広告データパイプライン、実際に動かしてみたらバグとの戦いでした | 株式会社エンスポーツ
こんにちは。エンスポーツの田窪です。前回の記事では「Meta・Google・Appleの広告データをBigQueryに集約して、分析・自動化・AI活用まで持っていく」という構想についてお話しまし...
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こんにちは。エンスポーツの田窪です。札幌はなぜかまだ雪が降っています。3月とは?
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
最近のトピックスとして「バラバラに置いてあったデータをBigQueryに集めてAIに分析してもらう」という体験がとても良かったので、シェアさせていただきます。
ClaudeCodeとCodexのおかげで、下記の「怠け者マーケター向け分析フロー」が確立されました。
もう僕はSQLを叩いてテーブルを作る必要がありません。「これが知りたい」とClaude Codeに伝えれば、GPTと喧嘩しながらできるだけ正しいデータをとってきて分析して戻してくれるようになりました。
細かな進捗は下記の記事にも書いていたのですが、今回は全体のサマリー的な記事になります。
エンスポーツではこれまで、マーケティング関連のデータを色々なツールで管理してきました。
それぞれの画面を見れば数字自体はわかるのですが、ツールをまたいだ分析となると途端に複雑になります。
まあそれでもなんとかなっていたのですが、だんだん知りたいことが複雑になってきて、「いよいよちょっとしんどいな」と思っていました。
というわけで、「全部のツールのデータを一箇所にまとめよう」「というかもうAIがやってくれよ」と考えたのが今回の計画の発端です。
まずは何をしたいかをイメージしないと始まりません。
実現したかったのは、下記のような「もはや僕は見て判断するだけでOK」の状態です。
以上。
計画ってほどのものでもありませんが、とにかく目標はここにしました。
「Meta広告のROAS分析をして、改善してるか教えて」って伝えると、月ごとでまとまったレポートと見解が出てくる感じです。
「これやりたいんだよね」って言ったら、Claude CodeやCodexは大体なんとかしてくれます。
今回の焦点は主に2つ。1つ目は毎日のデータがBigQueryに集まる仕組みを作ること。2つ目は自然言語で分析できるようにすることです。
データを集めてくる処理については、クラウド上で自動で走らせる必要があります。毎回PCを開いて手動で指示するとかやってられません。
ちょっと議論(Claude Codeと)しましたが「とにかく安くてセキュアで安定したやつがいいです」という僕の意思を尊重して、下記の構成で組むことにしてくれました。
こんな感じで動いています。
実際に分析する際は、基本的にローカル環境のClaude Codeにお願いする形にしています。
下記のワークフローです。
ここで重要になるのが、Claude Codeのskillです。
毎回0から考えさせると、いくら頭のいいAIといえども手間がかかりますので、うまくいった成功事例はskill化する必要があります。今回のワークフローでは以下のスキルが動いています。
/bq-analysis「データ分析して」 6フェーズの因果推論分析(メインの分析エンジン)
/ad-analysis「広告データ見て」
広告特化のSQL分析(チャネル別・クリエイティブ別)
/consult-gpt 自動呼出
GPT-5.4による批判的レビュー・クロス検証
/strategy「戦略分析して」
マルチエージェントの戦略分析チーム(市場調査+定量分析を並列実行)
この分析基盤を構築したことによって、もはや僕は知りたいことをClaude Codeに伝えるだけで情報を引き出せるようになりました。
データが繋がってくると今まで見えてなかったものが見えてきました。
たとえば、流入元によってユーザーの初期行動にけっこう差がありそうだ、ということが見えてきたり。なんとなく「このチャネルのユーザーはアクティブだな」と感じていたことが、データでも確認できるようになりました。
あとコホート分析です。例えばインスタから来た方の、登録から7日間のアクティビティとかが簡単にみれるようになってます。何%が写真を登録して、いいねを送って、マッチして、何人が退会しているのか、みたいなことがチャネルごとに全部出せるようになりました。
(これまではAppsFlyerのローデータと突き合わせていた・・・)
たとえばGA4だけ、AppsFlyerだけだとそれぞれデータに曖昧な部分が出てきますが、全部付き合わせて横断的に見ることで精度が上がります。
そしてこういうことが、自然言語で指示するだけで実現できるようになりました。
とはいえもちろん、見えてきたものをどう施策に活かすかが大切です。これまでもデータドリブンで運営していたつもりではありましたが、AIのおかげでもう一歩先に進めた気がします。
Claude Code と Codex に喧嘩させながら相談したおかげです。これからもよろしくな。
というわけで、バラバラだったマーケデータを BigQueryで繋いで AI に分析してもらえる基盤ができたよという話でした。
エンスポーツでは、こういったデータ活用や AI 活用を含めて、マーケティングやプロダクト開発を一緒に進めてくれるメンバーも募集しています。興味があればぜひお気軽にどうぞ!