「Javaを学んで、システムを作れるようになろう」
そう言うのは簡単ですが、現場で本当に求められる力は、実はコードの書き方だけではありません。
当社の入社後2ヶ月間は、正直に言って「濃密」です。
今回は、私たちが試行錯誤しながら作り上げてきた研修制度の裏側と、そこに込めた想いをお話しします。
■ 外部委託、社長の直接指導……「理想」を追い求めた歴史
今の研修体制は、最初から整っていたわけではありません。
かつてはグループ会社に研修を委託していた時期もありました。しかし、「より現場に近い感覚を伝えたい」という想いから、自社内での育成に切り替えたという背景があります。
現場のエンジニアが業務の傍らで必死に教えたり、時には社長自らが直接指導に当たる……なんていう泥臭い時期もありました。
当時は今ほど資料も整っていませんでした。でも、その「足りなさ」があったからこそ、研修生には「自分で調べる力」や「核心を突く質問力」が自然と身についたという側面もあります。
そんな試行錯誤を経て、現在は「研修専任担当(サポーター)」を置き、対面でじっくり背中を押せる体制へと進化しました。
■ Javaはあくまで「手段」。目的はプロの「思考回路」を作る点にある
当社のカリキュラムは、書籍『やさしいJava』をベースにした基本編から始まり、後半はWebアプリ開発といった応用編へと進みます。
「実際の業務はJavaだけじゃないのに、なぜJavaにこだわるのか?」
そう聞かれることもあります。私たちの答えは明確です。
バックエンドの主流であるJavaを深く学ぶことで、システム開発の全工程と成果物のつながりを、骨太に理解してほしいからです。
私たちの研修では、ただコードを書くだけでなく、以下のような「実務のリアル」をまるごと経験してもらいます。
一連の工程を経験: 仕様書から「求められる結果」を読み解き、設計書作成から実装、単体テストまでを経験します。※設計書やテストは案件によって異なるため、自分が作成したものに対してサポーターが個別にフィードバックを行います。
現場ツールの使いこなし: 実装だけでなく、RedmineやGitなど、実際の業務で使用するさまざまなツールに触れながら、実務のイメージを掴んでいきます。
処理の流れを頭の中で組み立て、形にする。これらは、どの言語を使うプロジェクトに行っても通用する「エンジニアの地力」になります。
■ 技術だけじゃない。「社会人としての基本」も並行して磨く
この2ヶ月間、ずっと画面に向かってコードを書いているわけではありません。期間中には約3日間の「新入社員研修」も組み込まれています。
・笑顔・話し方研修
・ビジネスマナー研修
・開発の基礎知識
「エンジニアになぜ笑顔やマナーが必要なの?」と思うかもしれません。
しかし、現場で「信頼されるエンジニア」になるためには、技術以前に「人としての基本」が不可欠です。
私たちは、技術とマナーの両輪を揃えて現場に送り出すことにこだわっています。
■ 「3日間、手が止まる」ことを見越したスケジュール管理
ここが、当社の研修の面白い(そして少し厳しい)ところです。
研修生は、この「3日間のビジネス研修による不在」も計算に入れた上で、最初にJava課題の完了までのスケジュールを自ら立てます。
「今の進捗はオンスケ(予定通り)か?」
「遅れているなら、どこで巻き返すのか?」
毎日、自分の進捗と向き合い、管理する。これは実際の開発プロジェクトと全く同じサイクルです。
たとえ研修であっても、「納期意識」と「進捗の可視化」を徹底する。
この習慣こそが、現場に出た時に自分を助ける最強の武器になると信じているからです。
■ 2ヶ月後に、自信を持って「現場」へ送り出したい
私たちが研修のゴールに設定しているのは、スキルの習得だけではありません。
・適切な「報連相」ができるか。
・相手の時間を奪わない「質問の仕方」を覚えたか。
実務で誰もがぶつかるこの壁を乗り越えられるよう、研修中からサポーターが丁寧に指導します。
技術力以上に、こうしたソフトスキルこそが現場での信頼を左右するからです。
また、「2ヶ月以内にすべてのレビューを完了させる」というルールは、プロとしての「期限を守る責任感」を養う場でもあります。
■ 最後に
今の研修体制は、歴代の先輩たちの「もっとこうすれば良かった」という実感を詰め込んだ結晶です。
「手取り足取り教えてもらえる」という受動的な環境ではありません。ですが、「本気で自走できるエンジニアになりたい」と願う人には、どこよりも濃い2ヶ月間を約束します。
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