Fukurou Magazine
くだらないことで笑いあえて、成し遂げたいものに向かってマジメに支え合い、困ったときはじっくり相談に乗ってくれる。そんなチームが本当にあるなら、ぶっちゃけ話を聞いてみたい。ということで今回は、営業部のとあるチームにインタビュー。 ...
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※本記事はfukurou noteでも発信している内容です。
聞き手:出川 光
このたびフクロウラボ のミッションが決まったとのこと。代表の清水翔さんにそのミッションのお話を徹底的に聞きました。ミッションて何?という基本のキから、日々の仕事への役立て方まで。これを読めばフクロウラボ が目指す未来がもっとはっきりと見えてくるはずです。
──今回はフクロウラボ のミッションが決まったということで、そのお話を伺いたいと思います。まず、すでにあるバリュー(行動指針)とビジョンとの違いから教えてください。
それにはこの図がわかりやすいと思います。最も抽象度が低いのがバリュー(行動指針)で、ミッションやビジョンを実現するために大切にする姿勢や価値観のこと。フクロウラボ ではFUKUROU WAYに落とし込まれています。次がビジョンでフクロウラボ の「ありたい姿」を定義するものです。これは「かけがえのないパートナーになる」です。今回決まったミッションはそれよりもさらに抽象度の高い概念で、なぜ自社が存在するのか?という社会の中で果たすべき役割を定義するものです。
──そして、今まではこのミッションがない状態だったんですね。ミッションを決めた経緯はどんなものだったのでしょうか?
ミッションを決めるに至ったきっかけは、3つあります。
ひとつは、中期の経営計画を決めていくなかで、まず会社がどうなりたいのかを定義する必要がでてきたこと。ふたつめは、新規事業を採択する時の基準が必要になってきたこと。みっつめは、会社の規模が50人、60人から100人、200人に拡大しようとする時期にさしかかり、共通言語が必要になってきたことです。
ミッションは使うシーンは少ないかもしれないけれど、意思決定をする時に判断軸になりうるもの。それが必要になる場面が増えてきたということです。
──なるほど。それでミッション策定に取り掛かったんですね。
ミッションだけを決めるために何かを行ったというよりも、中期経営計画を経営陣の合宿で決めている時に、ミッションが必要だということに気づき、作ったという流れでした。
──どんな風に決めたんですか?
リモートで7、8時間の合宿を行って「どういう会社になりたいか」「何をやりたいか」「何をやりたくないか」を考えながら、ミッションのもとになるキーワードを抽出していきました。
──具体的にどんなキーワードが出てきたんですか?
「インターネットを活用して」「エンパワーメントする」「多様な生き方ができる社会を実現するため」「自己実現、発信したい、情熱やエネルギーがある、やる気がある」などです。それらを組み合わせる形で、ミッションそのものと、その副文を作りました。
──完成したミッションをあらためてここで紹介していただけるでしょうか。
いいですよ。スライドで見せますね。こちらです。
──なるほど!出てきたキーワードを組み立てていくとこういうミッションができあがるんですね。
──ここからはできあがったミッションについてお伺いしていきます。まず、人の情熱に、の「人」はどんな対象を思い浮かべているのでしょうか。
副文にあるように個人でも組織でもコミュニティでもこの「人」に当てはまります。
──なるほど。それでは、エンパワーメントとはその人たちがどんな風になることですか?
エンパワーメントには、「権限を与えること」「自信を与えること」「力を付けてやること」などいくつかの意味がありますが、ここでは「力をつけてやること」、もっといい状態になることという意味合いで使っています。例えば、僕らのサービスを提供することで、ブログ運営する人々がお金を稼ぐことができ、できることが増えることもエンパワーメントですね。
──さきほど、新規事業を採択するかどうかの軸になるというお話がありましたが、この「エンパワーメント」がヒントになりそうですね。
そうですね。新規事業を考える時に、エンパワーメントを「それで稼げること」「友達や家族、自分自身に誇れるようなことができること」「自信がもてること」「やったことに対して『ありがとう』や『素敵だね』と言ってもらえること」などに分解できると思います。誰かをそういう状態にできる新規事業なら、このミッションに沿っているということになります。
──インターネットを活用した事業で、そういう状態をつくるのに寄与するものと言われると、なんだか新規事業の輪郭が見えてきた気がします。その結果として置いている、「多様な生き方ができる社会の実現」についても教えてください。多様な生き方と言われて、清水さんがイメージするのは?
自分の好きなことをやる、趣味に生きる、やりたいことを成し遂げるなどの、大小さまざまな自己実現をかなえられる社会です。何か大きなことを成し遂げることだけではなく、好きなゲームをたくさんやりたい、大ファンの野球チームを応援したい、といったことでもいい。それに使えるお金や時間を作るのを僕らのサービスで手伝えたらいいですね。社会状況が変わってきたのもあって、フルリモートで働いたり、ブロガー、ライバー、ゲーム実況などこれまでになかった職業に就いたりするひとが増えてきています。これからその数はもっと増えるでしょうから、僕らが作るサービスもその一助でありたいですね。
──最後に、このミッションを、フクロウラボ のメンバーにどんな風に使って欲しいと考えていますか?
ミッションは、ビジョン、バリューよりも抽象度が高く、毎日の仕事で意識をする場面は少ないのではないかと思います。けれど、会社の存在意義、ひいては自分の仕事の意義を考えた時にこれが答えになって、今の役割をまっとうしようと思ってもらえたら嬉しいです。
有名な例えで、ピラミッドを作っている人に「何をやっているのか」と問うと、「石を積んでいる」「ピラミッドを作っている」「歴史に刻まれるものを作っている」と3種類の答えがあり、後者の答えのほうがやりがいを持って仕事ができるという話があります。今回決めたミッションはこの3つめの答えにあたる抽象度の高いもの。ふと仕事について考える時や大きな判断をしなければならない時にこれが指標になってくれたら嬉しいですね。そしてそのためには、僕がもっと発信していかなければと今日のインタビューで感じました。社内で当たり前にミッションが話される日が早くくるように、僕も頑張っていきます。
(文:出川 光)
より詳しくフクロウラボについて知りたいという方はぜひnoteもご覧ください。