採用初心者の人事担当が、『中途採用の定石』(今啓亮, 2023)をバイブルに、一冊丸ごと実践していく採用ストーリー。今回は、「4つの観点で自社の魅力を言語化しよう」その②です。
採用活動を成功させるには、会社に魅力を感じてもらうことが肝要。偏りなく自社の魅力を引き出せるよう、4つの観点から、FRDジャパンの魅力とは何なのか、考えていくワークの2つ目の観点は「組織と人の魅力」です。
No.1を目指す組織
まず、組織についてですが、我々の目指すところは、「No.1」。これは明確にValuesにも反映されています。
No.1を目指す:世界一おいしいサーモンを、世界一効率よく育て、世界中に届けよう
前回の記事でも書いたのですが、なぜFRDジャパンが陸上養殖を事業として選ぶことになったのかというと、陸上養殖を商業化している会社がまだなかったから。この「No.1」には、「世界で一番早く」という意味も込められています。今、陸上養殖は日本でもいくつか大型のプロジェクトが進行している分野で、どこが一番最初にこれを実現するか競争している状態です。どの企業も、日本での成功が次のプロジェクトの足掛かりになるとわかっているので必死です。FRDジャパンは、その中でも一番最初に、一番おいしく、一番効率よく魚を育てるということを目標にしています。ですので、草野球かプロ野球かと言ったらプロ野球だし、その中でもワールドシリーズで戦って勝っていける組織でありたい。
陸上養殖のプラント建設は、過去にいくつも例があるわけではないので、過去の正解に頼ることはできません。業界のベストプラクティスを常に頭に入れ、自分たちの仕事と比較し、進むべき道があっているのか、会社としての決断につなげていく必要があります。
養殖現場も同じです。過去5年間に実証実験で得られたノウハウとデータは、自社独自のもの。それを大型プラントでも十分に発揮して計画数量を出荷できる品質に育て上げるには、卵から出荷サイズになるまでの生育環境すべてにおいて、毎日の変化を逃さず的確に対応していかなければなりません。
毎日の一人ひとりの仕事のクオリティが高ければ高いほど、目指すものに手が届きやすくなる。そのために、社員が一番のパフォーマンスを発揮できるよう、人事制度も整備しました。毎日の仕事は部署によって異なりますが、「No.1をめざすために、本質的にどうあるべきか」を考え行動する、というところは共通していると思います。
多様なプロフェッショナル
現在社員数は31名、そのうち2024年中に入社した社員は11名と、1/3の社員が入社1年未満の社員となっていますが、すでにプロジェクト推進の中心メンバーとして、なくてはならないメンバーとなっています。
ゆっくり時間をかけて研修して勉強して、、というわけにはいかず、学びながら考えて動く!という環境です。じっくり人から教えてもらいたい、と思う人には向かないかもしれません。
ですが、まだまだ人数も少ない会社なので、役員が現場に近く、創業当初から事業を育ててきた人の言葉や考えに触れる機会が多いのは組織の大きな特徴であり、働くうえでの魅力だと思います。実際に学ぶところや心を動かされることが多々ありますし、深い部分での思想が社員に浸透していきやすいと感じています。
また、各部のリーダーたちも、他社で豊富な経験を積んで加わってくれた社員や事業の初期段階から共に成長してきた社員で構成されているので、多様な経験を持った人の中で働くことができる環境にあります。
具体的にどんな社員が活躍しているかというと、人とのコミュニケーションを大切にできる人、自分の仕事にプロ意識をもって、惜しみなく力を発揮してくれる人、仕事を楽しめるマインドを持っている人、などでしょうか。このあたりはまたインタビューなどもしながら、お伝えしていきたいと思います。
組織と人の魅力、整理してみると、やはり当社のMVVに行きつく感じがありました。「MVVなんて飾りじゃないの」なんて自分が新卒のころは思っていましたが、やはり組織として目指す目標や、大切にしたい価値観を明文化しておくことは大切なのだと、いまさらながら感じているところです。
HPのMVV、上部にリンクも貼ってますので、ご興味ある方は是非一度ご覧いただき、ピンときたらご応募お待ちしています!
次回は「業務内容と待遇の魅力」について。書くの難しそうですが、きちんと言語化することが採用力強化への近道、ということで書いてみたいと思います。