仕事として「自由テーマで学習して良いよ」って会社から言われたらどうする?→実施したらこうなった! | 株式会社フェリックス
こんにちは!フェリックスのデザイナー/広報のイワキです。 2020年も、もう年末...。リモートでの業務が「日常」になってからも随分経ちました。(執筆時 ...
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初めまして、2021年の4月にフェリックスに入社した中島です。
早いものであと3ヶ月程度で1年経つことになります。現在フェリックスはフルリモートでの体制になっていまして、その働き方には大分慣れてきました。
フルリモートの体制とはいえ週一回の出社日を設けています。(緊急事態宣言などが出ていない/感染状況が落ち着いていることが前提ですが)
個人的には、週一程度の通勤はリフレッシュにも軽い運動にもなるし良いなと思っているところですが、その出社日に合わせて「Hello Study」という一種の勉強会が行われています。
「Hello Study」は期間を区切って行われており、前回は昨年の2021年10~12月に行われました。
今はちょうど区切りとなりますので、前回の「Hello Study」に関してこの記事で紹介させていただこうと思います。
そもそも「Hello Study」とは何なのかをはじめに説明します。
と言っても詳しく書くと前回の繰り返しになるので、詳細に関しては前回の記事を見ていただくとして‥‥
こちらから概要だけを引用すると、
といったものになります。
今回は以下の7つのテーマでチームが結成されました。
3Dモデルを作成し、メンバーの一人の横山さんが購入した3Dプリンターで出力してみる
Rustのチュートリアルを進めてみる
切り抜きチャンネルを作成し、実際に投稿してみる
アバターをトラッキングで動かしたりコンテンツを作ってみる
FlutterとFirebaseで何か作ってみる
農業が儲からない原因と対策を考察する
ペン字の教材を使い練習する
今回僕が参加したのはVTuberチーム。
VTuber(バーチャルYouTuber)とは、2Dや3Dのアバターを纏ったりして配信をする人の総称ですが、技術的に範囲が広すぎるので、まずは構成要素を抜き出してどこをするのかを決めました。
時間やPCスペック、スキルなど諸々の事情を加味して話し合った結果、Live2Dのモデルを作ってみようという方針になりました。
そもそもLive2Dとは、イラストを動かすことができる技術のことで、VTuberの立ち絵として使用されるほかゲームなどでもキャラクターを動かすために使用されていたりします。
こちらのモデルを作るためには、目や口などをパーツ分けしたイラストが必要になります。しかし、全員がイラストを描けるわけではないため、人によっては公式サンプルや配布されているモデルを規約の範囲内で使用することになりました。
僕は幸い2021年5~8月のHello Studyでイラストを描いていたため、それを使用しました。
かわいいですね!
ここから先は僕が行った作業を掻い摘んで紹介します。
目や口、髪、耳、腕、脚などのパーツごとにイラストを分ける作業を行いました。
結構多く感じますが、実際はこの3倍ぐらい細かく分けています。(画像は説明のためにPowerPoint使用)
次に「顔が左/右/上/下/斜めに向いた時」や「左/右目を閉じている時」、「口を開けている/閉じている時」などの状態で、各パーツがどの位置でどのように歪んでいるのかを指定していきました。
例えば「顔が左に向いた時」を指定する場合、
正面がこの状態だとすると、
顔を向かって右側に少し移動させ、立体感を出すために各パーツを遠近感を持つような形で歪ませます。
人体構造を3次元的に捉えた上でイラストの変形に落とし込む必要があるため、非常に難しく時間のかかる作業でした。
最後に顔を振った時に髪や耳が揺れるように物理演算を設定しました。
静止画では伝わらないと思いますが、髪と耳が揺れます。
VTube Studioでフェイストラッキングして動かしてみました。かわいい。
初めて作ったにしてはなかなか良い出来ではないでしょうか。
12/21(火) 14:00~18:00の4時間に渡って発表会が行われました。
以下で発表内容を簡単に紹介します。
3Dプリンターに関しての紹介の後、実際にZBrushで作成した3Dモデルを3Dプリンターで出力したものを回すという形の発表でした。人によっては出力したものに色を塗っていて、カプセルトイを彷彿とさせるような出来でした。
チュートリアルの進捗発表と使ってみての感想を発表しました。最後にデモとしてライフゲームの紹介がありました。
実際に切り抜きチャンネルを作成し、投稿した結果を発表しました。ただ切り抜くだけではなく戦略を考え、試行錯誤されていたのが印象的でした。
Live2Dモデルの作り方の説明や、成果物を発表しました。発表の途中で実際にフェイストラッキングをしてVTuberっぽいことをしたりもしました。
実際にFlutterとFirebaseで作成したシステムを発表しました。スマホで編集した内容がリアルタイムでWeb側に反映される様子などのデモがありました。
いくつかのテーマで各々が考えた対策を発表し、発表会参加者が良いと思ったものに投票するという形の発表でした。
使用した本の内容を紹介した後、練習した成果と感想を発表しました。個人差はありますが皆さん上手になっているように見えました。
発表後、「どこのチームが良かったか」という投票があるのですが、結果は以下となりました。
成果が分かりやすいと得票に繋がる感じがありますね。
VTuberチームは惜しくも2位でしたが、入賞できたので頑張った甲斐があったなと思いました。
今回は普段見ているようなLive2Dモデルを作成する方法を学べました。
実は趣味で3Dモデルを作ったことがあるので、似たような所があれば応用できると思っていたのですが、3DでいうシェイプキーがLive2Dのパラメーターに似ているだけで、他の概念は全然違っていたので新鮮でした。
Live2Dのモデルをリッチなものにするためには2Dのイラストを歪めて3Dに見せる必要があります。そのため、イラストの時点である程度逆算して描いたりパーツ分けしないと破綻してしまうため、非常に難しい物だと認識することが出来ました。
自分で作ってみないと労力や難しさが分からないと言うのはどの創作でも同じことなので、新たにLive2Dの知識を得ることが出来たので非常に有意義な時間だったと思います。
反省点としては、週1時間のHello Studyだけでは間に合わないため趣味の時間も使ってしまったことです。
ルール的には規定されていないのでグレーだと思いますが、単純にHello Study内だけで作業している人との格差が生まれ、ズルいと言われかねない状況だったかなと思います。
せっかくLive2Dモデルを作ったので、それを使った何かにしたいなと考えています。
あとはHello Study内だけで完結できるボリュームにしたいですね。
3Dモデリングも気になったのですが、前職で3Dプリンターを使ったこともあり、せっかくだから挑戦したことがないことをしようということでVTuberチームを選びました。
ただ、ZBrushは使ったことがないので別の機会に触りたいなと発表を見ていて思いました。
趣味で始めようと思ったことの取っ掛かりにちょうどいいんじゃないかなと個人的に思っています。
何かを始める時は三日坊主にならないようにすることが難しいので、最初だけ他の人と決まった時間に進められるというのが理由ですね。
今のところHello Studyは閉じたイベントなので、この記事のように内容の紹介などを発信していけたら面白そうかなと思いました。
個人的にはVR技術に興味・関心があり、見るVRではなく動かしたり遊べるVRの方が楽しそうなので、今後VRを利用したインタラクティブな何かを作ることや開発に挑戦出来たら良いなと考えています。(Hello Studyでやる事になるか、もしくはプロジェクトで取り組むことになるかは分かりませんが)
Hello Studyに関して知っていただけましたでしょうか?
フェリックスには、前例がなくてもとりあえずやってみようというスタンスがあり、それがよく表れている取り組みだと思います。実施後、メンバーへの聞き取りや意識調査などを通して常に改善にも努めているので、今後はさらに進化した取り組みになるんじゃないかと思っています。
さて、そんなフェリックスの今後の活動が気になる方はフォローを、採用に関して気になるという方は以下から応募をお願いします!
といったところで今回の記事は締めさせていただきます。ここまでお読みいただきありがとうございました。