2004年、28歳の時に元上司に誘われ立上げに参加した「エンプラス」
創業当時は、リーマンショック前で外資系投資銀行を中心に金融系の企業が本国から若手バンカーを大量に東京に送り込み始めていた時期。それまでの外国人駐在員(Expats)と言えば、家族全員で、ペットも家具も全部引き連れてやってくる経営層が中心で、秘書や人事が手厚くサポートするのが当たり前だったのに、新たに大量にやってくる日本語の話せない若手外国人社員の生活立上げをサポートするだけの余力は人事にはなく、各企業頭を抱えている、そんな状況でした。
毎日毎日、ホームページに掲載する物件の情報をひたすら登録して。日本語と英語両方で物件が探せる、
バイリンガルスタッフが物件をご紹介します、インターネットや水道、ガスなどライフラインの開通もお手伝いしますというコンセプトでホームページを作り、営業を開始。
知名度もなにもないEnplusという会社。
ご縁をプラスに。人との出会いを大切にし、生涯付き合える会社になる、を経営理念に掲げて日々奔走。
英語で作ったHPに、驚くような大企業のCFOだとか、CEOだとかから今度日本に赴任するのだけれど、こんな家あるかな、この家まだ空いているかな、と問合せが届くのに、そう時間はかかりませんでした。
新鮮だったのは、大企業の肩書が無くても、納得すれば使ってくれる。評価すればよりビジネスが広がるように関係者やキーパーソンに繋げてくれる、そんな連鎖を肌で感じ、たくさんのご縁に支えられて死に物狂いで走りました。会社は成長路線。どんどん案件が増え、社員も増え、自社運営のサービスアパートメント(家具家電付きの、簡単に言うと、外国人ビジネスマン向け高級マンスリーマンション)の管理戸数も増やし、、、というイケイケ?の頂点で、「リーマンショック」という100年に一度、と言われる金融恐慌が待っていました。
外資金融系企業が主顧客だった当時のエンプラスには大打撃。
契約中の金融機関がどんどん破産して行ってしまう、、という恐怖。増やしたサービスアパートメントの
家賃は重くのしかかり、、そんな中、金融系だけに頼っていてはダメだと外資系の製造業や製薬、監査法人等々、営業先の拡大や日系企業への営業、、できること、思いつく事は何でもやりました。
リーマンショックの打撃を何とか顧客層の拡大やその後の企業努力で乗り切り、次の成長戦略に向けて中期計画、、その名も「HopStepJump」(笑)を掲げて走っていたころ、今度は東日本大震災、という1000年に1度、と言われた災害に見舞われました。今度はお客様がみんな日本から一瞬にして避難してしまうという状況でした。その時、日本に来る外国人のサポートをする、インバウンドビジネスだけに頼っていては脆弱である、と気が付き、電力不足で海外に出ていく企業や、海外企業のM&Aが活発化される中で、今までとは違う業種からの需要が高まっていた海外赴任支援サポートを開始しました。
そんな中、日本から海外、海外から日本の異動を起点とする一連の支援業務を推進するため「リロケーションマネジメント」事業を拡大させるべく、資本を強化するため会社を次のステージに進めることを決断します。そしてその決断こそが私が社長を引き継ぐきっかけとなりました。
ミッション「日本のグローバル化に貢献する」は日本の今後の経済発展に貢献するため、日系企業のグローバルな企業活動を支え、国内に優秀な外国人人材がストレスなく働ける環境を支える、という2つの視点があります。これを推進していくには海外拠点も不可欠であり、また、カバーすべき領域も多岐にわたりますが、エンプラスの資本力ではなかなかその規模にスケールが難しい。一歩一歩歩みを進めていたのでは間に合わない、と感じていました。
その時、とあるセミナーで「オープンイノベーション」というコンセプトを知り、企業がそれぞれの得意分野を持ち寄って新しい価値を創造する、ということに大きな魅力を感じました。これならエンプラスをスケールさせられる。と確信。パートナー企業探しに乗り出し、エンプラスを次のステージに進める挑戦が始まりました。
紆余曲折ありながらも、ご縁あって一部上場企業のグループ会社として船出を切るにいたりました。それが2017年10月。そのタイミングで代表取締役のバトンを引き継ぎました。そこから3か年計画を進めてきていた我々にとって、2020年の東京オリンピックとそれに伴う訪日外国人(ビジネス関連)の増大は大きなターゲットでした。自社SAもほぼ倍にする予定で、その運営や営業に必要な社員も確保。さあ、これから、という2020年2月、All of a sudden、という熟語がぴったりですが、一転、コロナ禍となり、創業以来の売上・利益をほぼ確定的に進めていた当社は一転、創業以来の赤字に追い込まれます。グローバルな人の移動がすべてのビジネスの起点となるため、海外に行けない、日本にはいれない状況下では何もビジネスが生まれず、すべてが膠着状態となってしまったのです。
そんな中、新たな出会いがあり、2020年11月末にリコーリースグループとなって再スタートを切ることができました。「第二の創業」と位置付けている今、我々はコロナ後に向けて着々と準備をしています。
2017年10月に社長に就任しましたが、そこからずっと追い続けているエンプラスを次のステージに押し上げて「日本のグローバル化に貢献する」を実現できるだけの規模にすること。その夢を実現するためにはまだまだ、優秀な人材、情熱、スキルが足りていません。我々エンプラスは「More Value,Less Barrier」というビジョン、我々の提供する価値(サービス)がバリアを無くすという世界観を実現しようとしています。中核を担う経験豊富なメンバー、経験は少ないけれど、情熱や野心があるメンバー、これからちょっと変わったベンチャーで早い段階から色々経験を積みたいというメンバー、色々な方を募集しています。
私たちの大切にするValueは
・Act With Respect
・Be Equals
・Take Responsibility
・Have Passion
・Think Creative
の5つです。これに共感していただける方、大歓迎。
今は小さな組織ですが、実現しようとしている夢は大きく、それは社会に必要とされている事です。
一緒に社会を変えたい方。日本を海外の優秀な人材から選ばれる国にすることに貢献したい方。自国と日本をつなぐ架け橋になりたい外国出身の方。キャリアにブランクがあるけど再挑戦したい方。当社には年齢、性別、国籍、学歴を問わず求める方にはチャンスが与えられ、成果を評価して引き上げる風土があります。このWantedlyを通して多くの方に当社を知っていただき、志ある方に集まっていただけることを願っています。