こんにちは!エスタイルで広報支援をしているフリーランスPR・山口です。
使われないまま、企業に眠っている膨大なデータ。
データに関心のある方なら、散在するデータを見て「もっと有効活用できればいいのになあ…」。そう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
近年、眠った膨大なデータをビジネスの重要な場面で利活用する動きが高まっています。エスタイルでは、こうしたデータを専門で扱うBIスペシャリストの募集を行っています。
「データを通じて、経営に直結する大きな仕事に携わりたい方」「データを活用したコンサルティングスキルをもっと磨きたい」という方は、ぜひ本記事を参考にして下さいね!
そもそもBIツールとは何か
エスタイルでは、先述のような膨大なデータを『BIツール』というIT技術を介してクライアントの支援をしています。BIとは、Business Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略で、BIツールは企業の中で蓄積しているさまざまなデータを可視化・分析し、ビジネスに利活用することを指します。また、散在してしまっているデータを一元管理する機能もあるため、KPI指標や売上等のデータ管理をすることにも利用されます。つまりBIツールとは、経営の重要な意思決定や課題を解決に導くのに有効なツールなのです。
BIツールには、大きく「トラディショナルBI」と「モダンBI」の2種類があります。前者は1990年代頃より普及したもので、企業のIT専門家がデータを加工した状態でエンドユーザーの手に渡していました。一方の「モダンBI」は、一部の限定したIT人材が使うのではなく、ビジネスの現場に居るあらゆる社員が利用可能な汎用性のあるアプリケーションとして提供されています。現在では、さまざまな業界・業種でデータの活用が求められていることから「モダンBI」が主流となっています。
※引用:『BI ツールとは?便利な機能や利用のメリット、選び方を解説します』
(Tableau by Salesforce公式HP)
エスタイルにおけるBIツール
エスタイルでは、2020年頃からBIツールを活用したサービス提供を行っています。
もともとメディア事業部を運営していた経緯もあり、SEO分析をはじめとするWebマーケティングに関する幅広い知見や実績がありました。それらのノウハウをBIツールに落とし込むことで、より付加価値の高いサービス提供ができないか?そう考えました。
しかし当時は今ほど、BIツ―ルを活用することの有用性がそこまで認知されていませんでした。そのため、クライアントを一件一件回りながら、地道にBIツールの概念を広げていきました。現在では、BIツールを元にしたサービス支援も活躍の場を広げ、数々の大手企業からご依頼を受けて、日々コンサルティング業務を担っています。
エスタイルで扱うBIツールは、「Tableau」(タブロー)と呼ばれるものです。「Tableau」は、 2003 年にスタンフォード大学のコンピューターサイエンスプロジェクトから誕生したもので、BI市場の中でも広く認知されたツールです。データをビジュアライズすることで、誰もが直感的に分析でき、素早い意思決定を支援します。
▼BIツール「Tableau(タブロー)」を動かしながらの作業動画
引用元:初めてのTableau : Bronze Demo ~ Data Storytellingの第一歩
▼データをビジュアル表現の力で理解することの大切さについて
データを理解する表現の力
※BIツール「Tableau(タブロー)」サンプル画面:スーパーストアの分析
BIツールの活用事例
BIツールの活用を検討されるクライアントの背景には、「データは溜まっているものの活用方法がわからない」「エクセルで管理しているものの、情報の一元化ができていない」といった悩みが多く聞かれます。加えて、データを分析するための高度なIT専門技術やコーディングスキルを有する人材が社内にいない、などの悩みも耳にします。
エスタイルでは、まずクライアントの課題感を踏まえた上で、個別にカスタマイズしながら課題解決に寄り添ったツールを生成・支援しています。ここで実際、エスタイルが行っている支援事例をご紹介します。
■活用事例①
業界:インターネット・通信
課題:自社アプリの利用促進
支援内容:「Tableau」を活用した数値集計・ダッシュボードの作成、
施策に用いる機能設計、ABテスト、施策結果の分析・レポート作成 など
■活用事例②
業界:製造
課題:自社アプリの利用促進
支援内容:「Tableau」を活用した在庫管理・異常検知 等のダッシュボード作成
施策に用いる機能設計、ABテスト、施策結果の分析・レポート作成 など
BIツールを活用することで、クライアントからは「見たいデータがすぐに閲覧出来るようになった」などの反響が寄せられています。
エスタイルが大切にするのは、クライアントとのコミュニケーションにおける『質と頻度』。先述の通り、クライアントは依頼段階で「データをそもそもどう活用すればいいか分からない」など、漠然とした悩みを抱えています。そのため、コミュニケーションの頻度を高めることで、クライアントが理想とするイメージにきちんと寄り添い、納得感を抱きながら前進する作業を大切にしています。最終的には、エスタイルが支援を離れたあとも、社内で自走できる体制の構築を目指しています。
BIツールの魅力
次に、BIツールの魅力をご紹介します。
①業界・年齢・ジャンルを問わず、幅広い人が利用できる
従来、データは高度IT人材が扱うというイメージがありました。しかし近年では、企業のさまざまな部門で、業務効率化・売上向上のためにデータを有効活用する重要性が唱えられています。BIツールは最初のダッシュボードさえ構築できれば、あとは一般の方でも操作が可能です。幅広い部門のビジネスパーソンに活用できるのが、BIツール最大の魅力です。
②データの可視化・アクセスが容易になる
BI ツールは、Excel よりもはるかに迅速・軽快にデータを処理できる能力があります。
また、散在しているデータをグラフやチャートなどを一元化する等、さまざまな手法で可視化、複数のデータへ容易にアクセスできます。
また、用途に応じて柔軟に機能要件をカスタマイズできるため、いかに分かりやすくビジュアライズするかはBIツールを扱う側の面白さでもあります。
③情報を直感的に捉え、分析ができる
エスタイルが利用するBIツール「Tableau」は特に、わかりやすくビジュアライズされており、直感的に情報を捉えられるという利点があります。そのため、思考するのと同じ速度で分析ができます。
なお、定期的あるいは決まったパターンで単発的に行う『アドホック分析』と違って、BIツール「Tableau」は、中長期的な視点での分析にも適しています。
今後は、BIツールがまだ普及していない業界に対して積極的なアプローチをかけていきます。DX化が進んでいないと、つい感覚的な作業に頼りがちになります。BIツールの活用を通じて、まずはデータに触れてもらうこと。そして、きちんとしたデータの活用方法を身につけてもらい、適切な業務運用や意思決定に役立てていけるよう支援していきます。
BIスペシャリストに向いている人の特徴
最後に、「BIツールを扱うのに向いているのはどんな人か?」についてご紹介します。
まずは、”ビジュアライズ”することに興味・関心のある方です。BIツールの特徴の一つに、わかりやすく可視化するというのがあります。そのため、もともとクリエイティブな仕事をしていたり、デザイン自体に興味があったりする方がBIスペシャリストとして活躍しているケースが多いです。
また、人とのコミュニケーションを取ることが好きな方にも向いています。
同じデータサイエンティストの括りの中でも、他の分析アプローチと比較して、BIツールはコミュニケーションの頻度が高い傾向にあります。そのため、人とのコミュニケーションを大切にしながら、データを使いこなすスペシャリストになりたい!という方におすすめです。
なおエスタイルでは、異業界からの転職で現在BIスペシャリストとして活躍するメンバーもいます。「ビジュアルする作業に興味がある」「KPI設計・分析など幅広い知識を身につけたい」などと思われた方。ぜひBIスペシャリストのご応募を検討してみてくださいね。