2021年9月に設立された「デジタル庁」では、生活に密接に関連し国による関与が大きく他の民間分野への波及効果が大きい準公共分野の一つとして、教育やこども・家庭分野についてもデジタル化を進める方針が示されました。
貧困や虐待をはじめとした困難を抱えたこども・家庭については、実態が見えにくく捉えづらいことから支援が行き届いていない、又は支援が行き届きにくいとの指摘があります。デジタル庁では、必要な支援を必要な子ども・家庭に届けられるよう、情報・データの連携の在り方等についても検討するとしています。
また、日本政府は子ども関連政策の司令塔としての「こども家庭庁」の創設に関する基本方針を決定しました。本年の通常国会に関連法案を提出し、2023年度の早い時期の設置を目指す方針です。
現在の日本の福祉では、行政の窓口申請など、特定の場所まで行かないと支援を受けられないことが多く、支援を受けることができるようになるまでに数多くの物理的・心理的なハードルが存在しています。
また、高齢化・過疎化が進む地域では、子育て支援にかけられる予算自体が減り、自治体・民間の支援機関の人材不足も深刻です。
このような課題を解決するため、デジタルをフル活用して地域を超えた支援を届ける「デジタルソーシャルワーク」をフローレンスは提案しています。
誰一人取り残さない社会を実現するために必要な若者・子育て支援のDX・デジタル化とは?
子ども・子育て支援政策についての議論が大詰めを迎えようとしている今、こども家庭庁、デジタル庁にまたがるこのテーマを、デジタル副大臣兼内閣府副大臣の小林史明先生と、10代向けのLINE相談「ユキサキチャット」を運営する認定NPO法人D×Pの今井紀明さんをお招きして議論します!
イベントでは、視聴者の皆様からのご質問なども受け付ける予定です。日本の若者・子育て政策に関心のある方ならどなたでも、奮ってご参加ください!
<開催概要>
日 時:2022年1月27日(木)19:00~20:00
主 催:認定NPO法人フローレンス
参加方法:
フローレンスYouTubeチャンネル
https://youtu.be/KclMPbd1-2w
YouTubeライブにて配信(参加費:無料)
<登 壇 者>
・小林史明氏(デジタル副大臣兼内閣府副大臣)
「テクノロジーの社会実装によりフェアで多様な社会を実現する」を政治信条に、規制改革に注力。自民党行革推進本部で規制改革チーム座長、デジタル社会推進本部で事務総長を務め、漁業改革、公務員制度改革、デジタル規制改革をもたらす提言などをとりまとめ、総務大臣政務官兼内閣府大臣政務官任期中には、電波・放送・通信関連の規制改革を推進した。菅内閣においては内閣府大臣補佐官として、新型コロナワクチン接種促進に従事した。第一次岸田内閣以降、デジタル副大臣兼内閣府副大臣に就任し、行政のデジタル化、規制改革、行政改革を担当する。
・今井紀明氏(認定NPO法人D×P 理事長)
2012年にNPO法人D×Pを設立。
経済困窮、家庭事情などで孤立しやすい10代が頼れる先をつくるべく、LINE相談「ユキサキチャット」や定時制高校での授業や居場所事業を行なう。10代の声を聴いて伝えることを使命に、SNSなどで発信を続けている。
<ファシリテーター>
駒崎弘樹(一般社団法人こども宅食応援団代表理事/認定NPO法人フローレンス代表理事)
日本初の「共済型・訪問型」病児保育サービスを、2004年に開始。2018年10月一般社団法人こども宅食応援団の代表理事に就任。現在兵庫県神戸市にて、食品を届ける「神戸こども宅食プロジェクト」等をきっかけにつながり、SNSでの情報提供・相談支援等により必要な支援につないでいくデジタルソーシャルワークを実践する「おやこよりそいチャット」事業を展開。