こんにちは!エニトグループ(with/Omiai)の採用担当です。
今回は2025年3月にエニトグループに入社したデータ戦略室の小谷健輔さんにインタビューを行いました。データアナリストとして各社で活躍してきた小谷さんが「扱うデータが圧倒的に面白い」と語るエニトグループでのお仕事はどのようなものなのでしょうか。お話を伺いました。
プロフィール
株式会社エニトグループ データ戦略室 データアナリスト
小谷 健輔
横浜国立大学大学院で博士課程修了後、コンサルティングファームにてデータ分析コンサルタントとして貢献。その後、事業会社複数社でデータアナリストとして勤務し、2025年3月にエニトグループへ入社。現在はwithのデータアナリストとして活躍中。
コンサルから事業会社を経て、エニトグループへ
ー小谷さんの経歴を教えてください。
学生時代にリスク分析やリスクマネジメントを専門に博士号を取得した後、専門分野を活かすために技術コンサルティングファームである構造計画研究所にデータ分析コンサルタントとして入社しました。それから、ビジネスを運営する当事者として意思決定に関わる仕事がしたいと考えて事業会社であるドリコムに転職。その後ミクシィ、グロービスを経て、エニトグループでの現職に至ります。
ー現在の業務内容について教えてください。
新規事業の調査や分析を担当しながら、CEO室のグロースプランニングチームと一緒にプロダクトの長期的な課題の解決や新しい成長機会を獲得するためのデータ分析も行っています。
ーエニトグループへ転職を決めた理由はなんでしたか?
理由はいくつかありますが、まず会社のミッションやサービスの提供する価値に賛同したからです。エニトグループはテクノロジーの力で価値観が合う人同士をマッチングして、人々が幸せになるサービスを提供しています。人の幸福をサポートできるツールの社会的価値は高いと思っていますし、マッチングアプリの中でもエニトグループが扱っているのは“真剣なパートナー探し”です。その点もすごくいいなと思いました。
加えて、会社の成り立ちがユニークでいいなと思ったことも入社理由の一つです。withとOmiaiは元々は別の会社で運営されていたのですが、エニトグループに統合されました。この成り立ちから、プロダクトやマーケティングのノウハウを2社間で共有し、運営を効率化・最適化する文化があることが魅力でした。
あとは、分析組織がチームとして機能しており、一つのサービスに対して複数人のデータアナリストがいることで、しっかりとナレッジを貯めながら組織運営されていることもよかったです。データ活用のリソースが限られている会社も多い中で、エニトグループではデータ活用が組織文化として定着していることは魅力的でした。
ユーザーの目的達成がサービスの退会に繋がる。特殊なサービスだからこそのやりがい
ー入社前に不安に感じていたことはありましたか?
分析するための環境がどの程度整備されているかは、少し気になっていましたが、ドキュメントや分析基盤はものすごく整備されていて、新しく入社する人にとっては非常に仕事がしやすい環境が用意されていました。過去の調査結果や分析資料は全てまとめられていて、分析組織としてナレッジをきちんと整備しようしているんだなという印象を受けました。
加えて、アナリスト一人ひとりがそれぞれの担当領域を深くカバーしており分析や調査の質が高いです。さらにそのナレッジを共有することで、分析組織として好循環が生まれているのは入社後に感じた嬉しいギャップです。
ーエニトグループならではのデータ分析の面白さはどんなところでしょうか?
マッチングアプリはCtoCのサービスで、男性と女性の両サイドが需要側であり供給側でもあります。この点は面白いですね。片側のユーザーへの施策がもう片側の行動に連鎖的に影響を与える。その複雑な生態系を読み解くデータ分析は、すごく面白みを感じます。
また、マッチングアプリは、パートナーができたらサービスを退会してしまうため、ユーザーの目的達成がサービスの離脱に繋がる特殊なサービスです。
ゲームだったら面白いと思ったら続けますし、オークションサイトだったら便利だと思えばどんどん使うようになります。マッチングアプリの場合は、上手く使ってもらえたらユーザーはサービスから退会してしまいます。ユーザーの幸福と事業の長期的な成長を両立させることは、組織として難しい舵取りです。短期的な視点にとらわれずに、ユーザーの幸福と事業の長期的な成長という意思決定を組織としてどうやっていくのか、マッチングアプリという事業ならではの面白さだと思いますね。
マッチングアプリならではの量と質が伴ったデータを扱う面白さ
ーwithとOmiaiの2つのサービスを扱っていることは、どのように感じていますか?
1つの会社で複数のサービスを運営していても、他のサービスのナレッジを横展開して活かせているケースはそう多くはないと思います。エニトグループの場合、データ戦略室はエニトグループに属していて、withとOmiaiの両方のサービスを担当しています。そのため、分析のための情報が標準化・共通化されています。なので、「Omiaiでこういう施策を打った時にこういうことが起きた。その時に見ていた数字はwith側でも見ている数字なので、withでもやったらこういうことが期待できそうだね」というようなことがスムーズにできます。お互いのナレッジをフレキシブルに行き来できるのは、当社の強みですね。そもそも1つの会社が複数の同種のサービスをカバーするユーザーの属性をずらして扱うということ自体が珍しいように思います。
ー具体的に「このデータ・数値が興味深い」というのはありますか?
扱うデータの種類や数が多いのは、すごく面白いです。男性と女性の居住地、身長、体型、職業のようなものから、興味や趣味などのデータもあり、結婚に対する意識や嗜好性、さらにはアプリ内でユーザーが回答している心理テストの結果などもあります。大学や研究機関で、婚姻や恋愛の研究をされている方にとっても非常に興味深いデータなのではないでしょうか。一般的には国勢調査や調査会社が大規模にアンケートを取って集めなければならないデータが、サービスの中に多く蓄積されており、アプリ内の行動ログも含めて社会的にも希少性の高いものだと感じます。
ー小谷さんが今後やっていきたいことを教えてください。
マッチングアプリ内のユーザーのエコシステムを定量的に説明できるようにしたいです。男性と女性のアクションが、それぞれのエンゲージメントにどういう影響を与えていくのかというようなものです。サービスの長期的な成長を考えて、どういうユーザーにどういう体験を設計するべきなのか。難しい内容ですが、取り組んでいけると面白いなと思っています。
ーどんな人がエニトグループのデータアナリストに向いていると思いますか?
エニトグループは、データに基づいて意思決定する文化が組織全体に醸成されています。データ戦略室も、今はwith CEOの五十嵐さん含めて9名で構成されていて、他の方の調査や分析の結果から学ぶことも多く、成長する機会に恵まれている素晴らしい組織環境です。環境の良さは、入社を考えている方にぜひお伝えしたい点ですね。
ユーザーの行動やサービスの指標を多角的に捉えて、事業全体の成長を見据えた分析ができるアナリストの方と一緒に働けたら嬉しいです。主体的に事業の意思決定に貢献したいと考えているデータアナリストの方にとっては、エニトグループは活躍のチャンスが多くある環境だと思います。