Yu Yamanaka(山中悠) UNPLAN Kagurazaka 学生アルバイトスタッフ / 東京都新宿区出身
2016年11月、大学1年生の頃からUNPLAN Kagurazaka(以下、UNPLAN)のラウンジで、学生アルバイトスタッフとして働いています。友人が先に働いていたことがきっかけで、UNPLANを知りました。それまで、ホステルを知らなかったのですが、外国人ゲストが集い、交流するホステルで働いてみたいと思いました。
両親が中国出身で、母は学生の頃に日本へ留学経験があります。日本語が話せない祖父母とは、中国語でコミュニケーションをとっていました。自身の経験からか、母から「外国に行っておいで、知見を広めておいで」とよく言われていました。
中学生や高校生の頃に、語学研修でそれぞれ2週間くらい、ニューヨークやロンドン、オーストラリアへ行きました。相部屋の寮で生活しながら、語学学校に通いました。放課後には、様々な国から集まった友人と街へ出掛けたり、たわいもないおしゃべりをしたり。今まで出会ったことがない人たちに出会い、知り合っていくのは、とてもおもしろいことでした。
ちなみに、同じ寮に、サウジアラビア出身の学生が何人かいたのですが、みんな同じデオドラントをつけていて、未だにその香りを嗅ぐと、サウジアラビアの方だと分かります(笑)。
もしかしたら、語学研修や寮生活といった経験からホステルという場所に惹かれたのかもしれません。
UNPLANでは、ラウンジでバーの仕事をしています。ゲストから注文を受けて、飲み物を作っています。仕事を始めた当初は、とても緊張してしまって笑顔になれず、「顔が怖い」とよく言われていました(笑)。今は、リラックスして、自然な笑顔で働いていますよ。
UNPLANに宿泊しているゲストの他、近くで働くビジネスマンやご近所さんも多く、日によって雰囲気も違います。外に出かけていたゲストが帰ってくると、一気に賑やかになったり、カフェのようにゆったりした時間が流れていたり。
大体、バータイムのラウンジは、キッチンスタッフとバーカウンターに立つ自分の2名体制。先輩から、「場をコントロールすることが大切」と教えてもらいました。ゲストが快適に過ごせているか、寒くないか暑くないか、音楽のボリュームはちょうどいいか等、気を配っています。
働き始めたばかりの頃は、ゲストをじっくり観察して「寒そうかなぁ」と考えていましたが、今は自然に気付いて動けるようになりました。
印象に残っていることは、イギリスから来たゲストに、カクテルの作り方を教えてもらったこと。「この材料を用意して」「シェイカー貸して」と言われ、ゲストがイギリス流のやり方でカクテルを作って見せてくれました。シェイカーの振り方がとてもダイナミックでした。
ゲストがスタッフに見せてくれるなんて、なかなか聞かないですよね。ゲストとの距離の近さは、UNPLANならでは、と思っています。
仕事はとても楽しいのですが、お酒を提供する場所ということで少し大変なこともあります。酔っ払ってとても声が大きなゲストに、英語で注意してもなかなか伝わらず。その時は、ボディランゲージを交えて、粘り強く対応しました。UNPLANで、タフさが身についたかなと思っています。
夕方から夜の時間だからか、「一番おいしいラーメン屋さんはどこ?」とか「おすすめのクラブは?」と、ゲスト質問を受けることがあります。「渋谷に行ったらおいしいラーメン屋さんがあるよ。一番はその人によるから、好きなところに行ってね」とか「僕はクラブにあまり詳しくない。けど、渋谷のハチ公前に行って、そこにいる外国人に聞いたらきっとおすすめのクラブを教えてもらえるよ」と答えています。適当なことは答えたくないので、どうしたら日本を楽しんでもらえるか考えながら答えるようにしています。
僕、時間にルーズで大学の授業や友人との約束に遅刻することが多かったんです。「このままじゃいけないな」と思って、シフトインの30分前までに出社するようにしています。
UNPLANの仕事は、規則が少ないし、「大きな声で挨拶」みたいな宗教じみたところがない(笑)。でも、だからこそ自分を律することは必要かなと思っています。それが、僕にとっては、まず「時間を守る」こと。
今は、大学3年生で、研究室の希望を考えたり、就活に向けて動いたりしています。進路について、UNPLANを通して出会った先輩に相談に乗ってもらうこともあります。経営に興味があるので、少しタフな仕事でも、自分が貢献できる仕事、成長できる仕事を見つけられたらいいなと思っています。
(2018.08 at UNPLAN Kagurazaka)