皆さま、こんにちは。CSRチーム「むすぶCycle」のタンズィドです。
私たち株式会社ゲットイットは、リユースITハードウェア事業を通じて「サステナブルな社会」「共に成長する社会」を目指しています。今年3月、このブログでバングラデシュの新しいCSR活動「ボートスクール」プロジェクトの始動をご報告しました。雨季のたびに増水で学校への道を絶たれてしまう、クリグラム県のチャル(川の中洲)地域の子どもたちに、「学校のほうから会いに行く」ための移動式スクールボートをつくる——そんなプロジェクトです。
本日は、その最初の進捗報告をお届けします。プロジェクトはもう、紙の上の計画ではありません。協定は締結され、寄付金は現地に届き、そして今まさに、クリグラムの川辺でボートの建造が進んでいます。
協定の締結と、ご支援のお届け
今年前半の最初の一歩は、パートナーシップを正式なかたちにし、資金をお届けすることでした。
現地NGO法人であるHMBD Foundationとともに、プロジェクト全体を定めた基本合意書(MOU)を作成し、締結しました。対象地域であるロウマリ・チルマリの2郡、2フェーズ構成のプロジェクト設計、現地からの定期報告、そして私たち自身の目で現場を確かめるための視察についても、きちんと盛り込んでいます。この文書づくりには、あえてじっくり時間をかけました。このスクールが、地域の方々に長く頼りにしていただける存在であってほしいからです。
協定の締結を経て、3月に寄付金を送金しました。ゲットイットからバングラデシュチームのメンバーの手を通じて、HMBD Foundationへ。この瞬間から、プロジェクトの舞台は東京から川辺へと移りました。
建設が始まりました:現地からの便り
それ以来、現地からは毎月フィールドレポートが届いており、その一通一通が、ボートを少しずつ現実に近づけてくれています。
6月 — 船大工との契約が完了し、船体用の木材を発注しました。設計は、一度に30〜40名の子どもたちが学べる、教室として一から建造する専用ボートです。
7月 — 建設を現地で率いる専任のプロジェクトマネージャーが着任しました。並行してデザインワークも始動。船体の外観レイアウト、配色、安全標識、そして授業が行われる日よけの屋根——このデザイン・ブランディングは、ゲットイットとHMBDが肩を並べて一緒につくり上げている、両者の共同作業です。
8月 — 木材の調達と加工が本格化し、現場監督がチームに加わりました。そして建設と並行して、素敵なことが起こりました。チームがロウマリとチルマリの地域を訪ね、地元のご家族や子どもたちに「あなたたちのための学校が、いまつくられていますよ」と伝え始めたのです。
二度、読み返した報告
8月のレポートが届いたとき、何度も読み返してしまった一行があります。チームが地元の子どもたちに、ボートスクールのことを話し始めた——という知らせです。
その瞬間まで、このプロジェクトは東京の会議室と、書類と、私たちの議論の中にありました。けれど今、ブラマプトラ川のほとりのどこかに、「自分たちのところに学校が来る」と知っている子どもたちがいます。これまでは水位が上がり、教室が消えていくのをただ見ているしかなかった子どもたちが、今は川を眺めながら、楽しみに待てるものを持っているのです。
最初の授業が始まる前から、私たちの支援にはもう意味が生まれ始めている——そう強く感じました。
これからの予定
これからの数か月は、お伝えしたいニュースが続々と生まれる季節になります。
- 10月〜11月上旬:ボートの建造が続き、10月末〜11月上旬の完成を予定しています。完成後は安全・品質チェックを実施します。
- 並行して:ビジュアルデザインとブランディングの制作が、まさに今進行中です。ここはゲットイットが直接手を動かしているパートでもあります。船体の外観デザイン、配色、ロゴの配置、標識類——完成したボートには、両パートナーの想いを込めた姿をまとわせます。
- 11月:船体完成後、装飾とブランディングを施工。続いて机や椅子などの家具、そして電源・プロジェクター・最初の学習用デバイスといった基本設備を搭載します。日々の運営を担うスーパーバイザーと船頭も契約します。
- 11月〜12月:地域で生徒の募集・登録が始まり、最初の入学者たちが確定します。
- 12月:パイロット授業が開講。ボートスクールでの、史上初めての授業です。
なお、本格的なITラーニングセンター(デジタルスキル授業のためのコンピューター設備)はフェーズ2で整備します。まずは、確実に浮かぶ船と、確実に回る教室を。一歩ずつ、です。
皆さまへ
この進捗は、二つの国にまたがる一つのチームの成果です。クリグラムで建設と地域訪問を担う現地メンバー、寄付金を確実に届けてくれたバングラデシュチームの仲間たち、そして構想の最初期からこのプロジェクトを支えてくださった社内の皆さん。あのボートの板の一枚一枚に、私たち全員の名前が刻まれています。
そして今後は、この輪をさらに広げていきたいと考えています。
次にこのブログを書くときには、完成したボートの写真をお見せできるはずです。それまで、どうか温かく見守っていてください。
これからも共に、「学びの場を、流れる水の先へ」。
「Boat School with IT Learning Center」は、株式会社ゲットイットとHMBD Foundationの共同CSRプロジェクトとして、バングラデシュ・クリグラム県ロウマリ郡およびチルマリ郡のチャル地域で活動しています。お問い合わせ:csr@get-it.ne.jp