SaaS『FULL KAITEN』を開発・提供するフルカイテンは、1年前は従業員数8人でしたが、2020年3月と4月で新たに6人がジョインし、合計25人となります。1年で3倍に増えましたが、お客様企業のサクセスとプロダクト開発のため、CEO瀬川はますます採用に力を入れ、優秀な人材を探し続けています。そんなわけで、従来のオフィスが手狭となっていましたので、このたび東京オフィスと大阪本社をそれぞれ新事務所へ移転しました。快適さが格段に増し、全メンバー心機一転でFULL KAITENのスケールに向け走り出しています。
物件探し大難航……
東京オフィスは2019年末まで、虎ノ門のスタートアップ用シェアオフィスに入居していました。当初はエンジニア2人だけでしたが、2019年7月に宇津木が入社し、その後は前川、根岸とビジネスサイドが順調に増えていきました。
その結果、自社エリアには入りきらなくなり、ビジネスサイドや大阪から東京へ出張するメンバーは共用スペースで仕事をし、会議や面接は毎回シェアオフィス備え付けの会議室を借りて行う必要がありました。
↓こんな感じ
そこで7月頃から宮本が移転先となる物件探しに着手。ところが、これがかなり難航しました。
まず、条件(広さ、立地)に合う物件の数が予想外に少なかったのです。賃料を優先すれば立地が悪く、立地を優先すれば賃料が高いうえに広さが足りない。何度も日帰りで東京へ足を運び、1日5、6件を内覧しました。
本社がある大阪に比べて当然家賃は倍となる東京。経済活動の一極集中や翌年に迫った東京オリンピック・パラリンピックの影響を改めて感じました。
さらに、競合の多かったこと! 賃料も立地も妥当だと思われる案件に出会えても、必ず他の借り手希望社がいました(多い時には7社も!)ある物件では、ビルオーナーの「スタートアップは信用できない」という思い込みだけを理由に断られ、宮本は歯ぎしりして悔しがっていました。
仲介業者のオフィスナビさんと何度も打ち合わせし、気に入った物件は何件も申し込みしました。そして、根気よく続けていれば何とかなるものです。
虎ノ門で1件、少々古いビルでしたが、2階の1フロア居抜き。しかも2020年6月には徒歩1分のところに東京メトロの新駅(虎ノ門ヒルズ駅)が開業するという好立地のオフィスに出会うことができました。宮本は即刻、内覧の予約を入れて現地へ。37坪と広さは十分。すぐに申し込みたいとお願いしました。
しかし、またもやオーナーさんから弊社がスタートアップであることへの懸念がやんわりと伝わってきました。オフィスナビさんを通して何度もやりとりがあり、審査が通るまでは油断できない状況でしたが、どうにか晴れて賃貸借契約となり、約4ヶ月と長かった物件探しは終了しました。
本業と同じく全て手づくり
東京メンバーは12月末から新オフィスに出勤しましたが、東京にバックオフィス(総務)がいないこともあり、年が明けてもしばらくはネット回線と電話機、机と椅子があるだけでした。そこでカスタマーサクセス根岸がユーティリティープレーヤーぶりを遺憾なく発揮し、東京メンバー皆を巻き込んで内装や什器の発注、手配を進めてくれました。
年が明け、2月下旬にはほぼ全て整いました。
↑ 冒頭の写真で紹介した土足禁止のフィールドターフエリアは休憩スペースですが、靴を脱いでリラックスし、意見を交わすブレストがたびたび開かれます。ささやかながら観葉植物で彩りを添えていて、ケースの裏側は本棚になっています。
新たなインサイトが得られたり、重要な決定がなされたりするのは、肩肘張ったミーティングルームではなく、以外とこんな場面だったりします。
↑ カスタマーサクセス増員に伴い、加藤(中央奥)がプロダクトについてメンバーへレクチャーします。モチベーションが高い者ばかりなので盛んに質疑が交わされ、ホワイトボードはいつも書き込みだらけです。
↑ 待望の会議室です。大阪本社とのwebミーティングはしょっちゅうです。旧オフィスでは大阪とのwebミーティングや採用面接・面談はその都度貸し会議室を予約する必要があったので、格段に便利になりました。
フルカイテンは現在、在庫問題を解決するSaaS、FULL KAITENのビジネスの仕組みづくりと体制構築の真っただ中。オフィスづくりも文字通り手づくりでやっており、愛着が湧いています。
ただ、瀬川によると、東京オフィスはさらに採用を増やす方針のため、2021年には再移転しなければならないかもしれません。ヤドカリのように、移転ごとに従業員が働きやすくなる会社でありたいものです。
大阪本社も負けじと
一方、本社機能がある大阪オフィス(大阪市福島区)も、フロントエンドエンジニア粂やカスタマーサクセス橋本の入社で9人となり、これ以上の増員が難しくなりました。そこで、東京オフィス移転時にお世話になったオフィスナビさんに相談し、大阪エリアでも空きオフィスの情報収集をすることになりました。
ここでも思わぬハードルがありました。瀬川の熱烈な〈福島愛〉から、新オフィスも同区内で探すことにしたのですが、区内で30坪前後の物件がとても少なかったのです。
福島区は事業所が集まる北区、中央区、西区に近接。住む場所として人気があり、近年はマンション建設が相次いで居住人口が増えています。その半面、オフィスビルの供給は極端に少ないのです。
オフィスナビさんが提示してくれた物件のうち、弊社の条件に合うのは2つのみでした。ただ、賃料も立地も申し分なく、いつ埋まってもおかしくない状況だったので、すぐさま内覧の予約を入れました。
徒歩5分圏内にJR環状線、JR東西線、阪神本線3つの駅(福島、新福島)があり、大阪のビジネスの中心地・中之島も目と鼻の先です。南東角で解放感があり、周りにはクオリティの高い飲食店がとても多い。瀬川も宮本も一目ぼれでした。
次に同等の物件が出てくるのはいつになるか分からないので、即決で申し込みました。
「めちゃくちゃ快適やな」とCEO
↑ まずはエントランス。コーポレートカラーの濃紺のボードとすりガラスのパーティションで執務スペースと仕切られ、受付システムRECEPTIONISTを導入しました。
広々としたフロア。経理書類を収納している書類棚の扉には、えべっさんの熊手が鎮座しています。向かって右奥には東京オフィスに倣ってフィールドターフのランチスペースがあり、目的不明の野球バットが置いてあります。
↓ 独立した会議室も設えました。これで来客対応や東京オフィス、遠方の取引先とのwebミーティングも万全です。
引っ越し当日。足を踏み入れて他のメンバーが仕事に打ち込んでいる姿を眺めた瀬川の第一声は、「やっと会社らしくなったなぁ」。思えば、自宅でEC事業を起業し、部屋が不良在庫で溢れ返り、近くのビル(旧本社)にオフィスを構えた後もコンパクトな拠点で事業展開してきました。
その後、FULL KAITENの開発・提供に事業を一本化し3度の資金調達を遂行してきた瀬川。「めちゃくちゃ快適やな」と言いながらバットで素振りをしていました。
以上、株主さまから預かった資金を有効活用させていただきました。
移転してより快適になった東西のオフィスで、私たちフルカイテンは、在庫問題の解決を通じて「必要な商品が必要な量だけ流通する社会」の実現に向けて事業の成長スピードをさらに加速させます。
世界の廃棄問題を解決するというミッションに向け、ともに走ってくれる仲間の応募をまだまだお待ちしています!!!