みなさんこんにちは!
「驚きと感動を作る制作会社」ジーアングルの広報担当、柴藤です。
前回公開したインタビュー記事では、社長・副社長に、ジーアングル創立のきっかけからこれまでの歩み、今後の展望についてたっぷり語ってもらいました。
その中で、副社長が唐突に使っていた「おもてなし」という言葉。
実はこの言葉、私たちジーアングルにとって、とても大事なキーワードなんです。
というのも、ジーアングルでは、入社初日から「おもてなしの精神をクリエイティブに活かそう!」という教育を徹底しています。
……とはいえ、「おもてなし」って少し曖昧な言葉にも思えませんか?
そこで今回は、ジーアングルがこの「おもてなし」にどんな想いを込めているのか、社長に追加インタビューを実施しました!
転職や就職を考えている方にとって、「ジーアングルってどんな会社?」が少しでも伝わるきっかけになれば嬉しいです。
目次
■8年間売上が変わらない時期を脱却
■制作会社として作品のクオリティは当たり前
■誰に対しても分け隔てなく礼の心を持つ
■まとめ
代表取締役社長 髙橋 一誠(タカハシ カズマサ)
■8年間売上が変わらない時期を脱却
――先日のインタビューで副社長がやたらと「おもてなし」という言葉を連呼していたんですが、なんでクリエイティブ業の会社なのに、接客で使いそうな「おもてなし」をそんなに重視してきたんですか?
実は昔、あるホテルとレストランに出会ったことがありまして。
異業種交流会で知り合った社長さん達とご飯を食べているときに、フィリピンにある「アマンプロ」というホテルをおすすめされたんですよ。
五つ星ホテルのなかで唯一、「六つ星」という最高点を取ったことのあるホテルで、ここの接客が素晴らしいんだよと。
更に仲良しの社長さんが、日本でもこの「アマンプロ」のような接客を取り入れようと、青山に「カシータ」というレストランを開いたんです。
実際にどちらも行ってみて、想像以上に素晴らしいホスピタリティを感じ、新たな「驚きと感動」ってこういう事だなって。
当時、会社の成長に悩んでいた私は、何をすればもっと会社の売り上げを伸ばしたり大きくしていく事が出来るのかずっと悩んでいました。
カシータでは衝撃を受けましたが、普段カップ麺しか作らないような私が高級レストランを立ち上げるわけにもいかず(笑)
ただ、この驚きや感動は、制作会社の我々でも見習える部分があるのではないかと思ったのがきっかけです。
――レストランやホテルにそういうマインドが必要なのはわかるんですけど、制作会社のジーアングルで具体的に何をやったんですか?
まず行ったことは、当時蒲田にあった事務所の来客スペースと収録スタジオを大改装しました。あとは毎朝、朝礼のときに全員で挨拶の練習を始めたんです。
その後、蒲田の事務所を改装してからわずか1年半で社員さんも入りきれないくらいに手狭になってしまったので、思い切って本社を恵比寿に移転し、さらに大改装しました。
それからは常にオフィスを綺麗に保つために毎朝みんなで10分間掃除をする時間を習慣として、お客様が来たら必ず笑顔で挨拶するということを徹底しました。
――なるほど……掃除や挨拶をちゃんとする、ということだけ聞くと、当たり前のことのようにも思えますね。
そうですよね。
でも昔は、「おもてなし」なんていう観点はゼロだったんですよ。
当時のオフィスはいわゆる「制作会社」という感じの雰囲気でした。
社内はモノであふれ、段ボールがそこら中に積みあがっていて。
お客さまがいらしても誰も気づかないくらい集中して作業をしているので、私も含め挨拶もろくに出来ていなかったと思います(苦笑)
制作会社として1番大切なものは、「制作物のクオリティ」だと考えていて、良い作品を作ること以上のサービスは制作会社に存在しないと思っていたんです。
しかし当時、間違いなくハイクオリティな作品を提供できている自負はあるのに、売り上げが変わらない状態が8年も続き、何をやっても脱却出来ず理由もわからず。
そんな中で、「いつも使うオフィスを綺麗にしよう」「人と会ったらちゃんと挨拶をしよう」といった、一見当たり前の取り組みを強化したところ、なんと翌年の売り上げが170%(1.7倍)に伸びました。
恵比寿に移転したその年も更にその1.6倍に跳ね上がりまして、その時は自分が一番びっくりしてましたが(笑)
■制作会社として作品のクオリティは当たり前
――掃除して挨拶したら売り上げが上がった……そんなことってあるんですか??
嘘みたいな話ですが本当なんです。
おそらく、大きな課題はクリエイティブが始まるより前の段階にあったんじゃないでしょうか。
例えばご来社いただいた方に対して、「わざわざ来てくださってありがとうございます」という感謝の気持ちや、誠意を持ってお仕事に取り組む気持ちがあるぞ、という姿勢を伝える努力がまったく足りてなかったんじゃないかなと。
クオリティの高い作品を作っているのだから、挨拶やコミュニケーションは二の次だろう……とまでは思っていなかったつもりですが、もしかしたらそういうスタンスに知らず知らずのうちになっていたのかもしれない。
実際にこういったオフィス美化やコミュニケーションを意識することにより、お仕事がどんどん決まっていくのを体感できたんです。
自分が他社様に訪問する側だとして、温かく迎え入れてくれて気持ち良く会議が始まる会社と、誰にも挨拶してもらえず、ひたすら作業をしている会社だったら、やっぱり良い印象の会社に発注したいですよね。
つまり、作品のクオリティが高い、なんていうのは当たり前だということです。
大切なのは作品に対してだけでなく、それを買っていただける「お客様に対しても真剣か」どうかかと思います。
制作会社ですから、品質が高いのは大前提でお客様が来てくれます。
その上で人となりだったり、作品やお客様に対しての向き合い方を見られているということに年々気づいていったんですよね。
■誰に対しても分け隔てなく礼の心を持つ
――確かにそうですね……。制作会社として、今後目指したい「最高のおもてなし」は、例えばどんなことをイメージしてますか?
誰とお会いしても、絶対に惰性にならない「おもてなし」をすることです。
ちょっと極端な例ですが「今日、大好きなミュージシャンや声優さんが来社されます」と言われたら、みんなざわつきますよね。
それこそ総理大臣とかでもいいです(笑)
出来る限りの、ちゃんとした「おもてなし」をしたいと思うはずです。
どんなお客様が来てもその意識を持って対応できれば、「凄く歓迎されてるな」と感じていただけて、その印象はきっと「ちゃんと仕事もしてくれそうだな」に繋がっていくと思うんです。
そして何よりそういった意識を持ったクリエイターの作る作品は、決して独り善がりになることなく、「お客様にとっての最高の作品」をイメージして作られていくはずです。
この意識を制作会社として何より大切にしたいんです。
これが「作品にもお客様にも常に真剣であるか」であり「おもてなし」だと思います。
――ちなみに2020年以降は、オンラインでのやりとりも増えてきましたが、社長が考える“オンライン上での「おもてなし」”とはどんなものだと思いますか?
これも同じことですよね。
もし総理大臣とオンライン会議をするという場合があったら、相当に気合を入れて準備をするはずです。
どんな状況であっても相手の人がどうしたら喜んでくれるかを想像できる人は、仕事でもいい結果が出ます。
惰性にならない「おもてなし精神」を常に持ち続け、誰に対しても分け隔てなく礼の心を持つこと。
それを全員がやれるようになったら、もっともっとお客様にも喜んでいただく機会が増えて、会社としても更に成長していけると確信しています。
■まとめ
・制作会社に「おもてなし」を導入しようと思ったきっかけは、最高級のホテルやレストランの「おもてなし」に感動したから
・まずは「オフィスの移転と掃除の強化」「挨拶の習慣化」から始めた
・すると売り上げが一気にアップ!
・コミュニケーションとクリエイティブに「驚きと感動」を与えたい
・作品にもお客さまにも常に真剣であるか
そんな想いと狙いで、ジーアングルは「おもてなし」の精神を大切にしています。
ちなみにジーアングルでは、入社直後にオフィスでの来客対応に関する「おもてなし研修」を実施しています。
ジーアングルには、打ち合わせや収録でご来社されるお客様など、日々さまざまなお客様が訪れます。
そうした方々を、笑顔でお迎えし、会議室や収録スタジオにご案内したり、ドリンクをご提供したり、といった対応を丁寧に行うことを通して、「おもてなし」の基礎を身につけていただいています。
そして、入社からしばらく経ったタイミングでは、実際に「おもてなしされる側」を体験する機会として、青山のレストラン「カシータ」での研修も実施しています。
スタッフさんの細やかな気遣いを体感することで、「おもてなし」をする側のヒントを掴んでいただきます。
ジーアングルでは「お客様にも作品にも真剣に向き合いたい――」
そんな想いを持つ方と、一緒に働ける日を楽しみにしています。
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