオープンに共有されている仕組みです。そこに惹かれて入社を決めました。
中林:僕は「小さな会社が大きくなっていく過程を経験したい」と思っていました。当時はSWEが4名程度の組織だったんですが、そんな規模で何十万台も売れるデバイスを作っているのがすごいなと。同時に将来性を強く感じて、入社を決めました。
――皆さん、それぞれ違うきっかけで面白いですね!
ファームウェアエンジニア 中林
やりがいを感じたプロジェクト
――早速ですが、仕事や技術のお話しについて聞かせてください。ファームエンジニアとして関わった中で、一番やりがいを感じたプロジェクトは何ですか?
中林:機器拡張マクロの開発プロジェクトです。これは、NatureRemoシリーズでBLE接続できる機器を増やそうという趣旨で始まったプロジェクトで、ファーム機能が一番の中心となってプロジェクトを推進しました。最終的な広報・プレスリリースやユーザーコミュニティを作ってテスター募集することまで経験しました。3ヶ月位でSESAME botやSESAME5との連携機能を作ったときはすごいスピード感でしたね。大変ではありましたが、開発以外も色々と経験できて楽しかったです。ただ、バグが発見されて、BFCM (Black Friday, Cyber Monday)にギリギリ間に合わなかったのは悔しかったです(笑)。苦い思い出も含めてやりがいがありました。
井田:私はNature Remo Lapisの開発です。生産時の検査プログラム、Matterの認証試験ですね。認証試験を通らないと量産に進めないので、量産前に認証試験を完了しなければなりません。認証試験自体は順調でしたが、Matterの規格団体とのやり取りが想定以上に時間がかかって…スケジュールギリギリでなんとか通過できました。私自身、認証試験を担当するのが初めてだったので、製品って、売るために必要な工程がたくさんあるんだと実感しました。ちなみに、Prime Dayには間に合いました!(笑)
田井:「Nature Remo nano」の開発は一とても大変でしたがやりがいもあるプロジェクトでした。 完全新規のハードプロダクトを、わずか6ヶ月で形にするというかなりハードなプロジェクトで。(笑)
しかも商品としては世界初のMatter対応。さらに「できるだけ安く」という制約があったので、性能が控えめなマイコンにプログラムを詰め込まなきゃいけなくて、本当にギリギリ。サーバーやアプリとの連携も慣れていない中で、整合性を取りながら進めるのが大変でした。
知らないことだらけなので、一つひとつブレイクダウンしながら取り組んでいたら、進むごとに「これも必要だ!」とやることがどんどん増えていって…。それを短期間で全部片付けなきゃいけなかったんです。
工場周りも含め、社内のいろんな部署に協力してもらいながら走りきって、なんとか6ヶ月で新しいハードを世に出ることができました。我ながら、本当によく間に合ったと思います。Prime Dayにもしっかり間に合いました!(笑)
――ハードシングスを乗り越えて、皆さんスケジュール内でやり切ったのは素晴らしいですね!
石のようなデザインが特徴の「Nature Remo Lapis」。2024年度グッドデザイン賞を受賞
開発で大事にしていること
――開発の中で大事にしていること、心がけていることについて教えてください。
中林:Natureに入ってから学ぶことが本当に多くて、特にCTOの大塚さんの影響を強く受けています。そこで心がけるようになったのは「すぐに『できない』と言わない」ということ。
今までも考えなしに「できない」と言っていたわけじゃないんですけど(笑)、Natureに入ってからはもっと視野を広げて考えるようになりましたね。例えば、リソースやスコープの調整範囲を広げてみるとか、前提条件を少し変えてみることで「できる方法」を探すようになりました。
井田:私は「1ヶ月後の自分がちゃんとメンテできるか」を常に意識してコードを書いています(笑)。
田井:「こういう機能が欲しい」と言われた時に、そのまま作るだけじゃなくて「もっといい方法はないか?」と考えるようにしています。加えて「こういう視点でやったらどうですか?」といった提案も恐れずに伝えるように心がけていますね。
――どれも大事なポイントですね!
Natureならではの開発スタイル
――Natureならではの開発秘話や進め方はありますか?特徴などあれば教えてください。
田井:大企業の開発と比べると、どのチームとも距離が近いことですね。CSやサーバー、アプリのエンジニア、デザイナーなどとすごく密に連携できる。プロダクトって色んな職種の人と協力しないと作れないので、その距離感の近さが楽しいところだと思います。
中林:そうそう。プロダクトを作るとなったら、必要な人がプロジェクトにすぐ入って、その場でどんどん決めていけるのがやりやすいですよね。
井田:人数が少ない分、柔軟に動けるのも特徴です。例えば、ハード側で人手が足りない時に、少し手伝うこともあります。ファームエンジニアもハードをちょっと触れる方がいいと思うので、スキル領域をオーバーラップして携われるのはすごく良い部分ですね。
――確かに、井田さんがハード側を手伝っているのを見たことがあります!(笑)
中林:あと、CSとの連携では、直接ユーザーさんとのやりとりを見れたり、解決の声が聞こえるのが嬉しいです。FBちゃんともらえてやる気が出ますね。
ファームウェアエンジニア 井田
成長の機会
――入社してから新しく挑戦できるようになったことや、スキルアップできたことはありますか?
中林:Natureに入ってから「プロダクトを作れるようになった」と実感していますね。最初の「何を作るか」を決めるところから、製品を出した後にCSと連携して改善していくところまで。開発だけじゃなく、その前後のプロセスも含めて関わることができるので、自分のできることが一気に広がった感覚があります。
井田:私は、Matterなどの新しい規格にまだ世間が触れていない段階で関わったり、認証試験を経験できたのが大きかったです。その経験を活かして、最近ではセミナーでお話しする機会もいただけて。自分の成長を実感できる瞬間でしたね。
田井:僕にとっては、Natureが初めてのSWEとしての環境なので、ファームウェアはもちろんのこと、バックエンドやツール開発まで幅広く大きな成長機会がありました。例えば、バックエンドに Pull Request を投げたり、デバイスの異常な再起動のログを収集してレポートする仕組みを開発したり…。
いろんなところに手を伸ばせるので、「新しいことに挑戦できる環境だな」と日々感じています。
――Natureでできることが広がっているのはいいことですね!チームとして、最近挑戦したことはありますか?
中林:最近「試作RTA」という企画をやってみました。ファームウェアチームとして開発の谷間(作業が一旦落ち着くタイミング)があったんですが、「この期間ただ遊んでいるのは会社としてももったいないな」と思って。そこで、何かしら手を動かせるような企画を考えたんです。
内容としては「Natureでまだ作っていないプロトタイプを、自分で期限を決めて完成させよう!」というもの。
結局、本業の作業が途中から発生してしまい、プロトタイプまで手が回らない人も多くて…正直そこまで盛り上がらずに終わっちゃいました。(笑)
でも試み自体は面白かったと思いますし、こうした“遊び心”を取り入れながら働ける仕組みは、今後も考えていきたいなと思っています。
――めちゃくちゃいい取り組みですね!チームの雰囲気の良さが伺えます。
チームの雰囲気
――チームの雰囲気やコミュニケーションで特徴的だと思うことは何ですか?
田井:良いことも悪いことも、相談ごとも、気にせず気軽に聞けるチームだと思います。変に気を遣わずに話せるので、安心感がありますね。
中林:Nature全体がオープンなコミュニケーション文化だと思うんですが、その中でもファームチームが一番オープンなんじゃないかって勝手に思っています(笑)。良いことも失敗も含めて全部オープンに共有されるので、誰が今どういう状況なのかがちゃんと見えるんですよ。
もちろんミスもオープンになるので、ちょっと恥ずかしい時もあるんですけど(笑)、それも含めてお互いのやりとりになっている。そういう意味でも、一番オープンなチームだと思っています。
ファームウェアエンジニア 田井
――いいですね!では、プロジェクトチーム内のコミュニケーションや雰囲気はどうですか?
中林:Natureの開発の特徴にもつながりますが、ハードウェアを作るときに発売までに必要な人が全員チームにいるんです。だから色んな職種の人と一緒に働くことになって、お互いのやっていることを自然と尊重できるんですよね。
よくある話だと、ファームウェアってハードウェアの不具合を押し付けられがちだったりするんです。でもNatureでは基本的にそういうことが起こらない。
「じゃあこの部分はファームでやろうか」「ここはハードでやろうか」って、建設的に会話して解決していく文化が根付いているんです。職種ごとに閉じることなく、お互いを尊重し合えるのがNatureらしさかなと思います。
――違う役割の人が建設的な会話で解決していくというのはとても良い文化ですよね。
働きやすさ
――日々の働き方の中で『ここがNatureならではだな』と思うポイントはありますか?
井田:リモートワークが柔軟にできるのはありがたいですね。情報もオープンなので、自分の担当外のことでも状況がわかる。だから誰かが休んでも自然とフォローし合えるんです。これって結構大きなポイントだと思います。
中林:そうそう。あと代表との距離が近いのも特徴ですね。建設的な会話を通じて物事を前に進める文化が根付いているのは、Natureならでは。働きやすいなって実感します。
田井:僕はシンプルに「いい人が多い」ってところですね(笑)。文化的な面でいうと、財務や取締役会レベルの情報までオープンなのはすごく珍しいと思います。制度的な面では、小さい子供がいるのでフルフレックス制度が本当に助かっています。
――たしかに、情報オープンは心強いですよね!フルフレックスやリモートワーク制度も、みんな上手に活用していますよね!
これから一緒に働く人へ
――最後に、今後ジョインする方へのメッセージをお願いします。
中林:シンプルに言うと、少人数でハードウェアを全部作るのってすごく楽しいんですよ。これを楽しめる人は大歓迎ですし、きっと仕事を楽しめると思います。あと「こういうふうに作りたい」「この技術を使って役立てたい」といった“やりたいこと”がある人とは、ぜひ一緒にやりたいですね。
井田:IoT向けのファームウェアって、リソースが限られた中でそこそこ高機能を求められるんです。だからファームウェアの立ち位置を考えて、効率的かつメンテしやすい仕組みをつくるのが好きな人は向いていると思います。あとはログを読んでデバッグするのが好きな人も!(笑)
田井:僕は、会社全体として色んな面でおすすめできる会社だと感じています。ファームウェアという意味では、かなりモダンな開発ができる環境です。なので、そういう開発に挑戦してみたい方にはぜひおすすめです。
――ありがとうございました!
おわりに
Natureのファームウェアチームは、ただコードを書くのではなくモノづくりを楽しみながら、ユーザー体験を軸にプロダクトを作り上げています。
「モダンな環境で挑戦したい」「ユーザーの声を直接感じたい」「技術力を社会に役立てたい」――そんな人にとって、Natureは最高のフィールドです。
現在、ファームウェアエンジニアを募集中です!
Natureのミッションに共感し、少人数でハードからソフトまで幅広く携わりたい方、モダンな開発環境で成長したい方は、ぜひ一緒に挑戦しましょう!