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デザイナーを疑ってみる、自分を疑ってみる

前回担当のブログで、デザインの「想像」を「妄想」の違いについて書きました。
「妄想」にとどめてしまわないためには、「思い込み」からの脱却があるのではないか、と考えています。

デザインのための「想像」を「妄想」にとどめないために
デザインするには想像は必須であると思います。 「想像」にもいろいろありますが完成図、理想形を想像することで、プロダクトのデザインのゴールに向かって進めていきます。 UIデザインでは、ビジネスとデザイン設計のための概念のモデル化、モデル化したものを共通言語として実際に触ることのできるUIデザインにビジュアライズすることを行います。 ...
https://www.gaji.jp/blog/2022/08/31/10906/

「思い込み」から脱却するには、その状況に疑問を持つことがポイントになります。 「どうして、〜なのか?(ならないのか?)」「どうすれば、〜なのか?(ならないのか?)」など Why・How の疑問や、そもそもの「〜できているか?(できないか?)」の Yes / No の疑問で疑ってみることです。
ここできちんとした理由や根拠を示せることが、デザインに対してちゃんとした「想像」になっているということだと考えます。

デザイナーは制作に集中していると。デザイナー自身の先入観(ここも「思い込み」)や慣れの中に閉じこもってしまう罠があります。自身のデザインへの愛着もなかなか厄介です。こういったことでデザイナーは認知バイアスに陥ってしまいます。
認知バイアスに陥った「妄想」のデザイン、となってしまうと、プロダクトのためにはなりません。

「疑う」サイクル

認知バイアスから抜け出すために、デザインの成果物や疑う。
デザインのゴールになるもののコンセプトや課題に立ち返って、疑問を持ってみる。

よいデザインを作っていくためには、客観的な評価を自分自身でも持つとよいです。
疑問からの振り返り評価は、デザインの質や達成のためにデザイナーが行います。デザイナーがひとりで進めている場合、内部のレビュアーがいなくても、自分自身で振り返りの評価を行う時間を持つだけで変わると思います。

デザインをつくるのを手早く進めたい場合でも、このような時間を持つことでデザインの質はいい方向に変わるのではないでしょうか。また、そのデザインを捨てる判断をすることになったとしても、正しい疑問からの建設的な判断ができると思います。
アイデアを素早くかたちにし、正しく疑うことのサイクルを回すことで、デザインを進めます。

認知バイアスから距離を持つために、時間を決める、もしくは時間を少し空けて評価してみることは正しく疑うことにつながるはずです。デザインの過程での苦労のような感情認めても、感情には囚われないようにすると先に客観的な目線で進みやすいと思います。認知バイアスや感情の思い入れがあることは認めた上で距離を持つことが、よい「疑う」になるのではないでしょうか。 前に進む意思を持って疑うこととその軌道修正をできることが、デザインを進めることだと思います。

この文章を書いている私も難しいなと思います。根拠のない妄想を続けるのも違うし、疑い続けて足踏みしているのも違う。「エイヤ」で動かさないと進まないこともあるかもしれない。
デザインのゴールに向かって動くことを第一に、やっていくしかないのだな、と考えています。

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