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GIGではこのたび、株式会社タイミーさまのオウンドメディア『タイミーラボ』のサイト設計から実装、またコンテンツ制作を支援させていただきました。
社内でもサイトの方向性が決まりきっていない中、いかに “タイミーらしさ” をデザインやコンテンツで求めていくかが重要だった今回のプロジェクト。
タイミーにて執行役員を務める石橋さまは「発注者とベンダーという関係ではなく、同じパートナーとして伴走していただけたのが本当に嬉しかった」と語ります。
そこで今回、タイミー 石橋さま、神田さま、齋藤さま、また本プロジェクトを担当したGIGディレクター藤原、デザイナー今西、エンジニア福田、そしてコンテンツ領域を担当した神藤を交え、プロジェクトを振り返っていきます。
メディア制作・運営のパートナーを探していた。フルリモートでも安心感のあるプロジェクト進行だった
GIG藤原:
あらためて、今回御社のオウンドメディアである『タイミーラボ』を立ち上げるに至った背景を教えていただけますか?
石橋:
まず弊社のサービスであるタイミーは、最短1時間からスキマ時間に働けるというアルバイトのマッチングアプリで、これまでの求人サービスや派遣と違った新しいサービスなんですね。
そのため、働き手の方や企業、さらにはメディアや官公庁など、様々なステークホルダーがいる中で、タイミーを使うことのメリットであったり、タイミーの利用者はどういった人なのかというのを伝えていく必要があるものの、その伝え方に課題を感じていました。
というのも、ギグワーク(雇用契約ではなく、業務委託契約での単発の仕事の受発注)がいまは増えてきていますが、自由な働き方である一方で業務委託であるため、働き手の方が事故に遭っても自己責任であったり、残業や休憩時間の概念がなかったり、業種職種の選択肢が少なかったりといったデメリットも存在しています。
そのため、タイミーでは雇用契約であるからこそ、安心安全に働けること、様々な業種業態で働けることなどタイミーの具体的な利用イメージを発信していくべきだと思い、オウンドメディアを立ち上げようという意思決定に至りました。
ただ、オウンドメディアをやろうと決めたものの、メディア制作や運営に関して社内には素人しかいなかったんですね。そこでどこか良いパートナーはないだろうかと探していた中で、紹介いただいたのがGIGでした。
▲ タイミー 執行役員 石橋さま
GIG藤原:
最終的にGIGに依頼しようと決めていただいた理由はなにかありますか?
石橋:
じつは他にも何社か比較検討はしていたのですが、GIGは信頼する方からの紹介であったので、その方の薦めであれば安心できるなと思ったことが大きいです。
また、費用感的にも良さそうだなと思いましたし、お打ち合わせをしている中で、我々の悩みを的確に汲んでいただけたりと、とてもコミュニケーションに安心感があり、総合的にGIGに依頼しようと決めました。
GIG藤原:
今回はすべてリモートでの制作進行でしたが、いかがでしたか?
石橋:
こちら側でもサイトの方向性が固まり切れておらず、ブレストを重ねて一緒に模索していく段階からのスタートでしたので、正直「すべてをリモートでやり取りするというのは難しいのでは」と思っていたんですね。
しかし実際にプロジェクトが進んでみるとリモートでの進行に違和感はなく、むしろFigmaを使ったブレストなどは面白くて、まったく問題なく進められたなと感じています。
そして我々はメディア運営に関して素人なわけですから、我々の意見が取り入れられずにどんどん進められてしまったらどうしようとは思っていたのですが、その都度丁寧に我々側に確認を取ってくださったりと、とても安心できたプロジェクト進行でした。
GIG今西:
逆にリモートだからこそ、みなさんのご自宅の部屋の中が見えたりして、親近感が湧いたりもしましたよね。とても気持ちのよいコミュニケーションを取ってくださったなと感じています。
発注者、ベンダーという関係値ではなく、パートナーとしての当事者意識があったからこそ建設的な議論ができた
GIG今西:
プロジェクトがスタートした段階では、まだロゴもFIXしていない状況でしたね。そのため、 “タイミーらしさ” を追求する上で、大事にされているキーワードを出していただいたり、どういった意図でロゴを制作しているのか、御社で作成されたドキュメントも共有いただきつつ進めていきました。
中でも神田さんがデザイナーということもあり、比較的抽象度が高い内容についても明確に言語化していただけたのが、とてもやりやすかったです。
神田:
ロゴを一番はじめにお渡ししましたが、そのタイミングではまだメディアのネーミングも決められていませんでしたね。
また、普通であればコンバージョンなどの目的に対してメディアを設計していくと思うのですが、今回私たちのメディアのミッションでは「ポジティブな世論形成」というのを掲げていたため、サービスの色を出しつつもタイミー感を出しすぎずにしたいという、他の企業とは違うオーダーだったと思います。
しかし、ロゴを起点にいろいろと解釈していただき、今西さんから参考にあるメディアをマトリクスにしてまとめて整理いただいたりと、軸足をブラさずにデザインを進めていただけたことで、認識合わせのための時間がぎゅっと短縮できたのはよかったと感じています。
▲ タイミー 神田さま
GIG藤原:
サービスのオウンドメディアですと、通常はアプリのDLなどサービスのコンバージョンをKPIにしたりしますが、今回は「ポジティブな世論形成」というミッションに対してどういった数値を追っていくかというのは、しっかりと議論させていただきましたね。
また、メディアのコンセプトをいかに伝えるかということでアバウトページの内容を深く吟味したり、ミッションに対してコンテンツのランキング機能は必要なのかなどを議論させていただきましたが、明確なミッションがあったからこそ建設的な議論が進められたなと思っています。
今回GIGのオリジナルCMSである『LeadGrid』を導入させていただきましたが、実際に使われてみていかがですか?
齋藤:
非常に入力しやすいので助かっています。説明がなくても、誰もが直感的に操作できるCMSで、これまでWordPressなどを触ったことがある人もない人も使いやすく、スムーズなコンテンツ更新ができています。
GIG福田:
私の方ではLeadGridの開発を担当させていただいてますが、「WordPressではこれができるのに、LeadGridではできないのか」など率直にいろいろとご質問いただけたことは本当によかったなと感じています。
また、ローンチ後も機能の要望を都度いただけるため、とても参考になっていますし、ご質問いただけたからこそ、こういった使い方ができますといった提案もできました。
GIG神藤:
コンテンツ領域ではキーワード設計から担当させていただきました。そして、いただいた企画案に対しても、そのまま制作するのではなく、どうすればタイミーらしさを出せるかと考えながら進めさせていただきましたが、コンテンツ制作についてはいかがでしたか?
齋藤:
こちらからも「もっとタイミーらしさを出したい」などのフィードバックをさせていただいたりしていましたが、そもそもでタイミーらしさとは?みたいなところがGIGにとって難しかったと思うんですね。
しかし、GIGは発注者とベンダーといった関係値ではなく、同じパートナーとして進めていただけたなと感じていて。実際、神藤さんには記事にも出ていただきましたね(笑)。
そういった当事者意識を持って取り組んでいただけたからこそ、よい議論ができたなと思っています。
▲ タイミー 齋藤さま
神田:
ペルソナも大分類すれば、すでにタイミーを使っている人とギグワークの存在すら知らない人という属性の違うペルソナがいて、両方のペルソナを同じサイト内で扱う必要がありました。
そのためコンテンツもサイト構成も、まったく同じ導線を辿ることがない2つの相反するペルソナに対して、タグの出し分けであったり、カテゴライズの粒度をうまく調整したりと、適切にコントロールしているサイトになったのは、よかったなと思っています。
石橋:
そもそものペルソナ設計においても、幅広いユーザー層に対してどこにフォーカスすればいいのか我々も悩んでいたところだったため、一緒になって考えていただけたのは本当にありがたかったですね。
神田:
あと僕の中で印象的だったのが、アイキャッチです。当時はタイミーラボではなく、ギグラボという名称でしたが、アイキャッチにロゴを置くのではなく、ギグラボの濁点をあしらいとして使っていただいたんですね。
それが、とてもシンプルな方法でありながらサイトの個性を表現していて、高度な技術だなと。一番いい方法だなと思いましたし、デザインチームで盛り上がっていました。
▲ 写真左:GIG藤原、写真右:GIG今西
GIG今西:
そう言っていただけて嬉しいです。本当に日々のコミュニケーションでも、僕らのモチベーションが上がるようなコミュニケーションを取っていただけて、節々に嬉しく思うことが多々ありました。
建設的な議論ができたのも、そういったコミュニケーションがあったからこそだなと感じています。
またお客様側にデザイナーの方がいる場合、やりづらさを感じるケースもあります。しかし今回は逆で、デザイナー同士だからこそ、ある意味ハイコンテクストなコミュニケーションがとれたので、すぐに共通理解を得られたのはよかったなと思っています。
約5ヶ月でPVは9倍へと成長。新入社員研修でも活用するなど、メディアの存在が重要なものとなっている
GIG藤原:
メディアサイトリリース後、社内外からの反響はいかがでしたか?
石橋:
弊社では自社サービスが好きな社員が多いのですが、その理由というのが「ユーザーのみなさんがタイミーを使って喜んでくれている」という実感を持てているからなんですね。今回、記事を通じてそういったタイミーの利用者の声が如実に言語化されたのでみんな喜んでいます。
また、新入社員研修ではオウンドメディアを読み込む時間を設けるほど、社内ではとても大事なメディアになっています。
そして財務省の方から確定申告の記事に対して「わかりやすくていいですね」といったコメントをいただいたり、ステークホルダーの方々から見てますというコメントも多く、社内外から嬉しい反響をいただいているなという印象です。
齋藤:
取材依頼の際も、他の記事を見ていただいて「この記事いいですね」といったコメントをいただけたりするので、本当によかったなと思っています。
そしてリリースから約5ヶ月でPV数が9倍まで伸びていて、神藤さんが出演されている記事も「タイミーラボ 使い方」といったキーワードでSEO1位になっていたりと、特にSEOからの流入が伸びているんですね。想定していたよりも早い伸び具合で成長しています。
GIG藤原:
あらためて、GIGに依頼してよかったなと思えることがあれば教えて下さい。
石橋:
齋藤からもありましたが、発注者とベンダーという関係ではなく、同じパートナーとして伴走していただけたのが本当に嬉しかったです。特に弊社はまだベンチャーということもあり、とにかく早くPDCAを回していくため、そうしたスピード感を維持しつつ、メディアとしてのクオリティを担保できるのかという不安もありました。
しかし、我々の指示に対してただ受けるのではなく、いろいろとご提案いただけたりと、同じゴールに向かって進むパートナーとして気持ちよく進めさせていただいたなと感じています。
GIG神藤:
パートナー関係を持って進められたのは、タイミーのみなさんが本気でタイミーラボを良くしていきたいという意識があったからこそだと思っています。
コンテンツ制作に関しても企業によっては完全に丸投げで進める案件もありますが、今回は「この部分はもっとタイミーらしさを出したい」など、常にタイミーを良くしていきたいという気持ちでのフィードバックをいただけて、私自身も気づくことが多く、成長に繋がるようなプロジェクトでした。
GIG福田:
サイト制作というのは、リリースがゴールになってしまい、運用が止まってしまうケースもあります。しかし、サイトのリリースが本当のはじまりで、コンテンツをつくり続けてユーザーに届けていくということが重要です。
そういったメディア運用を簡単にできるようにと我々もLeadGridを開発しているわけですが、タイミーのみなさんはLeadGridを使う気満々でいてくださり、実際に活用いただいてフィードバックをいただけたりするのは本当に嬉しく思っています。
今後タイミーラボがどう進化していくのか楽しみです。あらためて、今回はありがとうございました!