NLP VAKタイプ分け診断テスト/日本NLP協会 公式サイト
日本NLP協会 では、日本におけるNLPのクオリティー管理・トレーニングレベルの向上を目的に、NLPの普及活動を行っています。プラクティショナー認定からマスタートレーナーまでの資格取得をサポートしています
https://www.nlpjapan.org/vak.html
自分の意見が通らない。なんか腹の立つことがある。ウマの合わない人間がいる。
まぁ、生きてると思い通りにいかないことも多いですが、今回の記事は、そのフラストレーションの原因が少し見えたり、こじれる理由が見えてくるきっかけになるかもカモ。
◆ ◆ ◆
人間は、それぞれ違う人間だ。考え方も、趣味も、好きな寿司ネタも違う。
ところが僕らは、だいたい「それ」を忘れて日々を生きている。
「なんで、アイツは言ってることがわかんないんだ。普通はこうだろ!」
イラッとしながら息巻いているとき、その人は他人を「自分と同じように考える人間のはずだ」と思っている。
自分がこう考えるのだから、他人も同じように考えるはずだ、という無意識の思考がそこにある。
同じなわけがない。同じではないから、きのこの山vsたけのこの里が、いつまでも論争になる。
思考回路が違い、タイプが異なるから、話はこじれる。
いっそ、全員同じ考えなら、話もスムーズなのに… とは思うが、もしそうだったとしたら人類はとっくに絶滅している。
「なんかカラフルなキノコがある〜♪ おいしそ〜、食べてみよ〜♪」
毒が回り、みんなで御臨終だ。
そこに、「ちょ、それ、いける?大丈夫?ヤバそうじゃね?」と引き止める人間がいたから、今も人類は地球上にいる。
で、その引き止めるヤツは、たぶん、けっこうウザい。
ノリが悪い。話の腰を折る。イラッとする。
でも、そいつがいたから生き延びた。
タイプが違うからこそ、生き残れたわけだ。
たまに「やれば、できる!慣れたら誰だって、できる!」と、人のタイプや適性などフル無視発言をしている人に出会うことがあるが(今の会社ではない。以前にいた会社での話。)、
残念ながら、僕はそういう人が苦手だ。
仕事においても、思考回路や人間の適性タイプは異なる。昔から「適材適所」と言われるように、やはり水の合う場所というのはあると考えている。
◆ ◆ ◆
もう10年以上前になるが、このフューチャーショップという会社に入ったとき、僕は、水の合わない場所でジタバタしていた。
入社当初、サポート部門で電話を受け、お客様の疑問を解決していく仕事をしていたが、これが本当に向いていなかった。サービスの基本知識を頭に叩き込む意味では必要な期間だったとは思うが、確実に「こいつ、アカンなぁ。」と見られていただろうと思う。
ところが、そのサポートの合間にやっていた、キャンペーンを展開したり、セミナーを企画するような仕事は、活き活きと水を得た魚のようになり、アイデアが湧いてくる。
これはもう、タイプの違いとしか言いようがない。
この2つの仕事をタイプで分けるとしたら、こうなる。
・サポート=「アドリブ対話ホスピタリティタイプ」
・キャンペーン・セミナー企画=「事前に練り込みクリエイションタイプ」
詳しく説明しなくても文字面でわかるだろうと思うが、状況判断に関して「アドリブ型」か「事前準備型」かの違いがある。そして、来たものを包み込む「ホスピタリティ型」と自ら展開する「クリエイション型」で分かれる。
僕は割と「じっくりと考え続けたいタイプ」なのだ。
思い返せば、ずっとそうだった。
中学高校とサッカーをやっていた。サッカーは、動き続ける状況に合わせたアドリブの判断が連続する。サッカーは好きではあるのだが、上手くはなかった。
一方、大学から始めたストリートダンスは、アドリブ型ではない。事前に構成を練り込み、披露するクリエイション型だ。幸い、ダンスに関しては、自分のタイプに合っていたようで良い流れに乗ることができ、脳内がいつも楽しい状態にあった。
「説明書を読まない」タイプと、「必ず読むタイプ」がいるように、自分の傾向というのは半ば自分の意思とは無関係に、先天性のものや環境によって形作られていく。それは、どちらが良いとか悪いとかではなく、ただ違っているというだけなのだ。
自分のタイプに合った仕事をしていれば、パフォーマンスを発揮しやすい状態になる。合っていなければ、調子が出ない。
できれば、自分で自分のタイプを理解していき、なるべくなら自分のタイプに合った仕事をしていきたい。
そのタイプを知る上で、参考になるものを2つ紹介しよう。
◆ ◆ ◆
1つが、「VAKモデル」。
・Visual(視覚)
・Auditory(聴覚)
・Kinesthetic(身体感覚:触覚・嗅覚・味覚)
この3つの内、どれが優位な状態で日々を過ごしているか?というものだ。
優位タイプが同じ人と話せば、会話が盛り上がりやすいし、
異なる人と話すと、なんだか伝わりにくいように感じる。
下記のページでテストできるので、よかったらやってみてほしい。
もう1つは、人を「起・承・転・結」のタイプで分ける考え方。オムロンで新規事業の立ち上げやグループ会社の代表取締役社長を務めた、竹林 一(はじめ)さんが語っている内容。
・「起」は0から1を生み出す人。
・「承」は1をn倍化するグランドデザインを描ける人。
・「転」はn倍化する過程で戦略思考があって、KPIを設定してリスク管理できる人。
・「結」はきっちりやり続けて改善してくれる人。
竹林さんはこれを、「どれが良い悪いという話ではない。」と前置きした上で、どのタイプも必要になってくる、と語っている。
また、起承の人は「社外」に人脈が広がり、転結の人は「社内」に強い傾向にあり、動いている原理が違うので、この2つは基本的には噛み合わない。しかし、どちらも必要なのだ、と。
◆参考記事「新規事業の立ち上げには「起承転結型」の人材が必要 失敗=切腹の武士ではなく、生きて帰る忍者式のイノベーション」
面白いのが、これを「武士」と「忍者」に例えているところ。
仕様どおりに進めるウォーターフォール型は、武士の文化。失敗したら切腹。売上が落ちたら切腹。お客さんを怒らせたら切腹。だから、絶対にリスクを負わないようにする。
要件を考えながら仕様をどんどん変えていくアジャイル型は、忍者の文化。切腹しちゃダメ。敵に見つかって「無念… 切腹」じゃなくて、なんとしてでも逃げ帰って、見たものや得た情報を持ち帰る。多少のリスクを負いながらでも、何か持ち帰れたらOK。
勝ちパターンが見えていた時代なら、KPIを設定して、「転・結」をスピーディーに回せば儲かるという世界だった。しかし、世の中が変化するスピードが増してくると、「そもそもイチから、どういう会社にする?事業をどうしていく?」と考える「起・承」が必要になる。
近頃よく聞く「心理的安全性」という言葉は、「『失敗したら切腹』の文化のままでは、起・承ができない」という話にもつながる。
ちなみに徳川家康は、武士と忍者の両方を掌握したからこそ、天下が取れたのだそうだ。
武士は武士の役目を果たしつつ、その間に、忍者は動き回る。
ちょっとコミュニケーションがうまくいかないときは、「VAKが違うのかな?」「起承転結のタイプが違うのかな?」と考えてみる。それだけでイラッとする心理を、1人因数分解することができたりもする。
◆ ◆ ◆
さて、話を戻そう。
サポート部門で電話を苦手としていた僕は、入社2年後、ギブアップ宣言をした。「ちょっともう、電話を取るのがキツくて… 」と。
個人面談前に、僕は長文の文書を書いて、上長のMさんに提出した。書いたのは、この3点。
・これまでの経緯
・僕がどういう状況だとパフォーマンスが良いか
・それがこの部署としても、会社としても、めっちゃいいはず
たぶん受け取ったMさんは思ったはずだ。「え、長っ… 」と。
しかし、個別面談の場に来てから、ドワァーっと言われるよりも良いはずだ。事前に確認しておけば、頭の整理も、心の準備もできる。
僕は今マネージャーというポジションになり、個別面談をするようになったが、やはりこちらも1人の人間なので、それなりに「何が出てくるだろう」と思案している。何を質問しようかな?何を言われるだろうか?と。
なので、事前に長文が送られてきたとしたら、それはむしろ安心する。
「あ、もうここに、言いたいことは全部書いてあるんだろうな。」と思うので、面談の扉を開けたらビックリBoxのサプライズはない。その安心感が生まれる。
で、長文を送った個人面談の結果は、どうなったのか。
僕には「サポートのサポート」というポジションが用意された。
サポート部門には、日々さまざまな問合せが来る。その中には、
「商品ページが崩れてしまった」
「CSVのアップロードがうまくいかない」
「この数字が合わないのはなぜだろうか?」
といった調査に時間が掛かる内容もある。
そういった問合せを受けた担当が、「あれを調べないと… 」と思いながら、次々に来る問合せに答え続けるのは精神的なストレスも大きい上、返答を返すのも遅くなってしまう。
そこで僕が「サポートのサポート」として時間の掛かるタスクを引き受け、原因を調べて、サポートメンバーに答えを返す。そういった役割を担うことになったのだ。
この仕事は、自分の「事前練り込みクリエイションタイプ」を存分に発揮できるものだった。
あれがなかったら僕は離脱していただろうと思うので、本当にありがたい采配をいただいた。
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仕事をしていて、なんだか自分にフィットしない「ここじゃない感」があるとき、その状況を変えようと思ったら、「転職する」というのが、一般的によくやる手段だ。
だが、その手段をとるのは「この環境は変わらない。もう絶対に変えられない。」という、あきらめがついてからでもいいのかもしれない。
転職を決める前に、上長に長文を送りつけてみてもいいんじゃないかと思う。(送った後は、けっこうドキドキするけどね… )
やっぱり、自分のタイプに合った仕事ができると、自分にとっても、会社にとってもパフォーマンスが出ていい。
というわけで、人間って、みんなそれぞれ違う人間なんで、まぁコミュニケーションがうまくいかないこともあったりしますけど、「タイプが違うだけだ」と改めて意識すると、僕の場合は、心穏やかに暮らせるようになりました。
考え方が異なるから、1人では気付けないことに気づける。
より多面的に見て、全方位的に穴がない状態を生み出すことができる。
「それ、ヤバそうじゃね?」と言ってきたノリの悪いウザいアイツのおかげで、僕らは毒キノコを食べずに済んだ。
それがチームで仕事をする良さかな、というお話でした。では!
あ、あと、おくすり、出しておきますね。