静岡でスタートアップ支援に取り組む中で、私は何度も「なぜこの地で挑戦するのか」「なぜ自分はこの道を選ぶのか」と自問してきました。
地方には、まだ見ぬ可能性が眠っている。けれど、その可能性は、誰かの「情熱」と「問い」からしか芽吹かない。そう確信しています。
TOMOLプロジェクトの原点も、まさに“問い”から始まりました。静岡に集う若者たちが「自分は何者か」「この社会にどう関わるべきか」と悩み、もがき、時に立ち止まる。
その姿は、かつての自分自身でもありました。私たちがこの地でスタートアップ支援を続けるのは、彼ら一人ひとりの「やりたい」を信じ、その情熱とアイデアが社会に実装される瞬間を見たいからです。
挑戦には必ず失敗がつきものです。けれど、失敗を恐れていては何も生まれません。私自身、EXPACTを立ち上げてからの約7年間、多くの壁にぶつかり、時に悔しさや無力感に打ちのめされました。
しかし、その度に仲間やクライアント、地域の方々と支え合い、学び合い、前に進んできました。挑戦と失敗を肯定し、そこから学び続ける文化こそが、静岡に新しい風を吹き込む原動力になると信じています。
TOMOLプロジェクトが目指すのは、若者一人ひとりが自分の問いを持ち、行動し、学び、また新たな問いを生み出す循環をつくることです。
行政、企業、地域住民、教育機関と連携し、多様な価値観やネットワークの中で共創する。仲間とともに支え合い、時にぶつかり合いながら、より大きな物語へと成長していく。これが、静岡発のイノベーションのコアだと考えています。
私は、静岡という地域にこだわり続けてきました。なぜなら、地方こそが“問い”と“情熱”が交差し、社会に新しい価値を生み出す舞台になると信じているからです。
TOMOLプロジェクトは、単なる教育プログラムでも、起業支援でもありません。若者たちの情熱に火を灯し、「自分の未来は自分で切り拓く」という誇りを持って歩み出すための、挑戦と実践の場です。
「未来を創る若者よ、情熱に火を灯せ」
この言葉は、静岡の地で新たな挑戦の物語が始まる合図です。TOMOLプロジェクトの挑戦の物語は、これからも続きます。新たな問いを抱くすべての若者とともに、私たちもまた、挑戦し続けます。
EXPACT株式会社
代表取締役CEO 髙地耕平
P.S. 「ヒートショックゼロ宣言」IoT技術で高齢者の命を守る世界を実現したい!
TOMOL プロジェクトから生まれた
泉本君、友田君のクラウドファンディング、心から応援しています!
「お風呂で命を落とす人をゼロに」という強い想いと、IoT技術を活用した社会課題の解決に挑戦する姿勢に大きな感動を覚えました。
高齢者の命を守るための新しいインフラを、スタートアップとして実現しようとするチャレンジは決して簡単な道ではないと思いますが、泉本君ならきっと乗り越えられると信じています。
このプロジェクトが広がり、「ヒートショックゼロ」の未来が一日でも早く実現することを心から願っています。泉本君、友田君、そしてプロジェクトに関わる皆さん、頑張ってください!
応援しています。