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#WWDC19 に行ってきました!

こんにちは。iOSアプリエンジニアの谷口尚です。

以前お伝えしたとおり、今年もフェンリルから、エンジニア4名、デザイナー1名の計5名がWWDCに参加しました!

私にとってはじめてのWWDC参加で感じたことや、参加者が盛り上がった内容などをお伝えしようと思います。




今年発表された新技術

WWDC19では、昨年以上に新しい技術が続々と公開されました。昨年はチューニングの印象が強かった反面、今年は興奮する内容がたくさんありました。

iOSに限っただけでも次のような新技術が目白押しです。

  • アプリの見た目に関わるダークモードのOSレベルでのサポート
  • プライバシーが保護された状態でアプリやWebサービスを使うことができるSign in with Apple
  • 人を認識し人の前や背後にAR上のオブジェクトを置くことができるようになったARKit 3
  • iOSにフォントメーカーが販売しているカスタムフォントをインストールでき、アプリ上で使えるようになる新機能の追加

など、目玉機能ばかりです。

今年のWWDCは2年分の内容が一度に来たと言う人がいたくらい濃い内容でした。

最も注目を集め、参加者を盛り上げたものは、SwiftUIではないでしょうか。Keynoteで発表された瞬間、客席からは悲鳴に近い歓声が上がっていました。Xcodeでコードを書くとそのコードの通りにUIがプレビューされます。WYSIWYG (What You See Is What You Get) な技術を提供してくれる SwiftUI の登場はiOS, macOSアプリ開発の進歩をはるか先の未来に連れて行ってくれたような気がします!

KeynoteのSwiftUI発表時の盛り上がりは、Swiftが発表された2014年のWWDCと同等かそれ以上の盛り上がりを見せたと思います。SwiftUIとこれまでのUI実装は、SwiftとObjective-Cの関係に似ているという印象を持ち、いますでにあるアプリのUI実装は、今後一部分からSwiftUIに置き換わっていくのだろうと思います。



WWDCでの体験

WWDCではAppleのエンジニアによる新技術の機能や開発上のTipsが紹介される「セッション」や、Appleのエンジニアと直接会話できる「ラボ」があります。

彼らエンジニア以外にも、WWDCの会場ではさまざまなスタッフがいて、その中でKeynoteやセッションに並ぶ列を整備したり、会場を盛り上げたりする(これが重要!)役目のスタッフが数多くいました。

各国のApple Storeからスタッフが集められているようで、セキュリティゲートを通るだけで、サッカーで例えればゴールを決めた瞬間のようにハイタッチや名前を読んで盛り上げてくれる彼らには、とても元気をもらいました。

会場には、Swift StrikeといわれるARKitで開発されたARゲームがあったり、会場でゲリラ的に発生するスタッフ達のダンスに参加したりする、さまざまな参加型のイベントがありました。これらのイベントに参加するとピンバッジがもらえ、このバッジを集めるために情報網を敷く参加者もいるぐらいです。

これらのピンバッジは絵文字がベースになっており、その魅力的な見た目は私も気に入りました。




iOSエンジニアは幸せな職業?

今年のフェンリルからの参加者は、Apple愛好家のメンバーが特に多かったため、その”信者度”が爆上がりする体験が多くありました。一つ例にあげると、

会期最終日の金曜日午後、私たちは近年完成したAppleの新社屋 Apple Park に向かいました。ここの施設のひとつであるApple Park Visitor Centerは、観光客のための施設で、ここでしか売っていない限定商品が数多くあります。

そんな場所でフェンリルスタッフの一人が、「iOSアプリエンジニアは幸せな職業やなぁ」とぼそっと言いました。

正直聞いた瞬間には何を言ってるか分かりませんでしたが、Appleが作り提供しているエコシステムに全力で乗っかることで、ユーザーに最高の体験を提供できるアプリやサービスを作り出すことができます。その提供側に立てることが、iOSアプリエンジニアにとってこの上ないことだと思います!

毎年のWWDCで発表される技術をちゃんと追い、さらにWWDCの会場に直接出向くことができれば、ラボでAppleのエンジニアにその技術について直接話しを聞くことができます。WWDCを通して、問題が解決したり新たな方法を知ることができる経験は、新たなユーザー体験をつくりだすためにも、非常に有意義だと感じました。

また、WWDCには世界各国から参加者が集まります。普段日本で働いているだけでは感じ得ない、世界の広さや多様性を感じることができました。日常の些末なことを忘れ、現地で技術だけに集中できる、この体験は自己肯定感をガンガンに上げてくれました。

来年以降もまたぜひWWDCに行きたいです!




おわりに

今年も5名の参加者がWWDCに参加でき、貴重な体験ができたのも、出張として会社に費用負担してもらえているおかげです。

WWDCというイベント自体は終わりましたが、Web上で見逃したセッションを見たり、ベータ版のXcodeを入れてコードを書いたり、SwiftUIのすごさをこれからも体感し続けたりして、フェンリルでの仕事に活かせるよう自分の腕を磨いていきたいと思います。

次回はデザイナー目線からの参加レポートをお届けしますのでお楽しみにお待ちください。

最後までお読みいただきありがとうございました!



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