エビリーには現在、動画の企画・制作から配信までワンストップでサポートを展開するmillvi事業部と、YouTubeマーケティングをワンストップで支援しているkamui tracker事業部という、二つの事業部が存在しています。
今回、このうちのkamui tracker事業部(通称:KT事業部)が、2023年1月に事業部独自のスローガンを策定しました。
その名も『さこつ』。
『さこつ』って、あの鎖骨ですか?
なぜスローガンが『さこつ』なのか、その言葉に込められた意味について、プロジェクトチームメンバーにお話を伺いました。
なぜスローガンが必要なのか?事業部のありたい姿をメンバーの言葉で生み出す方法
国内最大級のYouTubeデータベースとして、国内のYouTubeチャンネル情報を網羅している『kamui tracker(カムイトラッカー)』を手掛けているKT事業部。
現在はさまざまなキャリアをもつ、約25名のメンバーが在籍しています。
なぜ今、事業部として独自のスローガンが必要になったのでしょうか?
「昨年の夏ごろ、エビリー自体がMission/Vision(以下MV)の刷新を行うことになると共有があり、会社としての全体的な方針はありつつも、そのうえで事業部として大切にすべきことや、指針を定めておきたいよねという話が上がりました。
その背景として、さまざまなキャリアをもつメンバーが増えてきている中で、それぞれの目標に対する意識や、理解・解釈が異なること、どこまでこだわるのかといった細かい点でズレが生じており、それぞれが意思決定をスムーズに行うためには、【軸】となる指針を設けるべきであると感じていました。
これまでも組織横断のプロジェクトチームが、KT事業部をより良い組織にするため、KT質問部屋というメンバーがいつでも誰でも気軽に質問・回答し合えるSlackチャンネルの立ち上げ、部署を横断したコミュニケーション活性化をも目的としたランチ会の開催など、さまざまな取り組みを行っていた中で、会社本体のMVが刷新されることとなり、事業部としても同じ内容を追随するのではなく、KT事業部独自のスローガンを新たにつくることに決めました」
組織が果たすべき使命や存在意義、また理想像、中長期的な目標を表したミッション・ビジョンとは異なり、スローガンは、組織の思想や主張、理念を簡潔に言語化したものです。
このスローガンを決めるにあたり、どのようなことを大切にしたのでしょうか?
KT事業部のスローガンは、トップダウンで決めるのではなく、KT事業部に在籍しているメンバーひとりひとりが大切にしたい思いを言語化し、事業部独自のスローガンを策定したいと考えていました。
スローガン策定以前より、「エビリーのKT事業部の一員として働くことを誇りに思える環境をつくりたい」という想いから、まずは事業部としてのありたい姿を次の3つに定義していました。
- ①困難な課題に協力して取り組める体制
- ②仕事を通して成長できる環境
- ③部署を横断したコミュニケーションが活発な状態
今回のスローガンを決めるにあたり、メンバー参加型のワークショップを開催し、『ビジネスや事業について、サービスとしてどういう風になっていきたいのか』、『事業部として今大切にしたいキーワード』をテーマに、メンバー全員でディスカッションを行いました」
ワークショップはチーム毎に運営メンバーを1人アサインし、全員の声がしっかりと出てくるよう設計。約4時間のワークショップを経て、メンバーから生み出されたキーワードをもとに、事業部改善プロジェクトチームで新たなスローガンが決定しました。
「想定していたものもあれば、想定していなかった素晴らしいワードも出てきたのは嬉しかったですね。また、アウトプットの表現は異なれど、出てきたキーワードを整理していくなかで、メンバーが思い描いていることは類似していることに気付きました」
新スローガンは「さこつ」。そこに込められた想いとは?
そうして生み出された『さこつ』というスローガン。どのような意味が隠されているのでしょうか?
「さこつは、KT事業部として大切にしたい3つの言葉の頭文字が使われています。
『さ』は、先駆ける。
前例にとらわれないチャレンジは、時代を先駆け創造力(Creativity )をアップデートさせると我々は考えています。リスクを恐れず、前例がないことはチャンスだと考え、積極的に挑戦しようという文化を醸成したいと思います。また、未来の当たり前をつくり、世界をリードする存在になろうという思いが込められています。
『こ』は、こだわる。
創造力(Creativity )をアップデートするため、誰よりもこだわり続けようという思いから選出されました。「結果」はもちろん、その「プロセス」にもこだわることができる組織でありたい、「プロセス」にまでこだわった「結果」は再現性があり、組織の財産となります。こだわり続けた先には、想像を超えた未来が待っていると考えています。
『つ』は、伝わる。
大切なのは「伝える」ことではなく、お客様やその先の生活者、社内の仲間たちという相手 に「伝わる」こと。相手目線で伝わる言葉、デザイン、構成、表現“ ”を選んで伝えていこうという意思が込められています。相手のことを想い、考えて選んだ「伝わる」表現は、相手の心を動かし行動を起こさせる起爆剤となります。「伝わる」表現で創造力をアップデートしようという思いからこの言葉を選びました。
これらのキーワードの頭文字をとった『さこつ』は言葉としてもキャッチ―である一方で、体を支える大切なパーツのイメージも強いものであると思います。KT事業部として、先駆ける・こだわる・伝えることを念頭にエビリーの事業を支える強固な組織として進化していきたいと考えています」
新スローガンの決定に対し、メンバーの反応はいかがでしたでしょうか?
「スローガンのお披露目に対しては、納得感のある人も多かったような印象ですね。
スローガン決定後、Slackで『さこつ』のスタンプを作成したところ、日報やちょっとしたやりとりの中でも、メンバー同士が『それって先駆けてるね』とか『こだわってるね』というポイントにスタンプを押すなど、『さこつ』を意識した取り組みに対して『いいね』をしていたりします」
羅針盤となるスローガンの策定に伴い、ますますパワーアップしていくKT事業部。
少し先の当たり前のミライを共に創りだすメンバーを募集しています。
「我々は、YouTubeの国内最大級のデータベースを持つ『kamui tracker』を運用しています。データのファクトから、成功事例を真似て展開していくだけでなく、思考を停止することなく仮説を立て、失敗を恐れず先駆けることを大切にしていきたいと考えています。
この我々の思いに共感していただける方に、ぜひ一緒に挑戦していただければと思います」
(取材・ライター/山本エミ)