カッターの使い方から始まって、制御盤の組み立てに携わった1年目
商業高校の出身で、当初は事務職を探していました。しかし、自分が好きな「手を動かす細かい作業」ができるこの業界に興味を持ち始め、職場見学に行って直感で入社を決めました。
私は工業系出身ではないので、すべてイチからのスタート。最初は配線を覆っている被覆を剥く作業から始めましたが、実はカッターもあまり使ったことがなくて(笑) 力を入れすぎて中の線まで切れてしまったりしたこともあります。
また、配線はただ説明書通りにつなげれば良いわけではなく、それぞれの機器の許容電流などを頭に入れたうえで計算しながら対応する必要があります。そういった基礎的な知識もない状態で入社したので、まずはそこからの習得でした。
入社から丸1年が経ち、最近は制御盤の配線を綺麗に這わせることができるようになってきました。配線の這わせ方には「これが正解!」というものはなく、人によって「綺麗」と感じる基準は様々。蓋を閉めてしまうと見えない部分ではありますが、開けた時に誰もが納得する美しい配線にこだわっています。
「できた」の連続が、楽しい!飽きない!
何も知らない業界だからということもあり、新たに「できる」「知る」という機会がとても多いことが最大の魅力です。
道具の使い方、図面の読み方、機械が動く仕組みや組み立てられていく過程など、何もかも新たに知ることばかりで、毎日が学びの連続。先輩から教わったことに加え、出てきた分からない単語をネットで調べたりしながら、知識やできることが増えていく楽しさに魅了されています!
制御盤は図面を見ながら組み立てるのですが、今までの図面をすべて照らし合わせてみると「基本は一緒なんだな」と気づいたりすることも面白いですね。
また、作っているものがとても幅広いので、飽きの来ない仕事だと思います。今はまだ盤を組み立てながら先輩の作業を近くで見ている段階ですが、新しい依頼が入った機械が組み立てられていくのを見るのはワクワクします!
もちろん「工業高校で基礎を学んでから入社していたらな」と思うこともありますが、私が一番大切にしているのは「諦めない」こと!
「もっと知りたい」「もっと続けたい」という思いで、自分を少しずつ越えながら日々できることを増やしています。
先輩のように、頼られる・教えられる人材に
職場で最も恵まれているなと感じるのが先輩方です。
入社すると先輩が専属でついてくださり、最初は先輩と同じ制御盤を隣で真似たりするところからスタートします。図面の読み方や出てくる用語も知らなかった私にとって、紐解いて分かりやすく説明してくださる先輩の存在はとても大きかったですね。先輩のおかげで、1年でここまで成長できたと感じています。
基礎知識のない相手に分かりやすく教えられるということは、それだけ色々な知識を持っていて、適切に引き出せるということ。私はまだイチから覚えているところなので足元にも及びませんが、どんどん知識もスキルも蓄えて、引き出しを増やしていきたいです。
私には今目標にしている先輩がいるので、いずれ私も後輩に教えられる人材になることを目指しています!