1
/
5

『好きで得意なことを見つけたから、苦労を感じることなく仕事できている今がある』卒業生に聞いてみた!シリーズvol.4~株式会社才流 代表取締役 栗原康太さん

「スタートアップスタジオ」を自負しているGaiax。「起業家輩出企業」と言っているけど、実際のところどうなの?Gaiaxの卒業生たちはどんな事業をやっているの?知りたい!知りたい!というわけで、Gaiaxを卒業していったユニークな起業家の皆さんをインタビュー形式でご紹介する「卒業生に聞いてみた!」シリーズ、その頭の中見せてもらいましょーっ!!

Vol.4のゲストは 株式会社才流 代表取締役 栗原康太さん

暇すぎて始めたインターン

ー お久しぶりです!栗原さんとは同じチームだったこともありますが、ご一緒する機会はあまりなかったかな。今日はよろしくお願いします。

栗原 宜しくお願いします。

ー 栗原さんと初めて会った頃は、確か現役大学生でしたよね。

栗原 そうですね。大学1年生の3月からGaiaxでインターンを始めました。当時19才ですね。

ー 19才!インターンを始めたきっかけって何なんですか?

栗原 暇だったんですよ(笑)

ー え?暇?

栗原 ずっと部活でテニスをやっていたんですけど、大学1年の1月に怪我をしてしまって…。でも朝練の習慣で5:45には目が覚めてしまう。で、そこからやることがないんですよ。これ、やばいなって。

そんな時、友達の友達が「インターンをやっていて、忙しくて大変らしい」という話を聞いて。それはいいな、と思ったのがきっかけです。

ー 思っていたのと全然違う回答で驚きました(笑)。Gaiaxを選んだのはどうしてですか?

栗原 インターンを斡旋してくれるところの面接を受けて紹介された会社の1つがGaiaxでした。当時は「Web」「ECサイト」という言葉も知らないくらい何も分からなかったんです。Gaiaxは業務内容に「データ分析」という記載があって、それなら授業でやったことがあるので分かるかな、と思って。それと当時オフィスのあった渋谷という立地が学校からも近く、長い時間働けるというのも理由の一つです。テニスと一緒でコートに長い時間いた方が上手くなる、つまり、長い時間働いた方が上達するだろうと考えました。

ー 栗原さんといえば「BtoBマーケティング」が代名詞ですが、Gaiaxのインターンでもそういった仕事をしていたのですか?

栗原 最初は、製薬会社さんのサイトの分析レポート作成などをしていました。4ヶ月後くらいに「自社でやっているインバウンドマーケティングの外販をしよう」ということで、当時副社長だった中島さんに声を掛けていただき、4名ほどのメンバーでその事業をやることになりました。

ー お、ちょっと布石が!

栗原 「BtoBマーケティング」に関わったきっかけは、たまたま…ですね(笑)

ー「暇」をきっかけに始めたインターン。実際にやってみるとどうでしたか?

栗原 はい、確かに忙しくなりました。アルバイトの強化版みたいな感覚ではありましたけど、望んでいた通りで楽しかったです。

ー そして、そのまま4年生までGaiaxでインターンを続けて、新卒でGaiaxに入社するわけですが…

栗原 実は、Gaiaxに入社しよう!というわけでもなかったんですよね。

ー あれ?そうなんですか?

栗原 ゼミの先輩方の就職先を見ると、マッキンゼー、ゴールドマンサックス、電通…蒼々たる企業名が並んでいて、自分もそっちに行きたいな、という気持がありました。「東大まで行ってGaiaxか…」と思う部分もあって。5社くらいかな。就職活動も多少しました。

当時、採用を担当をしていた大嶋さんに就活相談をしてもらったんです。その中で自己分析を手伝ってもらっていたんですが、深掘りしていけばいくほど、Gaiaxに入るのが一番良いのではと思うようになって、楽しかったし良いかなと。結果的にGaiaxに入社しました。

ー そうだったんですね。インターンと社員になってからと違いってありましたか?

栗原 うーん、ほとんどないですね。学校に行かなくていいので、より働く時間が増えたくらいでしょうか(笑)

事業部長から一転、新規事業を立ち上げ起業へ

ー Gaiaxに入社してからも先ほどのインバウンドマーケティングの事業を?

栗原 そうですね。インバウンドマーケティングの事業部長までやって、経営会議のメンバーに声をかけていただきました。ですが1年くらいで手を引きました。

ー それはどうして?

栗原 例えば、経営会議には事業とは関係無い避難訓練の稟議なんかが上がってくることもあって、どうでも良いように感じてしまって。それから、当時25才くらいで偉そうに「承認します」みたいなセリフを吐いている自分に対して、このままだと人生終わるな…と思ってしまったんですね。

ー その後はどうしていたんですか?

栗原 新規事業を立ち上げました。今で言うところのクラウドソーシングのようなマッチングサービスです。1年くらいやっていたんですが、Gaiaxとしてはこの事業を畳むことになってしまいました。Gaiaxからは、当時会社として取り組み始めたシェアリングエコノミーの事業をやってみないか、と言われました。でも、シェアリングエコノミーや、別の事業は考えられなくて、事業譲渡という形で会社を設立して独立起業しました。

ー となると、起業は流れで…という感じですか?

栗原 そうですね。自分の中には他に選択肢がなかった。一緒に事業をやっていたメンバーと3人で2016年11月に企業とフリーランスの人材マッチングサービスをリリースしました。

ー 今の「BtoBマーケティング」と全然違う領域での起業ですね。

栗原 そうですね。実は「インバウンドマーケティング」「BtoBマーケティング」の領域は去年復活させたばかりなんですよ。

ー え!?そうなんですか?「栗原さん=BtoBマーケティングの人」のイメージ、かなり強いと思うんですが…

栗原 創業当時のマッチングサービスは2017年5月くらいにサービスを停止して、そこから食いつなぐためにBtoB向けのコンサルをやっていました。昔のお客さんや上田さん(ガイアックス代表執行役社長)も案件を紹介してくれて、これを事業として拡大してもいいな、という感触が持てました。それが去年の4月です。そこからBtoBマーケティングの情報発信を始めて、今Twitterは13,000人のフォロワーがいます。

仮説検証の結果、短期間で築いた今のポジション

ー すごい…。

栗原 まず初めにBtoBマーケティングの記事を200くらい書いて、案件が来る仕組みを作っていきました。

ー でも、誰もが情報発信できるこのご時世、あまたある記事の中かから頭一つ抜けるのってすごく難しくないですか?

栗原 そうなんです。ここで一つ自分なりの仮説を立てました。「コンテンツが話題になるには、そこにたどり着くための橋を作る必要があるのではないか」「その橋があればコンテンツは何度でも話題になるのではないか」という仮説です。そこでTwitterのフォロワー数を増やす、という活動に取り組み始めた結果、コンテンツのPV数やシェア数、Twitterのいいね数やリツイートなど…、常にコンテンツが話題に上るようになり、今のポジションがあります。

ー 仮説が検証できて、今の方向に振り切ったわけですね。

栗原 そうですね。最近はnoteでの有料コンテンツ販売など、コンテンツにお金を払うようになってきましたよね。コンサルティングや研修の事業もやっていますが、そういったノウハウやメソッドもどんどんコンテンツにして、繰り返し活用頂けるようにしていきたいと思っています。

そういう意味では、「マーケティングが好き」というよりは「コンテンツを作るのが好き」なのかもしれません。

「ブログを書きます」の一言が我がキャリアを救った

ー コンテンツを作るのが好き?

栗原 思い返してみれば、その原点はガイアックスでの出来事にあったように思います。

ー それは?

栗原  インターンで入社してからしばらく営業をやっていたのですが、本当に苦手だったんです。売れなさすぎで、さすがにこれはやばいと…。そこで上長に「ブログを書きます」と言ってみたんです。この「ブログを書きます」が我がキャリアを救ったと思っています。

ーキャリアを救った!?

栗原 はい。振り返ってみるとここが始まりだったと思っています。当時インバウンドマーケティングのブログは世の中で誰も書いていませんでした。結果、新卒2年目の22〜23の時にマーケティング業界の様々なカンファレンスに登壇するチャンスにも恵まれました。

ー いいお話いただいちゃいました(笑)

栗原 やっと自分の特技が見つかりました。そして、得意な方向に自分の仕事を寄せていくことで苦労なくやっていけるようにもなりました。

コンテンツ作りの領域に振り切ってから「土日にテニスをしに行く」と「平日に仕事をする」がフラットになってきたように感じています。好きで得意なことに特化することで圧倒的に苦労を感じることなく仕事が出来ています。

ー それは、とても幸せなことですよね。最後に、今後やってみたいことを教えて頂けますか。

栗原 社内では「メソッド」と呼んでいるのですが、より多くの人が成果を出しやすくなるコンセプトやフレームワーク、考え方のようなものをできるだけ多く開発したいです。クレイトン・クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』、ピーター・ドラッカーの著書など、読むとその人の思考や行動が変わるものってありますよね。あのような優れたメソッドを大量に生み出す会社を作りたいです。

ー 栗原さんありがとうございました。

栗原 康太(くりはら こうた)
1988年生まれ、東京大学文学部行動文化学科社会心理学専修課程卒業。2011年にIT系上場企業に入社し、BtoBマーケティング支援事業を立ち上げ。事業部長、経営会議メンバーを歴任。2016年に「才能を流通させる」をミッションに掲げ、経営者・事業責任者の想いの実現を加速させる株式会社才流を設立し、代表取締役に就任。アドテック東京などのカンファレンスでの登壇、宣伝会議・広報会議など主要業界紙での執筆、取材実績多数。 TwitterアカウントFacebookアカウント

<Gaiax卒業生栗原康太さんからのメッセージ>

好きで得意なことを見つけたから、苦労を感じることなく仕事できている今がある。


◆Gaiax スタートアップスタジオでは、毎週火曜日と木曜日にSTARTUP CAFEという事業相談会を開催しています!
⇒STARTUP CAFE

■2019/12/7~8に学生限定の事業創造プログラムを開催します!
優良なアイデアには出資可能性もあります。前回は高校生の方にもご参加いただきました。ご応募をお待ちしています!

事業開発プログラム
株式を保有した会社代表になれる!未来を創るアイディア創出&事業化プログラム
~人と人をつなげることで社会課題の解決を目指すサービスを~ 「Empowering the people to connect ~人と人をつなげる~」ことをミッションに創業し、現在はソーシャルメディアとシェアリングエコノミーに注力し、法人向け事業と一般消費者向け事業を主に展開しています。また、ソーシャルメディアの浸透によって生まれた社内外のシェアリングエコノミーサービスの投資育成に取り組んでいます。 ■ソーシャルメディアサービス事業:オウンドメディアのコンサルティングと開発・運用をはじめ、マーケティング・ブランディング・プロモーションを行うためのSNSアカウントの運用代行・コンサルティングを企業や自治体、教育機関向けに展開しています。また、子会社のEDGE株式会社では従業員満足度向上、女性活躍推進、内定者フォロー・新人研修支援に特化した社内SNS「エアリーシリーズ」を展開。 ■シェアリングサービス事業:シェアリングエコノミー領域に注力し、グループ内ではライドシェアnotteco、着地型観光サービスTABICAやミールシェアTadakuなど、CtoCのマッチングを行うシェアリングサービスの事業を運営ししています。グループ外ではシェアリングサービスを展開する優良スタートアップへの投資育成に取り組んでいます。 ------------------- ■notteco~日本最大級のライドシェア事業~ https://notteco.jp/ 「notteco」は、長距離ドライブをするドライバーが、ドライブ情報と車の空いている座席数を事前に掲載することで、同じ区間を移動したい希望者がドライブに相乗りできるサービスです。 長距離ドライブに必要な高速道路料金や燃料代を相乗りした人数で割ることで、ドライバーと相乗り希望者の双方の移動コストを節約することができます。 ■TABICA~地元の人のスミカを旅する着地型観光サービス事業~ https://tabica.jp/ 地域をよく知っている人の案内で旅をし、地元の人しか知り得ない特別な体験ができる観光サービスです。 観光名所めぐりなどの定型的なパッケージになりやすい発地型観光と比較し、旅行会社ではなく地域の人が企画する着地型観光は、地域の文化や自然に根ざした体験を楽しむことができます。 ■Tadaku~外国人が教える家庭料理教室~ https://www.tadaku.com/ 外国人先生の自宅で、出身国の家庭料理を習うことのできるマッチングサービスです。好きな外国の料理・文化・言葉を体験しながら、料理を習うことができ、日本でホームステイのような体験ができます。 ------------------- それぞれのサービスの詳細は、下記のページでご紹介をしてます。 ぜひ、ご覧ください! http://www.gaiax.co.jp/service/ なお、シェアリングエコノミーの普及・啓蒙や法整備に向けた取り組みとして、2016年1月に一般社団法人シェアリングエコノミー協会を設立し、理事を務めています。
株式会社ガイアックス
Invitation from 株式会社ガイアックス
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社ガイアックス's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
Like Misato Ohkawa's Story
Let Misato Ohkawa's company know you're interested in their content