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UAE出身・東大松尾研究室元リサーチャーに聞く!AIの可能性と自分の仕事への誇り

UAE石油学研究所→東大松尾研究室プロジェクトリサーチャーを経て、エクサウィザーズへ― 本日は、Machine Learningエンジニアのアブドゥルさんにインタビューしました。自分の仕事に誇りを持つという姿勢に共感する方も多いのではないでしょうか。アブドゥルさんの考えるディープラーニングの可能性や、エクサウィザーズで成し遂げたいことに迫ります!

H.A.G アブドゥルラーマン プロフィール

福井大学工学研究科博士課程を2014年に卒業後、2015年からアラブ首長国連邦で石油研究所 (Petroleum Institute) のリサーチプロジェクトに参画、反射地震波の複素ニューラルネット深層学習を用いた画像分類について研究。2016年からユニバーサルロボット社の東京支店にR&Dエンジニアとして人体の手のひらのスプーフ検出の研究に従事したのち、東京大学 松尾研究室(WEBLAB)でプロジェクトリサーチャーとして参画。2018年からエクサウィザーズにMachine Learningエンジニアとして入社。

UAE石油学研究所→東大松尾研究所を経て、AIを用いた社会実装の世界へ


アブドゥルさんのこれまでのご経歴を教えてください。

2014年に、福井大学でシステムデザインエンジニアリングの博士号を取得したのち、母国であるアラブ首長国連邦のアブダビで石油学研究所(Petroleum Institute)のリサーチプロジェクトに参加しました。そこでは、複素ニューラルネットワーク深層学習を使った反射地震波画像の分類に関する研究に携わりました。

2016年に日本に戻り、ユニバーサルロボット社の研究開発エンジニアとして、人体の手のひらのスプーフ検出の研究を行いました。2017年からは、東京大学松尾研究所のプロジェクトリサーチャーとして、画像処理におけるAI技術に関する研究を行いました。これまで、4つの国際ジャーナルに論文を投稿し、10以上の国際カンファレンスで登壇しました。専門は、リアルタイム画像処理と認証、包摂的なロボットの深層コントロール、インタラクティブな視覚システム、3D物体認証、複素ニューラルネットワーク、ロボットの視覚と知覚システムの強化学習、生物学的ブレインメカニズム研究など、多岐にわたります。

2019年に、MLエンジニアとしてエクサウィザーズに入社しました。特に、実生活にかかわる問題を解決するために、エッジデバイスにディープラーニングの技術を取り入れることが私の仕事です。



ディープラ―ニングという技術を用いて、何を成し遂げたいですか?

私は2004年に来日し、福井大学でニューラルネットワークの研究をしていました。当時はあまり注目されていませんでしたが、非常に面白い研究でした。人間の脳の神経細胞(ニューロン)の活動を数理的なモデルで表現したものをニューラルネットワークと呼びます。ニューラルネットワークはディープラ―ニングを構成するアルゴリズムの一つで、現在では様々な分野に応用されています。

ディープラ―ニングが注目を集め始めた2008年頃から、コンピュータービジョンは画期的な進歩を遂げました。コンピュータが人間と同レベルで画像を認識することができるようになり、現在では人間の能力を超えたと言われています。このような技術革新の流れを反映して、AIが人々の仕事を奪うのではないかという懸念が広まっています。しかしながら、新たな技術の持つ可能性にも目を向ける必要があると思います。例えば、エクサウィザーズが実際に取り組んでいるように、AIの力によって高齢者や障害を持つ人々の生活がより豊かになり、人間の生産活動も進歩しています。

AIは次の産業革命の原動力となる画期的な技術だと思います。私は、この新しい技術を活用して、社会を変えていくことに情熱を注ぎたいです。特に、現代のコンピュータービジョン技術は、産業はおろか、人々の日常生活にも十分に活用されているとは言い難い状態です。今こそAIが、実生活に応用され、人々の生活を変える必要があると思います。

「幸せな社会を実現する」というミッションを追い求めるプライド


なぜエクサウィザーズに入社したのですか?

自分の参加するプロジェクトを自由に選ぶことができたり、働く場所をフレキシブルに選ぶことはもちろんですが、事業成長の明確な方向性があったことが、エクサウィザーズに入社する決め手となりました。

東京大学の松尾研究所でリサーチャーとして働いていた頃、AIという新たな技術で実社会を変えていきたいと思うようになりました。日本や母国UAEで働く場所を探していたときに、エクサウィザーズと出会い、そのミッションに惹かれました。「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」というミッションには、新たな技術をどのように活用して、社会を変えていくかという明確な方向性が表れています。エクサウィザーズには他の企業とは異なる方向性があったこと、そしてそれが「実社会に技術を応用したい」と考える自分の思いと一致していたことから、入社を決めました。


エクサウィザーズではどのような業務に携わっていますか。

AI技術の中でも画像処理に関する研究を行ってきた経験を活かし、エッジデバイスのための画像処理システムを開発しています。入社直後は、東京で防犯カメラ用のリアルタイム顔認証システムを開発するプロジェクトに参加しました。また、インドや中東市場向けにエッジデバイスに備え付ける画像認証システムの開発にも携わりました。日本国内だけでなく、海外のパートナーたちとそれぞれの国の社会課題の解決に取り組んでいます。

エッジデバイスにシステムを取り入れることができれば、データの処理をより速く効率的に行うことができます。エッジコンピューティングシステムでは、データセンターやクラウドではなく、デバイス付近で情報処理を行うため、リアルタイムでデータを分析することが可能になります。交通安全や防犯などのセキュリティ対策をリアルタイムで行うことによって、人々がより安心して暮らすことができるようになると思います。



エクサウィザーズで働いていて、面白いと感じることはありますか。

エクサウィザーズは、変化し続ける市場からのニーズに対して、とても柔軟にかつすばやく対応している会社だと思います。これが可能な理由としては、複数の事業領域を持っていることが大きいと思います。社内では事業領域を超えて、お互いに知識と経験を共有することで、AIを実社会に応用するための知恵を出し合っています。各事業ドメインがなす小規模なスタートアップが集まって、1つの会社として動いているような感覚があります。

また、自分の仕事に対する誇りを持っている人が多いことも、エクサウィザーズの魅力です。報酬というよりは自分が成し遂げたいことのために日々情熱的に仕事に打ち込んでいる人が多いと思います。これは、この会社の素晴らしいカルチャーだと思います。全ての社員がそれぞれの強みを持っており、お互いの強みを活かしあって社会課題解決というミッションに立ちむかっています。お互いを尊重できる環境があるからこそ、外国人である私に対しても非常にフレンドリーな社員が多いです。



最後に、エクサウィザーズに興味がある方に向けて、メッセージをお願い致します。

今後は、特にリアルタイムコンピュータビジョンシステムの最新技術に従事したいと思っています。最新の技術を実社会に取り入れるときには、技術の持つ可能性を信じ、自分の仕事に対して誇りを持つ必要があります。単に受動的にプロジェクトに取り組むのではなく、自分が社会に与える影響を大局的な視点で見ることが重要です。私は、自分の手で世の中を変えていくことに対して誇りを持つことができる人と一緒に働きたいと思います。エクサウィザーズには、社会のためになる仕事に取り組むことに対して誇りを持っている人が多いです。そのため、そういったパッションを持つ人と社会課題解決という困難なミッションに取り組みたいと思います。

エクサウィザーズでは、他にも多くのエンジニアが活躍しています。こちらからお気軽にご連絡ください!

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EXAWIZARDSは「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」という ミッション実現に向けた2つの事業体 【 AIプラットフォーム事業】 顧客の経営課題解決に向け、AIプラットフォーム「exaBase」を基軸に年間250件以上のAI/DXプロジェクトを行っています。AIの理解促進~企画~設計・開発~運用・利用をワンストップで提案しており、すぐに使えるSaaSのAIアプリケーションや、AIアルゴリズム・API、MLOpsなど、AI/DXに関わる豊富なアセットを組合せることで、クイックなAI導入から共同でのサービス開発まで幅広いニーズに対応しています。さらに、DX人材・組織開発をワンストップで支援するサービスの提供や、AI/DXの推進リーダーが集う国内最大規模のコミュニティ運営などを通じて企業のAI活用/DX推進の内製化支援も行っており、全社課題の解決・顧客価値の最大化を支援しながら、AIの社会実装を推進しています。 【 AIプロダクト事業】 超高齢社会に代表される社会課題の解決に向け、AIプラットフォーム事業を行う中で抽出した汎用的な業界・社会課題を解決するためのAIプロダクトを開発・提供しています。社会課題に直結する介護・医療領域においては、介護スタッフの間接業務をAI × 音声入力でサポートするアプリ「CareWiz ハナスト」、5mの歩行動画から歩行者の転倒リスクをAIが解析するアプリ「CareWiz トルト」などを提供しており、プロダクトを広く展開することで蓄積したデータは性能の向上に利活用するだけでなく、AIプラットフォーム事業における個社課題の解決策の拡張にも還元しています。
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