どんな会社に入っても経験する挫折。フューチャーリンクネットワーク(FLN)の社員も少なからず挫折を経験してきました。特に地域活性化という大きな課題を掲げて事業展開をするからこそ、地域活性化と”ビジネス”を成立させる難しさにぶつかり、ジレンマを感じる社員がいるのも事実です。
今回インタビューした及川さんもその一人。大学・大学院で地域にまつわる研究を行い、「地域活性化を実現したい」という熱意をもって2023年に入社。しかし、目の前に広がっていたのはビジネスならではのシビアな現実でした。入社1年目に抱えたモヤモヤをどう解決したのか、当時を振り返ってもらいました。
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社員プロフィール
及川ひな
2023年4月入社
地域マーケティング部 公共G 公共チーム
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目次
💻「まいぷれ」という“広告ビジネス”
-東日本大震災をきっかけに大学・大学院では地域の伝承や文化に関する研究に取り組んでいたとのことですが、FLNに魅力を感じたのもやはり「地域活性化」という点ですか?
及川:そうですね。新卒当時にインタビューいただいた際にも伝えた通り、FLNの取り組みの一つである災害情報伝達手段についてのプロジェクトや、千葉県富津市の廃校利活用プロジェクトにFLNが取り組んでいることを知ったのが、選考に進もうと思ったきっかけでした。
▼新卒当時のインタビューはこちら
ビジネスの強みを活かした地域活性化を【FLN社員インタビュー2023】 | FLN社員ストーリー
入社後、千葉県八千代市の地域情報サイト『まいぷれ』(※地域の店舗や企業の魅力を発信する、地域密着型のプラットフォーム)への掲載店舗を増やすための新規営業として配属されたのですが、ここで大きな壁にぶつかりました。
-具体的には何があったのですか?
及川:私自身は情報発信を通じて地域活性化をしたいという思いをもって事業者さんとお話しするのですが、事業者さんにとっては「まいぷれ」は単なる広告ツールの一つとして考えるだけなんですよね。
事業者さんは情報発信の重要性はわかっているものの、毎月払う広告費の費用対効果も同じくらい大事。広告を出すなら、それ相応の成果が欲しいという考えをもっていらっしゃいました。自分の思いと、事業者さんとの捉え方にずれが生じていることを感じ、悩むようになりました。
-相手にとっては“ビジネス”ですもんね。
及川:そうです。新規開拓の営業として、目標達成率や利益といったシビアな数字を追い続けるのは当然の責任でした。
ただ当時の私は、そうした数値目標のプレッシャーと闘いながらも、どこかでシビアな現実とは乖離した『自分なりの理想』に固執してしまっていたんです。営業としての果たすべき役割と描きたい理想との間で板挟みになり、お客様ともどこか噛み合わないままに…。今思えば空回りしていたように思います。
👥先輩と話して分かったみんなの思いとフラットな組織
-その苦しい思いは周りに話していましたか?
及川:はい、包み隠さず伝えていました。そして、話しているうちに周りも自分と同じように、「地域活性化を実現したい」という思いを強く持っていることに改めて気づきました。「悩んでいる」という私の素直な気持ちに、周りの皆さんも素直に応えてくれたような印象です。
それに、相談しているときは「この環境で頑張らないとダメなんだよな」と思っていたところもあるのですが、相談したことで別の選択肢を提示してくれたんです。それが、事業者さんではなく自治体に向けて営業をかける現部署への異動。
FLNは地域の事業者だけでなく、官公庁向けの提案や営業も行っています。「地域を巻き込んだ取り組みをしたい」という私の本当の思いを実現するには、対事業者だけではなくより大きな自治体に向けたアクションのほうが合うのでは?と考えていただいたんだと思います。
✨異動して分かった自分の理想の実現方法
-2023年8月から今の部署に異動になっていますが、仕事内容はどう変わりましたか?
及川:まず顧客が事業者さんから自治体に変わりました。公共グループは自治体に向けたソリューション提案がメインで、最初は継続している取り組みに関わるところから始めました。
その一つが千葉県さんと行っている「あなたのLOVE♡CHIBA教えてキャンペーン」です。

あなたのLOVE CHIBA教えてキャンペーン

あなたのLOVE♡CHIBA教えてキャンペーンSeason15開始!FLNがSNS・Web改修で千葉県の魅力を発信
この取り組みの面白いところは、自治体の担当者さんだけでなく、SNSや特設サイトを見る一般のユーザーさんからの反応がダイレクトに分かるところです。投稿を見たユーザーさんが「ここに行ってみよう!」「こんないい場所があったんだ」と反応してくださるのが本当に嬉しくて。
自分の仕事が「ちゃんと地域の活性化や魅力発信につながっている」と、手応えを持って実感できるようになりました。
-異動後に別の壁にぶつかることはありましたか?
及川:うーん、どうなんでしょう(笑)自治体に提案が通らない、担当者のリアクションが微妙だったといったことはありますが、あまり失敗や挫折のように感じないんですよね。
悔しい気持ちはあるものの、「学びになった」「FLNを知ってもらえた」と考えて、次に似たような案件が来たら提案が通るようにしよう!と考えることが多いですね。
-今の部署は新しい自治体さんへの提案のほうが多いですか?
及川:どちらかといえば関係性ができている方に提案することの方が多いですね。FLNの実績ありきでご相談いただくことも多いので、関係性をしっかり作りながら提案をすることが求められます。もしかしたら、この営業スタイルのほうが自分に合っているのかもしれないですね。
-FLN全体での挫折に対する考え方はどう感じていますか?
及川:なんだろう、失敗や挫折って思ってると言われたらそうではない気もします。提案が通らなくても、仮に提案が通って実際に動き始めて実績が悪くても、それはダメ!とは言わないんですよね。始めた事実を否定しない、というか。「実績が悪かったなら、どう改善すればいいか考えよう」っていう思考になりやすい会社だと思います。
-別のメンバーも「失敗はチーム全体の財産」と話していて、まさにその通りというわけですね。
💡 目の前の手段を信じ込むのではなく、FLNがもつ手段をどう生かすか
-入社1年目で感じた違和感から学べたことは?
及川:「目の前の手段を盲目的に信じすぎて、執着してはいけない」ということですね。当時は「自分に与えられた仕事(まいぷれの営業)で結果を出さなきゃ」という変な使命感に縛られていました。
でも、FLNとして提案できる手段はある程度限られている。できる範囲とアプローチの形があることを知れたのは大きな収穫です。例えば「農業従事者を増やしたい」という自治体の悩みに対して、FLNの私から農業の魅力発信に関する提案はできても、農業の自動化システムを提案することはできないですしね。
手段にこだわらず、『FLNが持つ強みをどう組み合わせれば、目の前の地域課題を解決できるか』を第一に考えるようになりました。魔法のような解決策はなくても、自社でできる最善の提案を積み重ねることが、確実な地域活性化に繋がると実感しています。
📈FLNが持つ手段を使って今までの学びを活かしたい
-その学びから、今後どんなキャリアを築いていきたい?
及川:いま関わっている取り組みはまだまだ改善の余地があると感じています。もっと伸ばせるところはより伸ばしていく一方で、今やっている手段を利用して入社前の私が成し遂げたかったことを実現できないかと考えています。
学生時代、特に大きな課題として認識していたのが東日本大震災の被災地の過疎化・民俗文化の衰退でした。今ある手段を活かし、この課題に関する提案をできるようになりたいなと思っています。
一方で、最近学びなおしを始めたんですよ。
-おお!なぜ始められたのですか?
及川:仕事から学べることも無限にありますが、学生時代に持っていた純粋な「知的好奇心」をビジネスの忙しさで無碍にしたくないな、と思って。なので、放送大学に入って仕事に関係しない領域の学習を始めました。地域活性化について研究していた学生時代の知的好奇心を忘れないよう、学び続ける姿勢も忘れたくないです。
実は、この記事を作る前に、採用チーム内で「失敗というよりは、壁にぶつかって葛藤する・挫折しかけるみたいなニュアンスが近いよね」という話題が上がっていました。
及川さんの話を聞いたあとも、「確かに失敗とは考えないよね」と改めて感じたほど。加えて新人からの声も素直に受け止め、向き合うのもFLNの組織のフラットさが分かる話でした。
部署異動という自らの決断で、直面したリアルな壁を突破した及川さん。しかし、もしあのとき「部署に残る」という別の道を選んでいたなら?そんな「もう一つの選択」から見えるビジネスのリアルと面白さについて、後日更新予定です。