自己中心的な発想
個人の聴力に合わせた音声ソリューションの開発に着手した当初、私たちは、市販されている人気の集音器と同様に、周波数帯域別(Hz)に聴こえ難い音を識別し、音量(dB)を大きくすれば良いと思い込んでいました。
しかし、顧客にヒアリングすると、「声は聴こえるが、何を話しているか分かり難い」「機械音に聴こえて不快感がある」という評価をいただき、今使っている製品(freecleの競合製品)は、我慢して利用しているという意見をいただきました。私たちは、この事実に驚愕しました。売れているから問題はない、という既成概念が、私たちの思考にフィルターをかけていました。
顧客と一緒にものづくり
この問題を解決するため、顧客の声に耳を傾け、顧客が良いと評価しているソリューションを徹底的に調査し、海外の論文を読み込む中で、明瞭度を高めるための手法を特定することが出来ました。
具体的には、聴こえ易い音・聴こえ難い音を区別し、それぞれの音量(dB)の上げ方を変えるアルゴリズムです。
このように、徹底した顧客目線で思考・行動することで、ソリューションの価値を最大化できると考えています。