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良い売上と悪い売上がある。全員が「ユーザー体験重視」で開発するwithのプロダクト作り

イグニスが運営する恋活・婚活マッチングアプリ「with」。2020年12月末に累計ユーザー数410万人を突破し、急成長を続けている裏側では、どんなプロダクト作りが行われているのか。

2020年5月に入社した、withプランナーの野村祐貴さんにお話を伺いました。

野村さんの簡単なプロフィール
新卒でスマホゲームを運営する上場企業に入社。ディレクター・プランナーを担当し、ゲーム運営を一から学ぶ。その後、メガベンチャーへ転職。100人規模のゲーム運営でレベルデザインを担当する。

スマホゲーム運営の多くの業務を経験し、2020年5月より、プランナーとして株式会社イグニスに入社。

withが重視するのは常に「ユーザー体験」

―まず、普段はどんなお仕事をされているんですか?

野村さん
withのプランナーです。各KPIの動向を見て、施策を企画し、リリースまでのディレクションを行います。プランナーは全部で6人いて、毎週プランナーの定例会議で新企画の仕様を提案し、全員からOKが出たら開発に着手します。

毎週提案の機会があるので、極力1つは新規施策を提案できるように考えてますね。開発自体は、同時並行で4つくらい進行していて、だいたい一施策の開発は1ヶ月くらい。施策ごとにチームを組成して、施策にもよりますが、iOS/Androidのエンジニア各1人、サーバサイドエンジニア1人、デザイナー1人、プランナー1人の5人のチームが多いです。

―イグニスに入る前までは、どんなお仕事をされていたんですか?

野村さん
僕はイグニスが3社目で、今まではスマホゲームのプランナーでした。大学生の頃、他人の人生に影響を与える仕事がしたいなと思い、記憶に残るゲームを作ろうと思って自分も好きだったゲーム業界に飛び込んだんですよね。

1社目はスマホゲームを開発する上場ベンチャーで、若手ながらゲーム運営のほとんどを経験させてもらいました。2社目はいわゆるメガベンチャーと呼ばれる会社に転職して、大人数が関わる巨大プロジェクトを経験することができました。

その中で、もっと直接的に人の人生に影響を与えてみたいと思い、出会ったのがマッチングアプリでした。withは他のサービスと比較して性格診断という武器があるのと、代表の銭さんからwithをどんなサービスにしたいのかの展望などを聞くことができ、自分が働いているイメージが他社よりもできたので入社しました。

―実際に入社してみて、他の会社と違った点はありましたか?

野村さん
入社前の印象とのギャップはなかったですね。サービスの課金形態の関係上、一施策の検証サイクルはゲーム運営のほうが早く、withでは時間をかけてサイクルをまわすという違いはありましたが、一施策に対して深く考え抜ける方が合っていると思っています。

withのプランナーは一人ひとりの独立性が高いので、非常に裁量が大きいんですよ。やりたいと言ったことが的を射ていれば基本できますし、立候補すればどんどん任せてもらえます。あと、withでは「ユーザー体験」を最も重視している印象を受けましたね。

また前職だとプランナーの業務も分担制で、全員が全員、サービス全体の仕様を理解しているわけではなかったんですが、withのプランナーは独立性が高いので、サービス全体の仕様を理解している人が多く、困っているときは誰に質問しても答えてもらいやすいんですよ。長く勤続している方も多く、「なんでこの機能ってこの仕様なんですか?」と仕様の意図を直接聞けたりします。一方で、「ベテランがいると新しいことに挑戦しにくいんじゃないの?」みたいな懸念もあると思うんですが、withはむしろどんどん新しいことに挑戦してますね。

これには理由があると個人的に思っていて、新しいことをやると売上が下がってしまうリスクがあるので、売上重視の運営だと保守的になりがちなんですが、withはユーザー体験重視なので挑戦する意識を持ちやすいんだと思います。

忘れさせ課金や無理な退会防止は「悪い売上」

―ユーザー体験を重視しているなと感じるのはどういう瞬間ですか?

野村さん
例えば、with上でマッチングした相手の名前を変えられる機能を提案したとします。正直、マッチングした相手の名前を変えられても、売上に影響があるとは考えにくいんですよね。でもユーザー体験が向上するならそういう企画でもGOが出やすいです。逆に、売上はすごい上がっても、ユーザー体験が悪くなるような企画は通らないです。

あとは、売上を上げるためには、女性ユーザーに表示する男性ユーザーを無課金のユーザーだけにする施策も考えうるのですが、そうすると女性ユーザーの体験が著しく悪くなるので、両性の体験のバランスを考慮して施策を作成しています。

―ユーザー体験を重視するって当たり前のことのようにも思えますが、そうでもないんですね?

野村さん
プランナーとしては当たり前に考えなければならないものではあります。やっぱり普通に事業をやっていると売上に執着しがちで、短期的な目線になった瞬間、ユーザー体験と相反したりするんですよね。

僕自身は前職がどちらかといえば売上重視だったので、イグニスに入社したばかりの時に売上重視の施策を提案してしまい、いくつも却下されました(笑)。その時に、イグニスは「ユーザー体験重視のプロダクト作り」をしていると気付かされましたね。

あとイグニスらしいエピソードだと、「良い売上と悪い売上」という話があります。例えば、ユーザーが課金プランを解約したつもりなのにできてなかったことによる売上は「悪い売上」なので、返金してあげたほうがいいよねとか。よく退会しにくくしたり、忘れさせ課金みたいなことをしている会社もありますが、イグニスではそういう悪い売上はかっこ悪いよねという風潮です。

積極的な自己開示と独立性が生み出す、結果と成長

―イグニスのメンバーの方は、どういう方が多いですか?

野村さん
柔らかい性格の方が多いです。常に売上のことばかりを気にして数字に追われているとカリカリしてしまうのはあるあるだと思うのですが、withはユーザー体験を重要視しているからこそ心が穏やかなのかも(笑)。

今はフルリモートで働いてますが、このコロナの状況が明けたら飲みに行こうと話したり、プライベートの話もしたりしてます。前職だと挨拶しても返してくれないようなビジネスライクな方もいたんですが、withでは新しいメンバーが入った際に、自己紹介で今までどういう人生だったのか紹介したり、性格診断の結果を見てもらったり、自己開示する機会が多いのでビジネス感のあるコミュニケーションになりにくいんだと思います。ただ、ゆるい雰囲気でもなく、引き締める時は引き締めてバランスは取ってます。

―今後、どんな人に入ってきて欲しいですか?

野村さん
チームメンバーはみんな優秀で、それぞれが高い独立性を持ってるんですが、それは経験があり、スキルがあるから成立している部分もあります。もし新卒の方が入ってきてくれた場合は、最初はベテランのメンバーに付いて学んでいくと、独り立ちしていけると思います。わからないことを自分で調べて、それでもわからないことは遠慮せずに聞けるような学習意欲があれば大丈夫です!

成長したり結果を残すと、ちゃんと評価もしてもらえる評価制度もあって、実際に僕は入社半年で昇給されました。半期に一回人事評価と給与改定があって、最初にメンターと設定した目標や昇給ラインを達成できると昇給になりますね。

そして現状維持では満足しない向上心のある方であれば、どんどん機会は提供してもらえるので、ちゃんと結果を残せる環境です。

―では最後に、今後の展望を教えてもらえますか?

野村さん
今後は、withを日本一会員数の多いマッチングアプリにしたいです。プランナーとしてはユーザー体験を改善し続けて、どんな方でも素敵なお相手と出会えて、幸せになっていただけるようにしていきたいですね。

ゆくゆくは世界でも使われるサービスにしていきたいですし、個人的にはwith以外の新しいサービスも提案してみたいです。新しいサービスを企画・提案できるフローは用意されているので、挑戦してみます!

あと最後に、イグニスに入ってすごい嬉しかったことがありました。withではマッチングしたカップルが交際開始したり、婚約したタイミングでwithレポートというものを送ってくれるんですが、そのレポートの中で、婚約指輪に「with」と彫ってくれたカップルが半年ちょっとの間で2組もいたんです。その時、「自分が作ったプロダクトで人を幸せにできている」と実感できたので、ぜひ皆さんにもそういった喜びを感じてもらいたいと思っています。

Invitation from 株式会社エニトグループ
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