1
/
5

医療的ケア児かぞくに保育で寄り添う「エレノア」看護師の働き方とは?

Photo by DAVID on Unsplash

こんにちは!エレノア事務局のぽんです。
前回に続き、今回の記事では、「重度医ケア児訪問保育エレノア」で働く看護師のまあさちゃんに、エレノアでの働き方について聞いてみました。

前回の記事はこちら。
https://florence.or.jp/news/2021/10/post48553/

おさらい:医療的ケア児かぞくの「もう一度はたらきたい!」を支えるエレノアとは?

フローレンスでは障害児・医療的ケア児ご家庭をサポートするために様々な事業を展開しています。

その中でフローレンスの障害児看護の魅力は、お子さんにじっくり関わることができること、そしてお子さんのお預かりを通じて、親御さんの就労や休息などのサポートができることです。

そんな沢山の魅力のあるフローレンスの障害児看護の中でも、特にエレノアは、医療的ケア児の親が「はたらく」に一歩踏み出し、家族みんなが自分らしく人生を歩める、しなやかで躍動的な社会の実現を目指して立ち上がった、新しい保育サービスです。

フローレンスでは、一度離職した医療的ケア児の保護者向けに、再就職を目指すための「ワークアゲイン・プログラム」を提供するとともに、「重度医ケア児訪問保育エレノア」で看護師による訪問保育を実施しています。

・保護者には安心して「はたらく」に一歩踏み出すための時間を
・お子さんには日常を彩るちいさな経験が「たからもの」になるような時間を

お届けする。その両方の実現に、看護師としてのスキルを活かしながら携われるのがエレノアです。

「看護師による保育って、どんなことをしているの?」
「エレノアチームの看護師は実際にどんな風に働いているの?」

そんな疑問を、エレノアで働く看護師のまあさちゃんにぶつけてみました!

エレノアの1週間

ーまず最初に、エレノアでの1週間のスケジュールについて教えてもらえますか?

お子さんのお預かりは、午前4時間で1名+午後3.5時間で1名を基本として、1日で2名をお預かりしています。1週間で6枠の訪問予定があり、それ以外の時間は事務作業やミーティングを実施しています。

エレノアでは、お子さんのお預かりは月~木に集約していて、金曜日は事務局メンバー含めた定例ミーテイングと事務の日になっています。


ー1人で何人のお子さんを担当していますか?

現時点では2人のお子さんを担当していますが、今後利用者さんが増えてきた場合には、2人の看護師で3人のお子さんをみる、4人の看護師で6人のお子さんをみる、といったように、チームで複数のお子さんを担当していく予定です。


保育時の活動内容

ー訪問がある日の1日のスケジュールと、保育中の活動内容を教えてもらえますか?

1日に2枠訪問がある日は、以下のようなスケジュールで動いています。


まずは親御さんからお子さんの体調について引き継ぎを受け、基本的なバイタルサインの測定を看護師が実施して、その日の体調を把握してから保育活動を開始します。

訪問の最後には、看護師から親御さんに保育中の様子やケアの内容について引き継ぎをして終了します。

ー保育時の活動内容はどうやって組み立てていますか?

チームで話し合って決めた保育の年間計画、月次計画を基にしつつ、お子さんの体調を見ながら、具体的な内容は担当する看護師個人で柔軟に決めています。

普段から季節を感じられるような活動を工夫しながら取り入れています。例えば、8月は「海」をテーマに設定したので、お子さんと一緒に海の生き物の制作をしてみたり、海に関する歌を歌ってみたりと、看護師それぞれがアイデアを出し、お子さんの生活が豊かになり、日々の活動が充実したものとなるよう工夫しています


保育計画はあるものの、お子さんの体調は日々変化するので、週次ミーティングやチャットなどで随時情報共有をしながら、活動のペースや注力する内容について調整しています。

チームには経験豊かな保育スタッフも在籍しているため、保育計画や活動内容の組み立て時にはアドバイスももらっています。また、居宅訪問型児童発達支援の制度を利用できるお子さんについては、児童発達支援管理責任者からお子さんの発達段階に合わせた遊びのアドバイスを受けることもできます。


ー1人のお子さんあたり4時間と、訪問看護と比較して長い時間の訪問ですが、大変さはありますか?

医療的なケアをしながらの保育なので、4時間はあっという間です。
お子さんの体調や安全面など、色んなところにアンテナを貼って注意しながら活動するので、時間的な負担感というより、緊張感はあります。

例えば、呼吸器を使っているお子さんの体位変換や、ベッドから移動して床やいすでの活動を一人で行うことになるので、気管切開部への負荷がかからないか、お子さんが辛い体勢になっていないか等、たくさんのことに気を配る必要があります。


また、お子さんの体調によって、予定していた活動をやめてケアや休憩を多めにしたりと臨機応変な対応も必要なので、一緒に遊びを楽しんで考えながら行動していると4時間はあっという間に終わるという感覚です。

長い時間一緒に過ごせるからこそわかる、その子なりのサインを発見できたり、発達の様子が間近で見られるのはとても嬉しいし、楽しいです!

ーたくさんのことに気を配りつつ、お子さんのペースにあわせて柔軟に保育内容を変えたりと、工夫されているのですね!

ー最後に、エレノアでのお仕事に興味を持っている方にメッセージをお願いします!
エレノアは、新規事業だからこそ、自分たちなりに事業運営を工夫していける環境があります。保育についても、多様なお子さんの反応を見ながら色んな遊びを考えて、「次はどうしようかな?」と試行錯誤していく過程も楽しいです。


また、一人のお子さんと長い時間関わるからこそ見えてくる、その子なりのサインや成長の瞬間を発見できるのも醍醐味です。重症心身障害児の子が発するその子なりのサインというのは、長く関わるからこそわかってくるものだと思います。

何度も色んなことを試して、そのときの反応を看護師間で共有する中で、「あの動作はこういうサインでは?」という発見があったりします。

お子さんとの信頼関係を築きつつ、ご家族の考えも理解しながら関わっていけるので、小児・家族看護や、地域看護に興味がある方にとってはとてもやりがいのある仕事だと思います。

お子さんには楽しい時間を提供しながら、親御さんが自分らしくはたらくお手伝いができるよう、一緒に色んな工夫をしていけたら嬉しいです!

小児看護の経験を活かしてお子さんとじっくり関わりたい方、医ケア児のご家族の『もう一度、はたらく』支援に携わりたい方へ

重度医ケアのあるお子さんとご家族に寄り添いながら、家族みんなが自分らしく人生を歩める、しなやかで躍動的な社会を作る第一歩を、ともに作っていきませんか?

採用情報を見る

随時オンラインにて説明会も開催しています!ちょっと話を聞いてみたい、気になるなという方、お気軽にご参加ください。

説明会に申し込む

▼仕事内容
・在宅医療を必要としている子ども(未就学児)への訪問支援
・担当児の医療的ケアと健康管理
・担当児の保育
・基本的な動作の指導
・知識技能の付与
・生活能力の向上のために必要な訓練
・更衣、排せつ、その他の生活全般にわたる援助
・保護者とのコミュニケーション
・保育計画等作成
・訪問支援に伴う事務作業

▼こんな方をお待ちしています
・お子さんやご家族にじっくり関わりたい方
・保育や療育に興味がある方
・多種多様なバックグラウンドを持つメンバーをリスペクトできる方
・整っていない環境でもチャレンジできる方
・新しいことに挑戦したり、新しいものを創ることが好きな方

▼雇用形態
正社員

▼応募資格
以下の全てを満たしている方
・正看護師
・臨床経験3年以上
・訪問看護、心身障害児の療育に関わる施設(児童発達支援センター、放課後デイサービスなど)、障害児保育園、小児病棟、NICU等勤務経験
・喫煙習慣のない方
【尚可】
・呼吸器管理経験

▼勤務日・勤務時間
平日週5日
7時30分~19時00分の間の8時間勤務となります。
(主に9:00~18:00の勤務シフトが多い想定となります)

▼休日
土曜、日曜、祝日、年末年始、夏季休暇、有給休暇、慶弔など
※土曜日はイベント対応等で出勤になる場合があります。 その場合、別日に振休を取得いただく形となります。

▼勤務地
・ご利用者宅(東京都千代田区・港区・新宿区・台東区・品川区・渋谷区・杉並区・豊島区・北区・板橋区・練馬区・文京区・中野区・目黒区・中央区・江東区 ・荒川区(2021年10月現在))
・認定NPO法人フローレンス本部(神保町)

▼給与
週5日:月給27~28.5万円(職務手当、経験者加算含む)

▼賞与
年2回(6月・12月/2018年度実績2ヶ月分)

▼社会保険
完備(勤務内容によって加入条件有ります)

▼説明会へのお申込みはこちらから
https://specialneeds.florence.or.jp/recruit/recruit-form/

認定NPO法人フローレンス's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from 認定NPO法人フローレンス
If this story triggered your interest, have a chat with the team?